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料理男子デビューは88歳⑥老老介護が終わる時

    このシリーズは、老老介護を経験した家族の実話をもとにしています。妻を愛し、自分が看ると決めた父。その父を見ていた娘・クロコの視点で、老老介護がどう始まり、どんな問題に直面し、どう終わったかを綴ります。「料理男子デビューは88歳」全6章。


    ⑥老老介護が終わる時

    認知症の妻・ババコの老老介護から自身も体調を崩したジジオと、その二人の生活を近くでサポートする娘・クロコ。
    母の介護をプロに任せていいんだ、そう理解しながらもなかなか前に進めなかったジジとクロコですが、ある日突然その生活が終わりを迎えます。


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    ジジが、体力的な自信を失い、少しづつ弱音を吐くようになりました。
    デイサービスを増やそうと介護区分の変更申請をしたのですが
    ババは自分で歩くことはできていたので、
    まさか要介護2から要介護5になるとは思っておらず
    ジジも私もびっくりでした

    生活するのにどのくらい他人の手が必要か、
    それを見て判定するのだと
    後でケアマネさんに聞いて納得しました。
    この頃すでに、
    ババは食事すら一人ではできませんでしたから。


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    ババと自宅で過ごすことが
    ジジの心の支えになっているようなので
    ここでババが施設に入ることで
    ジジの張り詰めていた気持ちが解けて
    ボケてしまうんじゃないか

    そんな不安がありました。


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    ババ、大腿骨骨折です。

    健脚自慢のババでしたが
    家の者が皆寝ている時間に一人で歩き回って骨折してしまいました。
    自宅にいては危険!
    ジジも私も思い知ったのでした。


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    ババが「捨てられた」と
    誤解してるんじゃないか、と心を痛めるジジ。

    でもババは
    骨折の痛みからか、入院直後、
    ほんの一瞬、覚醒したように見えました。

    家で過ごさせてあげたい、
    でも医療面が不安で入院させる、

    その私の罪悪感を

    ババは全てわかって許してくれたように思えました。
    「気にしなくていいよ」と
    うまく言葉が出てこなくなったババの、
    最大の親心が無言の頭ナデナデになったのだと
    今でも思っています。
    母はボケても母だった・・・

    物心ついてから母に頭なでられた記憶なんかあったかなあ・・・
    50歳過ぎて、母に頭撫でられる大切な記憶ができました。


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    ババを介護し、自身も体調を崩しながらも
    レシピ通りに美味しい料理を作ってくれたジジ。

    そんな父と二人三脚で
    母を介護しながら暮らした日々は
    とてもハードで、希望が見えないと思っていたけど
    私の最後の親孝行の日々でした。


     
     
    元・犬絵日記描き。制作仕事しながら絵日記や4コマ描いてました。介護とかやってて10年近くブランクありますがまた、今の犬たち、空組の犬たちや見送ったジジババたちとの話など、ぼちぼち描いていきたいです。日々ワンコからもらっている癒しがパワーの源。

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