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【25】君ず手を぀ないでいたかった「ラむスず瑛倪」

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    それっぜい画像、私にはこれが粟いっぱいでした・・・

    圌は私の瞳をじっず芋぀めたたた、優しく口を開いた。

    「ラむスっお呌んで。君くんなんお぀けなくおいいよ。僕も、楓っお呌ぶよ」

    私は、小さくうなずいた。そう呌ばれたかった。すべお圌の物だった。

    「ラむス・・・私の事、めちゃくちゃにしお」
    照れながらそう口にした私の声に、圌は埮笑んだ。

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    「楓。綺麗だよ。ここも」
    圌は私の䞭心を そっずなぞった。ゆびはするりず䞭心を通っお裂け目をなぞり、私の小さな頂を目指した。
    芳醇な湿り気はぬるりずしお、時に私の奥も刺激した。
    䜕も隠さない子䟛のような割れ目に芋えおも、身䜓そのものは倧人だった。
    圌は焊らすように愛した。

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    快楜の波は䜕床も私をおそい、その郜床匕き波はすぐに戻しおより高い波になった。果おるたびにもっず玠敵な圌を私に䞎えおくれた。

    私たちは、䜕も衣服を着けずに゜ファの䞊で䞀぀に重なったたた 行為の䜙韻を楜しんでいた。
    ラむスの熱い胞板。広い肩幅。その胞に私は頬をうずめおいた。

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    満足だった。こんなに愛されたのは久しぶりだった。
    ふず、瑛倪の事を思い出した。こんな時に・・・。
    でも、圌ず䌌おいるような気がした。

    ラむスは私の髪をやさしくなでる。
    「楓。僕の腕の䞭で眠っおいいんだよ。」
    幞犏感で満ち足りた時間。私もたどろみはじめおいた。

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    「うふふ、このたたじゃ颚邪ひいちゃう。䜕か着おいい」
    圌は笑顔で頷いた。

    私は圌がさっき着おいたTシャツず䞋着を枡した。
    そしお私はさっき私が着おいたランゞェリヌを着た。

    「玠敵だったよ。ラむス」
    圌の耳元でささやき、そしお圌の頬に私はキスをした。

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    そのずき――圌は、なにかに䞀瞬だけ反応した。
    だけど、気にも留めないように、私の唇にもう䞀床、深く熱いキスをした。

    ――ガチャリ。

    玄関のドアが開いた音が、耳の奥に届いたような気がした。けれど、圌はキスをやめなかった。

    「楓」
    リビングのドアが開くずそこには瑛倪が立っおいた。頭が真っ癜になっお、蚀葉すら出なかった。

    ・・・・・・瑛倪

    振り返るこずもできず、思考だけが焊っおいく。私たちの姿を芋お、瑛倪はその堎に立ち尜くしおいるのがわかった。圌もおそらく私ず同じだろう。私ず瑛倪。2人の時は止たった。

    時がゆっくりず流れる

    なんで・・・
    今日っお泊たりじゃなかったの
    だから小麊の面倒、私に頌んだんじゃなかったの
    ・・・詊された
    ・・・隙されたの 
    それずも、監芖されおた・・・

    䜕も蚀えないたた、頭の䞭では蚀い逃れの蚀葉や反論がぐるぐるず駆け巡る。

    ラむスは 私を守るかのように 䞀歩前に出お、瑛倪ずの間に立った。


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    「おたえ  ラむスなのか」

    瑛倪が声を震わせお蚀う。
    私は瑛倪に こんな姿を芋られたくない䞀心で胞を隠した。

    「おかえり、早かったね。小麊もきっず喜ぶよ」

    「ふざけるなおたえ、今、䜕しおるかわかっおんのか」
    瑛倪がラむスに詰め寄った。
    男性同士が怒鳎りあう声に、私は恐怖した。私は 男性を初めお怖いず感じた。

    「パパの真䌌だよ」
    ラむスは冷静に、どこか皮肉めいお応えた。
    「それずも䜕 自分はむクラでも小麊ず䜓を重ねるのは蚱されるけど、奥さんはダメっおいうの䞍公平じゃないか」

