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食べると長生き?!――壽桃

     先週のことなのですが、「壽桃ショウ・タオ」をもらいました。

    「壽桃」というのは、これです。

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    「壽桃」:けっこう桃っぽい【写真:筆者】

     食品として見れば、「壽桃」は桃の形をした「豆沙包トゥ・シャー・パオ」です。

    「豆沙包」というのは、日本で似たものを探せば、「あんまん」になります。

     断面図は、こんなふうになっています。

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    中身は「こしあん」【写真:筆者】

     ところで、皆さんは「王母娘娘ワン・ムゥ・ニィアン・ニィアン」をご存知ですか。

    「王母娘娘」というのは、中国の神話・伝説に登場する有名な仙女です。日本では一般的に「西王母」と呼ばれます。

     この「王母娘娘」が前漢の武帝に五つの桃を送ったという伝説があるのです。

     もちろん、ただの桃ではありません。三千年に一度しか実をつけないと言われる仙桃で、長寿の象徴なのです。

    『西遊記』の中にも、孫悟空がこの「王母娘娘」の「蟠桃園ばんとうえん」の番をしていた時、いたずらで仙桃を食べてしまうというエピソードがありますよね。

     この仙桃を象かたどって作られたのが「壽桃」で、台湾では誕生日(特に年長者の)の宴でふるまわれます。

     でも、今回わたしは、誕生日とは関係なく、これをもらいました。

     ――なぜでしょう?

     実は、例年なら「復活祭の卵イースター・エッグ」をもらうはずだったんです。

     ゆで卵が、どうして「壽桃」になったのかおわかりになりますか。

     そうです、台湾も今、卵不足なんです。

    「じゃあ、代わりに壽桃にしておくか」という台湾的発想を面白く感じました。

     せっかくもらったので、家で蒸し直して食べたのですが、味もなかなかおいしかったです。

     
     
    本とモフモフとごはんが好き。鎌倉市出身、現在台湾在住。 ☆石田衣良さんの「オトラジ小説コンテスト」で受賞作に選んでいただきました。(短篇小説「白熊」:マガジン『奇譚草紙』所収) Kindle:https://amzn.asia/d/0dWAd9X4

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