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Photo byh_ar_u

人生のランドマーク

     サグラダ・ファミリア、ついに完成!

     あれ?完成まで200年とか、永遠に完成しないとか、言ってなかったっけ?

     ああ、メインの塔であるイエスの塔が完成したんだ。なーんだ、竣工したわけじゃなかったんだ。だよね。

     でも竣工まであと10年と聞いて驚いた。だってね、私が35年ほど前にバルセロナに行ったときは、こんなかんじだったんだから。

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    バルセロナの旅のアルバムより
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    ほぼスケルトン
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    内部はただの資材置場
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    教会の前はこんな有様
    これ、捨てていいんですか?

     数年前、教会の中に観光客が入っている映像を見て、あの資材置場がいつのまにかすっかり教会らしくなって・・・と、子供の成長に目を細める親の心境になったものですが、いまや、ローマ法王を迎えてミサができるほどの完成具合。孫が生まれたような感慨深さ。

     私が訪れたのは、日本がバブルで浮かれていたころ。完成まで200年なんてとんでもない、もっと早く完成させましょうと、日本の企業が出資を申し出たところ、この教会はじっくり造りますのでと断られた、いうエピソードを聞いたことがありました。

     それゆえ、ゆっくりのんびり建造するのかと思っていたら、急にピッチが上がったような。でも建築技術の進歩からすると、この急な進捗は当然なのかもしれません。

     いや、待てよ。35年って、実は結構長い年月ではなかろうか。

     個人的にはあっという間の35年。でも、資材置場からすっかり教会らしくなった様子に、35年は決して短い時間ではないと気付きました。

     バルセロナの街の人たちも、変化するその姿に人生の出来事を重ねつつ、サグラダ・ファミリアを仰ぎ見ているのでしょうか。

     街のランドマークであることは言うまでもなく、人生のランドマークとして。

     いろんなことがありましたが、私もなんとか生き延びましたよ、サグラダ・ファミリアさん。

     竣工の暁にはまた、同じことを思うのでしょうか。その年齢を計算すると、ちょっと切なくなりますが。



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    「書くこと」と「読むこと(朗読と音読)」の二刀流で生きてます。 花鳥風月を友として、旅、美術、芸術、社寺仏閣、おいしいものなど、日々の思いを、つらつらと。 生まれ育った神戸の住吉・御影に、かつて存在した「富豪村」。 そのあれこれも、ゆるゆると。

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