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【連茉小説】「み぀ばち奇想曲カプリヌス」第䞉十二話

    みなずせ はる

    ※今回、䞀郚刺激の匷い衚珟を含みたす。苊手な方はご泚意ください。


    「  たた、誰かが死ぬんですか」
    「死ぬかどうかは分からない。蚀ったはずよ。私たちが盎接䜕か手を䞋すこずはないっお。特別なこずをしなくおも、ドロシヌのために『力』は働くの。ドロシヌは生埒たちの幞せのために願えばいい。それだけなの」
    「安芋先生が亡くなったのは  、私のせいなんですか 私、あの先生のこずを知らなかったし、どうにかなっおほしいなんお思っおもいなかったんです。私の力だなんお  」
    「本圓に それじゃあ、檜厎クララさんの方はどう あの子がいなくなればいいっお思わなかった」
     ああ、蚀葉にはしなかったが、クララが「いなくなればいい」ず思ったかもしれない。癜雪をいじめおいたこずも、金刺繍の校章を胞にいばり散らしおいたこずも、本心では蚱せなかった。間接的であれ、教垫の安芋が死んだのが「自分のせい」であったず改めお突き付けられるず、頭を殎られたような匷い眩暈がしおくる。
    「  次は、誰なんですか」
    「岡厎友梚」
     思いもしなかった名前に身䜓が凍り付く。
    「岡厎友梚っお  、私のルヌムメむトの友梚のこず」
    「残念だけれど、圌女はこの孊院のこずを䜕も理解しおいない。魂が解き攟たれた癜雪さんのこずを远い、川瀬奈那さんが入院しおいる病宀にも抌しかけた。圌女がしおいるこずは、私たち孊院生埒の平穏を脅かす行為よ」
     なぜ友梚が奈那のずころぞ行ったのか。舞台の事故のこずは䌝えられなかったのに、ず思いが過ったが、それよりも今はこの堎でしなければならないこずがある。薫を止めなければ  
    「薫さん、誀解です 友梚はすごくいい子です 癜雪のこずを探すのも、友達だから。それに、私も䞀緒に癜雪を探しおいたから、圌女ず同じなんです」
    「党く違うわ。あなたはこの孊校に入孊しお、癜雪さんを救ったの。けれど、友梚さんがやっおいるこずは、党お倧昔に姿を消した叔母さたのこずを調べるためよ。癜雪さんを探すだなんお、ただの口実にすぎない。停善だわ」
    「そんなこずない 友梚はい぀も真剣です。癜雪のこずも、叔母さんのこずも、真剣に探しおいるんです 停善なんかじゃない」
    「どちらにしおも、決たったこずなの。生埒たちを守るために、圌女のこずは攟眮しおおけない。あなたがもし、圌女が消えるこずを願わないずいうならば、私がこの聖なるナむフに願うわ。「友梚さんがこの孊院からいなくなるように」ず。叔母さたず同じ石碑に名が刻たれるならば、圌女もきっず喜ぶはずよ」
    「叔母さたっお   ここに名前があるんですか」
    「ええ。右偎は生埒のための石碑なの。ほら、ここに『岡厎千景』さんず名前があるでしょう」
    「うそ  」
    「圌女はずっず叔母さたを探しおいたみたいだけれど、もうこの孊院にはいないの。可哀そうだけれど」
     友梚の探しおいた叔母はもうすでにこの孊院で亡くなっおいたのだ。いや、殺されおいた。この孊院に倧昔から続く、気味の悪い颚習に。
    「やめお  、薫さん、お願いだからやめおください‌ 友梚は倧事な芪友なんです 殺さないで  ‌」
     泣きわめく矎憂の姿に萜胆したように、薫は矎憂に握らせようずしおいたナむフを取り䞊げた。矎憂はすかさず、それを薫に枡すたいずナむフの柄を掎む。
     癜雪に続いお、友梚たで奪われるなんお耐えられない。他の生埒を守るために誰かを犠牲にしおいいなんお、それこそが停善だ。生埒は皆、次は自分の番ではないかず怯えながら暮らしおいる。それが、本圓に幞せだずでもいうのか 銬鹿げおいる。銬鹿げおいる。こんなこずが䜕十幎も前からずっず続いおいるだなんお、間違っおいる  
    「私が、私が壊しおやる‌」
     矎憂がそう叫んでナむフを持぀手に力を蟌めるず、その時、劙な感觊があった。ナむフの刃先が柔らかいものにどんどん沈みこんでいくような  。
    「うっ  」
     薫が短く息を吐き、矎憂の肩に腕を回しお、だんだんず凭もたれ掛かっおきた。
     矎憂は薫の肩に巊手を添えお薫の身䜓を支えようずする。するず、右手で持぀ナむフの刃の郚分が半分ほど薫の腹に埋たっおいるのが目に飛び蟌んできた。
    「いやああああああ‌」
     思わず叫び声を䞊げる。
    「やだ、いやだ  薫さん しっかりしお 薫さん」
     倒れ蟌む薫の身䜓をゆっくりず床に寝かせ、䞊䜓だけ少し起こしお薫の名を呌び続ける。腹にナむフが刺さったたた、薫は瞌たぶたを閉じおいた。
    「薫さん 薫さん お願い、目を開けお」
     声を掛け続けおいるず、薫の目が薄っすらず開いた。
    「矎憂さん  。なにを泣いおいるの  。そんなこずじゃ、ドロシヌは務たらないわよ」
    「薫さん、ごめんなさい  、ごめんなさい こんなこずする぀もりじゃなかったのに、 なんで私、こんなこず  」
    「矎憂さん、泣かないで  。蚀ったでしょう、その星のバッゞが、次のドロシヌの印。この孊院に女王蜂は  ふたりもいらないの」
    「だめです それなら薫さんがずっずドロシヌでいおください 私に孊院ずか、生埒を守るなんお、無理なんです」
    「どうせ私はあず半幎で卒業よ。ドロシヌを匕き継ぐあなたを芋぀けられお良かった  。倧䞈倫  。あなたは私に䌌おいるもの。きっずやり遂げられるわ」
     薫はそう蚀っおにっこりず笑うず、そのたた意識を倱った。

    

    ぀づく


    🍀🐝第䞀話は、こちらから↓

    #創䜜倧賞2023

     
     
     
    20.8.18〜24.10.31 小説🖊メンバヌシップなど。珟圚は実生掻優先で時々noteに出珟。「私から芋えた瀟䌚をどう描くこずができるのか」が最近のテヌマ。最新小説は「螊る吠え声」。アむコンは秋月さん䜜。

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