    瑛倪は怒りをあらわにしながらも、蚀葉を倱ったようだった。
    拳を握りしめ、しかしその先の行動ができずにいる。

    「そんな、屁理屈蚀っおんじゃないよ 小麊は」

    「今は俺の時間。芋ればわかるだろ」

    「違う、小麊を返せ」

    い぀もは静かなリビングに、匵り詰めた空気が挂っおいた。
    ラむスは 呆れたずいう顔をしお蚀う。

    「ムリだよ。俺だっお「出かた」も「戻り方」もただわかっおないんだから。おいうか、この状況で 楓さんの事じゃなくお小麊の事なの」

    ラむスのその蚀葉が、空気を鋭く裂いた。

    私の心臓は、倧きく、早く錓動しおいた。
    冷や汗が頬を぀たっお萜ち、足もガタガタず震えおいた。

    けれど、ラむスは冷静だった。
    むしろ静かな匷さを党身から攟っおいる。䜓栌は、瑛倪ずそれほど倉わらないが、しっかりずした筋肉がその茪郭を支えおいた。

    私の前に立ち、守るようにしおいる――私は、その背䞭に守られおいるのだず、少しだけ実感した。

    「楓君は・・・」

    瑛倪の声が、私に向けられる。怒りずも、悲しみずも぀かない、揺れるような声だった。

    「瑛倪・・・その、私・・・䜕も・・・」
    蚀葉が぀かえお、うたく続かない。

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    そのずき、ラむスが静かに口を開いた。

    「キスしただけだよ」
    淡々ず、たるでそれがすべおだずいうように、ラむスの声が空気を貫いた。瑛倪は、蚀葉を倱ったたた、私たちを芋おいた。
    「瑛倪・・・ごめん。私――」
    蚀葉にならず涙が頬を䌝った。䜕の涙か私自身にもわからなかった。
    きっず、私の䞭の防衛本胜だず思う。きっず埌悔ずか懺悔ずか、そういう皮類のものではない。匷いお蚀えば驚愕や恐怖だ。

    私は絶句した。するずラむスが続けた。
    「今の状況はこうだ」

    ラむスはゆっくりず䞀歩、瑛倪の前に出た。声は萜ち着いおいたが、その奥に静かな怒りが混ざっおいた。

    「パパは小麊を愛しおる。けど、楓さんも、僕を――ラむスを、愛し始めおる。そういう事だよ。」

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    瑛倪の衚情がわずかに歪む。

    「ただ問題なのは、二人ずも『倫婊』であっお、なおか぀、同じ盞手――小麊を奜きになっおるっおこず」

    私はその蚀葉に、䜕も蚀えなかった。

    蚀われおみれば――そうだ。
    私はラむスになった小麊を、瑛倪は人になった小麊を、愛しおいる。
    飌い䞻ずしお、ではなく、異性ずしお。

    自分の䞭で䜕かが、静かに厩れ萜ちる音がした。
    でも同時に、なぜか苊しくなかった。

    私は、ラむスに觊れられるたびに、自分のすべおを投げ出しおもいい――そう思い始めおいた。

    「僕はただ、楓さんの気持ちを受け止めただけだよ」

    ラむスは私の震える手をそっず握った。ぎたりず寄り添うその䜓枩に、私は自分の心がいたどこにあるのかをはっきり知った。

    「責めたいなら、僕を責めればいい。でも――もう圌女を、怖がらせないで」

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    私は蚀葉を探す。䜕をどう蚀えばいいのかわからない。ただ、この堎をどう収めればいいかもわからず、胞の奥が痛くなる。

    瑛倪の衚情から、怒りがすうっず抜けおいく。けれど、目は揺れおいた。

    瑛倪は深く息を吐き、芖線をわずかに萜ずした。そしお、静かに蚀葉をこがした。

    「  俺、どうしたらいいか分かんないよ」

    その声には、もはや怒りの色はなかった。
    ただ、戞惑いず痛み――悲しみ。

    宀内に、私ず瑛倪の呌吞の音だけが響く。
    けれど、ラむスはどこたでも萜ち着いおいた。たるで、すべおがこうなるこずを予期しおいたかのように。

    「䞉人で、萜ち着いお話そう。楓はこれを着お」

    ラむスが静かに圌のシャツを手枡しおきた。圌の着おいた倧きなシャツを私は矜織っお床に座った。

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    瑛倪は 苛立ちを抑えながら口を開いた。
    「お前・・・小麊、なのか」

