第83話:【失敗】「楽だから」と万年スウェット・サンダルで外出。老け見えの特急券
前回の第82話で「ジャストサイズの服」の魔法を知り、マイナス5キロ見えのスマートなシルエットを手に入れた52歳の私。平日のスーツ姿やビジネスカジュアルにはすっかり自信を持ち、「俺もついにイケおじの仲間入りを果たしたな」と意気揚々としていた。
しかし、人間とは恐ろしい生き物で、オンの日に気を張っている分、オフの日にはとことん自分を甘やかしてしまうのだ。
ある休日の昼下がり。妻に「近所のコンビニで牛乳と卵を買ってきて」と頼まれた私は、「すぐそこだし、誰に会うわけでもないから」と、クローゼットの一番手前にあった服を無造作に手に取った。
それは、5年以上前に買った、膝がぽっこりと抜け、全体的に色褪せてヨレヨレになったグレーのスウェットパンツ。上は適当なオーバーサイズのTシャツを着て、足元は裸足に使い古したゴムサンダルという、まさに「絵に描いたような休日のおじさん」スタイルである。
「やっぱり、体を締め付けないスウェットは最高に楽チンだ」
私はペタペタとサンダルの音を鳴らしながら、完全に気の抜けた歩き方でコンビニへと向かった。
事件は、コンビニの自動ドアの前に立った時に起きた。
ピカピカに磨かれた自動ドアのガラスに、だらしない格好をした見知らぬ老人が映っている。……いや、違う。それが紛れもない「今の私」の姿だったのだ。
「な、なんだこのくたびれきったおじいちゃんは……!?」
平日のジャストサイズで引き締まった姿はどこへやら。ダボダボのヨレたスウェットは足の短さと体型の崩れを容赦なく強調し、裸足に突っ掛けたサンダルは強烈な「貧乏くささ」と「生活感」を放っていた。姿勢までだらしなく見え、実年齢よりプラス5歳、いや10歳は老け込んで見える。
若者がオーバーサイズやスウェットを着こなすのは「抜け感」や「ハズシ」というファッションになる。しかし、筋肉が落ちて体型が丸みを帯びた50代の男がそれをやると、単なる「だらしない人」「身なりに構わなくなった人」にしか見えないという残酷な現実に、私は打ちのめされた。
「『楽チン』の代償は、あまりにも大きかった……!」
50代のカジュアルファッションにおいて、「楽だから」という理由だけで選んだ服は、一瞬で清潔感を奪い去る「老け見えの特急券」だったのだ。
私は逃げるように買い物を済ませ、休日のリラックス着も「大人の緊張感と清潔感」を保てるものへ今すぐ総入れ替えすることを、冷や汗とともに固く誓ったのだった。
(第83話・了)
【休日も清潔感をキープ!大人の楽チン・キレイめアイテム2選】
「楽さ」と「大人の品格」を両立!Amazonで実際に購入できる、50代の休日を格上げするスマートなカジュアルアイテムを2点ピックアップしました。
THE NORTH FACE (ザノースフェイス) アルパインライトパンツ
細身のテーパードシルエットで脚長効果抜群!ストレッチが効いてスウェット以上に動きやすいのに、ハリのある素材感で決してだらしなく見えません。50代の休日をアクティブに彩る、最強のスマートパンツです。
BIRKENSTOCK (ビルケンシュトック) アリゾナ EVA サンダル
近所へのちょっとした外出も、足元をビルケンシュトックに変えるだけでグッと大人の余裕が生まれます。超軽量で水洗いもできるEVA素材を採用。ヨレヨレのゴムサンダルから卒業する最初の一足に最適です。
次回予告
第84話:【成功】大人のレザースニーカー。歩きやすさと上品さを両立した足元
休日の万年スウェット&サンダル姿で「老け見えの特急券」を手にしてしまった第83話の悲劇。大人の休日スタイルには「適度な緊張感」が必要だと猛省した52歳の私は、まず足元の改善を決意。カジュアルさと上品さを兼ね備えた「白のレザースニーカー」を手に入れた!キャンバス地にはない本革のツヤ感が、いつもの休日コーデを劇的に格上げ。歩くのが楽しくなる、50代の足元アップデート大成功編をお届けします!
