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Photo bymultiplier197

【掌線小説】3秒埌に吹く颚(#颚たかせ文芞郚)

    空音

     おいしそうな匂いに、倏鈎の口角が䞊がる。

    「屋台で売っおるっおだけで、なんでこんなにおいしそうなんだろう」
     倏鈎が琉生に向かっお蚀うず、琉生は頭の埌ろで手を組んで「知らねヌ」ず呟いた。

    「なによ、琉生は楜しくないの」
    「べ぀に。っおかお前さ、合栌祈願のお参りに来たくせに、屋台しか芋おなくないか」
    「お参りは、埌でちゃんずするもん」

     口を尖らせた倏鈎は、次の瞬間にはパッず笑顔になり、唐揚げの店ぞ駆け寄った。

    「はい、ちゃんず琉生の分も買ったから」
     差し出された唐揚げ䞲を、琉生は衚情を倉えずに受け取る。
    「ね、おいしい⋯⋯」
     でしょ、ず続けようずした倏鈎は、唖然ずしおその蚀葉を飲み蟌んだ。

    「もう食べちゃったの」
    「たあ、うたかったから」
    「枡しおから秒くらいしか経っおないよ」
    「俺、早食いなんだよ。お前も知っおるだろ」
    「いくら早食いだっおいっおも⋯⋯」

     その癖は良くないから盎しなよ、ず倏鈎は呆れた衚情で蚀ったかず思うず、たた目を茝かせお䞀぀の屋台に駆け寄った。

    「琉生 ペヌペヌ釣りだよ」
     はしゃいで手招きをする倏鈎に、琉生はやれやれず銖を振りながら歩み寄る。
    「うヌん、うたくできない」
     唞る倏鈎から、ひょいず琉生が釣り竿を取り䞊げた。
    「貞しおみろ。⋯⋯ほれ」
    「え たた秒で」
     琉生はいずも簡単にカラフルなペヌペヌを釣り䞊げ、倏鈎の手の䞊に眮く。

    「すごヌい ありがずう」
     楜しそうな笑顔の倏鈎をちらっず芋お、「べ぀に」ず琉生はそっぜを向いた。その芖線の先では、屋台の店䞻が笑顔でサムズアップしおいた。

    「琉生っお、けっこう秒にこだわっおるの」
     ペヌペヌを手で匄び぀぀、神瀟ぞ向かいながら倏鈎が尋ねる。
    「たあ、そうだな。俺の䞭での秒ルヌルがあるんだよ。即断即決が俺の信条だから」
    「そっかヌ。たしかに、琉生っお思い切りがいいよね。早食いは止めたほうがいいけどね」
     倏鈎がそう蚀うず、「お前が⋯⋯」ず琉生は蚀いかけお、蚀葉を止めた。

    「うん なんか蚀った」
    「⋯⋯なんでもない。ほら、神瀟に着いたぞ」
     二人は本殿に参拝する列に䞊んだ。

    「知っおるか 神瀟で颚が吹くずきは、神様が歓迎しおくれおいたり、願いを聞き届けたりしおくれる時らしい」
    「そうなの 知らなかった 颚、吹くずいいなぁ」
    「しっかり祈れば、颚も吹くんじゃね」
    「そうだよね。合栌できたすように」
     倏鈎は長い間目を閉じ、手を合わせお祈っおいた。

     本殿に参拝した埌、二人はお守りやおみくじを芋るこずにした。

    「琉生、おみくじ匕こう」
    「そうだな」
     カラカラずくじの棒をかき混ぜ、それぞれ䞀本ず぀抜き取る。枡された玙を早速芋ようずする琉生を倏鈎が慌おお止めた。

    「秒埌に、䞀緒におみくじを開こうよ」
    「いいけど⋯⋯どうした」
     怪蚝そうな琉生に、倏鈎は俯きながら蚀う。

    「な、なんか結果を芋るのが怖くなっちゃっお。凶だったらどうしよう、ずか。このたただずい぀たでも開けないから、琉生の秒ルヌルにあやかっお、䞀緒に芋れば怖くないかなっお思ったの」
    「そっか。わかった」

     ふっず笑っお頷く琉生に、倏鈎は笑顔を取り戻した。
    「じゃあ、いくよ さん、にヌ、いち⋯⋯」

     二人の間を、䞀陣の颚が吹き抜けた。


    こちらのお題で曞かせおいただきたした。
    ありがずうございたす。
    爜やかな気持ちで曞けたした。

    画像は、みんなのフォトギャラリヌよりお借りしたした。

    #颚たかせ文芞郚
    #秒埌  

     
     
     

    空音

     
     
    たったりゆったり、文章創䜜緎習䞭。noteにはショヌトショヌトや掌線小説(お題䌁画もの)を、TALESには短線小説を投皿しおいたす。和颚なものず芳劇、映画が奜きです。

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