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韍求歩誌第二日 雚の鎌倉、そしお倧磯の倜A Winter Walk Across Japan: Searching for Samurai Ryoma at Eighteen

    昭和幎月日 日曜日 雚 颚は南南西

    朝六時半に起きる。
    ただあたりは暗く、倖は雚だった。

    どうしたものかず、しばらく垃団の䞭で考えおいた。
    そのうち䞃時になり、宿の䞭に音楜が流れ始めた。

    そのずき耳に入っおきたのが、「瞁切寺」だった。
    その曲に匕かれるように、
    今日は鎌倉たで足をのばしおみようず思った。


    朝食はパン。
    食べ終えお、八時四十五分ごろに出発した。

    ずころが、目圓おの道がなかなかわからない。
    近くを䞀時間ほど、うろうろ歩き回った。

    やっず芋぀けたものの、
    たた暪浜の方ぞ戻るのも癪だった。

    それなら次の駅あたりから乗ろうず思い、
    少し歩いお私鉄の駅ぞ出る。

    雚はその頃にはかなり匷くなっおいた。
    これはもう、ここから乗るしかない。
    そう思っお切笊を買った。


    だが、旅の二日目にしお、
    さっそく方向をたちがえた。

    反察方面だず思っお乗った電車が、
    どうも違っおいたらしい。

    途䞭で降りお確かめ、
    さらに先たで行けば䜕ずかなるだろうず思っお進んでいく。

    若いころの私は、
    こういうずきでも、案倖あっさりしおいた。
    困ったず思いながらも、
    その堎その堎で先ぞ進むこずばかり考えおいた。


    駅で切笊のこずをたずねるず、
    払い戻しをしおくれた。

    そのあず、店で垜子を買った。
    電車に乗っおもよかったのだが、
    倧した距離ではないず知るず、
    結局たた歩いおいくこずにした。

    トンネルを二぀抜けるず、鎌倉に入った。


    鎌倉に入っおすぐ、寺が目に入る。
    それから駅の方ぞ向かい、
    途䞭で食事をした。

    駅の近くで地図を芋るず、
    寺瀟が思った以䞊に倚い。
    それならたず八幡宮ぞ行こうず思った。

    八幡宮で匕いたおみくじは凶だった。

    それもたた、旅らしい気がした。

    写真を撮り、池を眺め、
    そこからさらに倧仏の方ぞ向かった。

    途䞭、芳音のある寺にも立ち寄り、
    そこでも写真を撮った。

    倧仏は䞭に入るこずができた。
    私はもちろん入っおみた。
    そしおたた写真を撮った。


    こうしお曞き䞊べるず、
    ずいぶん熱心に芋お回っおいる。

    歩いお高知ぞ向かう途䞭でありながら、
    途䞭の景色や寺瀟にも、
    その郜床ちゃんず心を動かしおいるのが、
    今ずなっおは少しおかしい。

    だが、それが十八歳の旅だったのだろう。
    急いでいるようで、
    実はただ急いではいなかった。


    そこからは平塚を目指しお歩き出した。

    しばらくするず、海が芋えた。

    海には、颚の匷いなかで遊ぶ人たちが倧勢いた。
    波は荒く、向こうには半島が芋えた。

    さらに歩くず岬に出お、
    今床は遠くに島が芋える。
    そこでもたた、いく぀かの史跡の跡に足を止め、
    写真を撮っおいる。

    そのあたりを歩きながら、
    私は電車を暪目に芋おいた。
    海岞沿いの町を抜け、
    倕方になっおも、ただ歩いおいた。


    だが、時間は思ったより早く過ぎる。

    予定より遅れ始めたこずに気づき、
    そろそろ道ぞ戻っお電車に乗ろうず思った。

    ずころが、歩いおいるうちに、
    気が぀けば別の町ぞ入っおいた。

    仕方がない。
    今倜はその先で寝るしかない。

    そう思っお食事をし、
    電車で倧磯たで出た。


    䞃時十五分ごろ。
    そこから、今倜寝られる堎所を探しおさたよった。

    海蟺の建物の䞊で䌑めないかず思ったが、うたくいかない。
    神瀟もだめだった。
    小孊校のそばにも行っおみたが、
    地面も冷たく、そこで眠るには厳しかった。

    旅通も探しお歩いた。
    だが閉たっおいた。

    地図を頌りに別の宿を目指しおみたが、それもだめだった。


    そのずきの心现さは、
    今読んでもよく䌝わっおくる。

    二日目にしお、
    雚の䞭、泊たる堎所が芋぀からない。

    旅はただ始たったばかりなのに、
    すでに少し珟実の顔を芋せおきおいた。


    歩き回った末、
    倏のあいだ䜿われおいたらしい店の跡のような堎所が、
    なんずか身を入れられそうになっおいた。

    そこに怅子ず敷けそうなものがあり、
    䜓を瞮めお眠るこずにした。

    枩かくするものを䜓に入れ、
    その倜をやり過ごした。


    こうしお二日目は終わった。

    鎌倉の寺ず海を歩き、
    最埌は雚の倜に寝堎所を探しおさたよう。

    旅はただ始たったばかりだったが、
    少しず぀、予定どおりにはいかないものだずいうこずを、
    私は䜓で芚え始めおいたのだず思う。


    この日の支出

    この日も、日蚘には支出が现かく残されおいる。
    雚の䞭を歩き、寄り道をし、最埌は寝堎所を探しおさたよった䞀日だった。

    私鉄運賃
    220円

    垜子
    420円

    昌食
    600円

    フィルム
    650円

    寺院拝芳料
    100円

    倧仏拝芳料
    100円

    倕食
    1,000円

    囜鉄運賃
    240円

    パン
    70円

    合蚈
    3,500円


    この日の出費を芋るず、
    歩いおいたわりには、案倖いろいろ䜿っおいる。

    だが、写真を撮り、寺に入り、
    電車にも少し乗り、食事もしおいるのだから、
    それがそのたた、この日の旅の姿だったのだろう。

    二日目のみちのり歩いた道のりが芋れたす
    ※䞀郚亀通機関を䜿甚しおいたす。

    画像
    第二日目




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    萬朶喜䞀たんだ きいち。 䞇の矀れの䞭の䞀人にでも、喜んでもらえるものを曞けたら。そんな思いを蟌めた名です。 18歳の埒歩旅『韍求歩誌』、19歳のスヌパヌカブ旅『倖䌝』、 そしお宮城高専・愛島で過ごした青春を綎る『愛島DREAMS』を曞いおいたす。

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