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Photo bykazuyoamuro

いい予感をつれてくる初詣

    ゆづ

    今年も初詣に行った。

    行く場所はその年によって様々で、なんとなくここがいいなーと思ったところに行く。行ってみたい神社や有名所など、その時の感覚で決める。
    今年は、恋人が帰省から戻ってきてから行くと約束していた。

    「今年はどこに初詣に行こうか?」
    帰省から戻った恋人に話を振ると、隣県の一之宮の名前があがった。ここらへんでは有名な場所らしい。そのまま連れて行ってもらうことにした。
    車で約1時間。駐車場待ちで約30分。
    そこそこ時間はかかったけれど、尾張国一之宮 真清田神社に到着した。
    屋台が並び、参拝客の列も長い。地元民はここに行く!という感じなのだろうか。
    それでも、スムーズに列は進み、本殿の前に来た。

    ──昨年は、お世話になりました。
    今年もどうかよろしくお願い致します。

    参拝は神様へのご挨拶と感謝の場。
    心の中でそっと唱える。お願い事も添えるものの、叶えてくださるのは神様だ。失礼な参拝をしたり神様を利用するような人は、神様に好かれないと聞いたことがある。
    そもそも、何故この方は神様となり、祀られることになったのか。少しずつ、知っていかないとなと改めて感じた。

    真清田神社の御祭神は、天火明命。
    太陽神、農業神とされ、仕事運や出世運、開運厄除、子孫繁栄にご利益があるとされている。
    つまりそれは……出世も叶わず、子にも恵まれなかったということか……と、どこかで読んだ情報に思いを馳せて悲しい気持ちになる。神様は自分が叶わなかったことを叶えてくださる。人々のためにお願い事を叶えてくださっているのだなぁとありがたい気持ちになった。

    その後、御朱印を頂く。
    集めるために神社に赴くことはないけれど、訪れた記録として頂くようにしている。可愛らしい巫女さんの「ようこそお参りくださいました。」の声に癒された。かわいい。
    にこにことした気持ちのまま、おみくじへ。
    みくじ筒を持ち、神様へ尋ねたいことを心の中で唱えながら振る。
    おみくじは“小吉”だった。

    晴れ渡る 月の光に うれしくも
               行手の道の さやかなりけり

    闇くて見えない道も月がさし初め、明るくなる如く幸福次第に加える運ですからあせらずさわがず静かに身を守って進むべき時に進んで何事も成就すべし

    どうやら、これから運気が上がっていく、らしい。少しだけ、ほっとする。
    昨年はバタバタにバタバタを重ねた。落ち着くなんて言葉はなかった。今はゆっくり焦らずいなさい、ということかもしれない。いずれ、どうにでもなるから、と。

    2025年もいい年になる。
    よくわからないけれど、そんな確信がある。今はあんまり運気が良くないらしいが、なんだか毎日楽しいし、エネルギーが溢れている感じがする。それがずっと続いていくような……そんな気がした。

    いい予感を胸に。
    あたたかい陽射しが私たちを照らしていた。


     
     
     

    ゆづ

     
     
    第3回灯火杯みくまゆ絶賛賞 本業:音楽家、副業:会社員。合唱と読書、野球。そして、人を愛する作家兼エッセイスト。 望海風斗への偏愛から熱き中日ドラゴンズ魂まで、琴線に触れたことを綴っています。

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