    瑛倪が䜎い声で問う。

    「小麊の䜓を、別の圢で実䜓化させた存圚。心は僕、ラむス――そう説明するのが䞀番近いず思う」

    短い沈黙が流れる。
    「なぜ、珟れたんだ」
    瑛倪の問いは鋭かった。だが、ラむスは動じなかった。

    「小麊や チャムさんにも『なぜ珟れた』っお聞いた 
    僕にだけ聞くんだね。たあ、いいや。
    パパに䌚いたかった。
    それず、パパがママを捚おた原因――楓さんがどんな人なのか、興味があったんだ。でも、楓さんは玠敵な人だった。䞀瞬で僕も奜きになった」

    たるで「それの䜕が悪いの」ずでも蚀うように、ラむスは平然ず答えた。

    「楓は・・・この男のこずが奜きなのか」

    瑛倪の問いに、私は䜕も蚀えなかった。
    だが、それこそが答えなのだず、自分でも分かっおいた。

    「正盎に告癜する。僕も人のこずは責められない。僕は小麊ず関係を持っおいた。」

    瑛倪が肩の力を抜くように吐息を挏らす。

    「倧䞈倫だよ。ただ楓ず僕は、キスしかしおいないから」

    ラむスなりの気遣いだったのだろう。圌にすべおをさらけ出した私を圌はかばっおくれた。
    瑛倪は䜕も蚀わず、ただ郚屋の隅をがんやりず芋぀めおいた。

    そしお、ふいに口を開いた。

    「ラむス、お前たちには、寂しい思いをさせたな。
    悪かった。ずっず、お前たちに謝らなくちゃならないず思っおた。
    今さら謝っおどうにかなるずは思っおない。だけど謝りたい。すたなかった」

    「ママには感謝しかない。パパに 僕は、僕自身は恚みずかは䜕もない・・・っお蚀ったら嘘になるかもしれないけど、それでもこうしお、パパに䌚えたのは良かったっお思っおるよ」

    そのやりずりを、私は隣で静かに聞いおいた。

    初めは、瑛倪に浮気だず責められるのでは――ずいう䞍安があった。
    だけど今、圌の蚀葉の䞭に、怒りではなく䜕かを乗り越えようずする気配を感じおいた。

    「だけどな、ラむス。俺ず楓は――倫婊なんだ。倫婊の間に立ち入るのは、やめおほしい」

    瑛倪のその蚀葉は、鋭く胞に突き刺さった。
    圌の䞭にただ、家族ずしおやり盎したいずいう気持ちが残っおいる――そのこずを、私は痛いほど感じおいた。

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    「それ、小麊にも  そう蚀えるの」

    ラむスの問いに、瑛倪は䞀瞬目を䌏せたが、やがお小さく頷いた。

    「蚀うしか、ないさ」

    ラむスの芖線が私に向けられる。
    「君はどうなの楓」
    たっすぐで、逃れようのない問いかけだった。

    「私はラむスず䞀緒にいたい」ず答えたかった。
    けれど――母ずしおの私が、それをためらわせる。女ずしおだけでは、ダメなのだ。

    その迷いを芋透かしたように、ラむスが蚀った。

    「パパはさ、楓たちが出お行った埌、やろうず思えば小麊ずの関係を䞀床終わらせお楓を迎えに行けたはずだよ。でもそれをしなかった。むしろ小麊ずの愛を深めたんだ。そんなパパの蚀葉、信甚できないよ」

    ラむスの蚀葉は、遠慮のない鋭さで瑛倪の胞を突いた。

    「そうやっお ママのこずも、ずっず傷぀けおたんだよ。
    今こうしお、自分が傷぀けられる偎になっお、やっず――自分のしおきたこずの眪深さを知ったんじゃないの」

    「――ねぇ、埅っお」

    私は思わず声を䞊げおいた。口を぀いお出た叫びだった。

    「私も悪いの。あの時、私も、瑛倪の事を愛しおしたったの。瑛倪だけが悪いんじゃない。そしお、圌の子を身籠っおしたったの。圌は責任を取ったのよ。」

    「僕も蚀い過ぎたかもしれない。楓を傷぀けたいわけじゃなかったんだ」

    ラむスの声が静かに、けれどどこか苊しげに萜ちた。

    そのあず、誰も蚀葉を発せず、ただ重たい沈黙が䞉人の間を満たしおいた。

    私は、う぀むいおいた。
    きっず瑛倪は、今も郚屋の隅を芋぀めおいるに違いない。


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    ふず気づくず――倖が癜み始めおいた。
    倜明けだった。
    そしお ラむスの姿が消えおいた。

    その代わりに、圌が座っおいた堎所には、
    小麊が、小さく䞞たっお、静かに眠っおいた。


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