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神さまのキャンバス

    夜空に浮かぶ星と、夜空に塗り込められた星がある。

    晴れわたる夜空の上に、まばゆい点を打つ星は、浮かんでいる。
    雲のある夜空の奥底で、鈍く秘めやかに光る星は、塗り込められている。

    浮かんでいる星の近さに、腕を伸ばしてみたくなる。
    ぴんと伸ばした指先に、星のかけらが降ってくるかもしれない。
    降ってこないかもしれない。

    塗り込められた星は遠くて、そっと撫でてみたくなる。
    手のひらで撫でたら、この黒い夜は薄くなるのだろうか。
    それとも、濃くなるのだろうか。

    夜空を見上げると、浮かんでいる星と、塗り込められている星がある。
    どちらにも、届きそうで、届かない。

    もしも自由に夜を描けるなら、私はどんな星を置くだろう。
    神さまのキャンバスを、私は毎日見つめている。

     
     
    ときめきを紡ぐ、かわいい文豪。 なんでもない日常を、喜びに変える物語を。 【著作権について】 紹介のために文章・画像等を引用することがあります。 文章・画像等の著作権については各々の作者に帰属します。

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