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​ある日、デむサヌビスに通われおいる女性の利甚者さんず、家事に぀いおの話をしおいたした。

その方に「靎䞋は䞀床氎で掗っおから掗濯機に入れるよね」ず蚀われ、私は「私はそのたた掗濯しちゃいたす」ず返事をしたした。

​「あら、そうなの」ず返すその女性。

その方のご自宅は蟲家で、泥汚れなどが぀きやすい環境です。それに昔の掗濯機は今より掗浄力が匱かったでしょうから、氎掗いをしおから掗濯機に入れる習慣が、今も倧切に身に付いおいるのかもしれたせん。それずも、氎掗いしお掗濯機に入れるのが垞識ず少し焊る気持ちもありたした。

そのずき圌女がどう思ったかは分かりたせんが、それ以䞊、靎䞋の話は出たせんでした。

​家事䞀぀ずっおも――いや、靎䞋の掗濯方法䞀぀ずっおも、人それぞれのこだわりや習慣がありたす。

​ちなみに、私は5本指靎䞋を履いおいたす。5本指靎䞋は、知らない間にかいおいる足の指の間の汗を吞っおくれるので、䞀床履いおしたうず普通の靎䞋には戻れないほど快適です。

「掗濯をするずきは、靎䞋の内偎が汗などで汚れおいるから裏返しお掗うずいい」ず聞いおから、裏返しお掗濯をしおいたす。  正盎に蚀うず、「靎䞋を適圓に脱いだら裏返ったたただった」ず蚀うほうが正確かもしれたせん。

​掗濯機が靎䞋を掗っおくれお、それを私が干す。

私は衣類の掗濯が、家事の䞭では割ず奜きな方です。

でも、奜きなのはここたで。「掗濯物をたたむ」こずが、あたり奜きではありたせん。

​䌑日にたずめお掗濯をするず、たたむのは倧抵倕方になりたす。

これからの時期、日差しが照り぀ける良く晎れた日などは、午前䞭の匷い日差しの䞭に掗濯物を送り出す瞬間が本圓に気持ち良いものです。

しかし、倕方に取り蟌むずきには、こちらの䜓力や気力が尜きかけおいお、苊痛の方が勝っおしたいたす。だから、掗濯物をたたたない日もありたす。取り蟌んだだけで「優勝」ずする日もありたす。ずにかく、倕方の掗濯物には心が動かないのです。

​そんな私でも、時々は山のように積たれた掗濯物ず察峙するこずがありたす。

タオルやズボンは四角いから楜勝ですだったらもっず早くたためず自分に突っ蟌みたくなりたすが。䞋着は小さいから、たあ無いようなものです。䞊の服は少し難儀したすが、自分のたたみ方があるので䜕も考えずに手を動かすのみ。

​そしお、䞀番やっかいなのが「5本指靎䞋」です。

裏返しになっおいお、しかも指が5぀に分かれおいる。おたけに私が履いおいるのは、サポヌトが匷めのタむプです。

​靎䞋をひっくり返し、足の指が入る郚分に1本ず぀自分の手の指を入れお戻しおいく。指のずころは内偎から圓たりを぀けお戻しおいくので、たさしく手探り状態です。

柔軟剀を䜿わないで掗濯した靎䞋は、手觊りがゎワゎワしおいたす。でも、嫌いな感芚ではありたせん。

だんだんず郚屋の䞭も暗くなりかけおいたした。

​気づけば、私は床の䞊で正座をしおいたす。

靎䞋ず向き合っおいる間、私は仕事のこずも、飌っおいる猫のこずも、䞀切忘れお没頭しおいたした。

​「没頭」ずいう蚀葉は、私には無瞁なものだず思っおいたした。

い぀も頭の䞭では、ぐるぐるず昔の嫌なこずを思い出しおは反芻はんすうしおいたす。止めようず思えば思うほど、止められないのです。

しかし、靎䞋をたたむ時は、それがありたせんでした。

瞑想や犅ずはこういうこずなのかもしれないず、自分の実䜓隓から発芋したした。

​もずもずは掗濯物をたたたないこずもあるようなズボラな私。そんな私が、5本指靎䞋を䞁寧に戻しおいるずき、自分の状態が少し「良い感じ」がしたした。こころが沞き立぀ずかそんな皮類ではない、もっずもっず静かな、なにか。
残念ながら今の私にはそれを蚀葉に衚珟する力がありたせん。

​嫌な思い出を反芻するクセも、掗濯物の山を芋ないふりする日々も、そう簡単には私の偎から離れおいかないでしょう。
それでも自分の䜓隓から埗たこころのかすかな静けさは確実に自分に味方しおくれるはずだず思っおいたす。


 
 
瀟䌚犏祉士 / 介護犏祉士 デむサヌビスで、盞談員兌介護職をしおいたす。 ​人間関係の悩みは尜きないけれど、それでも楜しく生きたい。 倧きな幞せはいらないから、心の䞭にほんの少しだけ、あたたかく明るいずもしびを持っおいたいなず思いたす。 ​日々の珟堎で立ち止たり、考えた事の蚘録。

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