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花蓮名物「麻糬」

     台湾東部に「花蓮ホゥア・リィエン」という風光明媚な場所があります。(地名からして美しいですよね!)

     さて、この花蓮の名物に「麻糬」というお菓子があります。

     仕事で花蓮へ行った人から、今日、お土産にいただきました。

     わたし、これ、大好物なんです~~‼

     しかも、花蓮で初めてこの「麻糬」を考案したという、創業80年の老舗「曾傳麻糬」のそれです。

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    「曾傳麻糬」。一つひとつ袋に入っている。【写真:筆者】

     花蓮には「麻糬」と表記されているお菓子が他にもたくさん出回っていますが、やっぱりこの「曾傳麻糬」の老舗の味には及びません。

     袋の色が違うのは、味の種類を表しています。「赤」が「紅豆あずき」、「黒」が「芝麻ゴマ」、「黄色」が「花生ピーナッツ」です。

     上記三つが代表的な味だと言えます。

     中身は、こんな感じ――

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    左:ゴマ、右上:ピーナッツ、右下:あずき【写真:筆者】

     和菓子で似たものを探せば、「大福」になると思うのですが、実はわたし、「大福」ってあまり好きじゃないんです。(求肥ぎゅうひの、あのぴらぴらと頼りなく上あごにくっつくような感じが苦手で…)

     その点、この「麻糬」は、「大福」よりお餅の感じがしっかりしている・・・・・・・・し、特にこのお店の味つけは、甘さ控えめで素材本来の味が引き立ち、とってもおいしいんです!

     ところで、わたしはさっきから「麻糬」と表記していますが、実はこれは正確ではなく、本当は一枚目の写真にあるように、「麻」ではなく、「米へん」+「麻」なのですが、一般的な入力方法ではこの字は出てこないので、やむなく「麻」で代用しました。

     このお菓子は「國語グゥオ・ユゥ」(台湾の公式言語。日本で「中国語」と呼ばれる言語とほぼ同じ)の発音では、「マァ・シュウ」と読むのですが、台湾語(言語学的には「閩南語」、あるいは「河洛話」と言う)では、「モォア・チィー」となります。

     台湾語には、日本殖民地時代(1895年~1945年)の日本語が残っており、この「モォア・チィー」も、日本語の「餅もち」からきていると言われています。

     一般的には使用されない「米へん」+「麻」という字も、台湾語の発音を表記するために新たに創った漢字なのかもしれません。

     とにかく、日本風味と台湾風味が絶妙に練り合わされたような、この花蓮名物「麻糬」。

     もし機会がありましたら、ぜひお試し下さいませ。

     
     
    本とモフモフとごはんが好き。鎌倉市出身、現在台湾在住。 ☆石田衣良さんの「オトラジ小説コンテスト」で受賞作に選んでいただきました。(短篇小説「白熊」:マガジン『奇譚草紙』所収) Kindle:https://amzn.asia/d/0dWAd9X4

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