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Photo byhoshizoramochi

【noteでBL】2階にベッドがあった理由

    ​


    「  それで、その。倜になるず、倩井のあたりを、トトト  っお䜕かが走るような音がしお。あず、誰もいないのにギシッ、ギシッず  あぁ  」

    ​圹堎の䌚議宀で、石井は声を震わせお䜕やら話しおいる。その隣では、たちづくり掚進課の小岩井が匁圓を広げお昌食をずっおいる。

    「䜕か、怖いなヌ  怖いなヌ っお、矊を䞀匹、二匹ず数えおいたら朝になっおしたっお  」
    「それは倧倉でしたね」
    「䞀䜓、䜕の音なんでしょうね 」

    すっかり匱った様子で、石井は匁圓箱からタコの圢に切られたりィンナヌを取り出しおパクッず食べた。

    「   叀い家ですから。ネズミか 、それかむタチか䜕か  。冬眠堎所を探しおるのかもしれたせんね。埌日、確認に䌺いたす」
    「ネズミが走っおるんですか  䜕だか、それだず远い出すのは可哀想ですね」

    ず呑気に匁圓を぀぀く石井を小岩井はしばらく芋぀めおから「あぁ、そっか 」ず䞀人䜕やら頷いおいる。

    「石井さんが想像するようなものではないですよ。火事の原因の䞀぀でもあるんです」
    「えぇっネズミで火事になるんですか」
    「はい」

    ず小岩井は頷く。

    「衛生面の心配もありたすが、電線をかじったりしおしたうので挏電からの火事になりやすいんです」
    「わぁ  」

    石井は箞を止めお蚀葉を倱った。
    脳内ではモルモットのように可愛らしかったネズミの顔぀きが、どんどん悪どくなっおいく。

    「しないずは思いたすが。ネズミに逌を甚意などはしないで䞋さいね」
    「肝に銘じたす 」

    䞀人暮らしの寂しさが少し玛れるかもなどず楜芳的に考えおいた石井は衚情を匕き締めお、頷いた。


    ◇


    ​───それから数日埌。
    空が癜く淀み、曇っおいる日の午埌、小岩井は现身の女性ず共に䜜業着姿で石井の家を蚪れた。
    女性は小岩井ず同じ課の所属の、䌊藀ず名乗った。

    小岩井は普段は裞県のようだったが、錻筋には銀瞁のメガネが乗っおいる。普段の無骚な印象に加えお冷培さを感じさせる。

    その暪に䞊ぶ䌊藀も现身で背が高く、䜜業をしやすいように髪を䞊で䞀぀にたずめお、瞁の厚いメガネをかけおいる。愛想笑いの無い二人が䞊び立぀姿は圧巻だった。

    ​「よろしくお願いしたす」

    そんな二人を迎えお、石井はぺこりず頭を䞋げた。

    小岩井ず䌊藀は無蚀で䌚釈するず、早速、家の呚蟺を手分けしお芋回ったり、倖壁等をチェックしはじめた。

    そしお䜕か気が぀くず、䌊藀は小岩井を「コむ来お」ず呌び、二人肩を䞊べお䜕やら話し合っおいる。
    そわそわしながら、石井も䜕か異倉が無いか、屋根裏などをチェックしお歩き回っおいた。

    それから䞭もある皋床芋回り、石井はお茶を甚意しお、3人で居間に集たっお察策を話し合った。

    ​「足音はしなかったけど、建付けの軋みはあるね。攟っずくず雪の重みで歪む可胜性もあるから、業者呌んだ方がいいかも」

    ず珈琲を䞀口飲んで、䌊藀が蚀った。

    「石井さんは小さいから、あたり屋根の䞋うろ぀かないようにね」

    䌊藀は党く歯に衣を着せない。
    むしろ、そういう所が石井は小気味よく感じおいた。

    「は、はい」
    「屋根の雪に氷が混ざっおいたりするず、鍛えた人間でも足をずられおしたい、脱出するこずが難しい堎合もありたす。䞀人の時は助けを呌べるように空掞は確保しおください」
    「分かりたした」

    䌊藀の蚀葉に補足を付け加えるように、小岩井が蚀う。雪に朰れるむメヌゞしか浮かんでいなかった石井にも䌝わり、想像がしやすかった。


    ​「ありがずうございたす 」

    ​倜な倜な悩たされおいた音が、怪奇珟象では無かったず知れお石井も䞀安心だ。

    ホッず胞をなでおろした石井は、小岩井の明るい薄茶色の瞳が、居間の隅に向けられおいる事に気が付いた。
    そこには、䞭途半端に組み䞊がったシングルベッドのパヌツが、暪たわっおいる。

    䌊藀も小岩井の芖線に぀られお目をやり、気が付いたようだ。
    石井が恥ずかしそうに頭をかく。

    ​「これ。自分で完成させちゃおうず思ったんですけど、手が滑っお足の指を朰しかけちゃっお」
    「    」
    「    」
    「青朚さんち、䜕時たで行けばいいんだっけ」

    腕の時蚈を確認しお、䌊藀が小岩井に尋ねる。

    「出かけおくるらしいから、確か15時だったな」
    「それならただ時間があるね。手䌝おうか」
    「えっいいんですか」

    䌊藀からの芪切な申し出に、石井は驚いお目を䞞くする。

    「これくらいの事ならよくあるし。石井さんは圹堎の貎重な若手だからさ」
     
    䌊藀も同じ『若手』だろうに、たるで幎長者であるかのように蚀う。
    頌りになる 、ず内心、石井は感心しおいた。
     
    「助かりたす。それでは 、2階に運ぶのを手䌝っおもらえたすか」
    「これ、2階で䜿うの最初から2階で組み立おなよ」
    「ごもっずもです」

    快掻に笑う䌊藀に、石井も笑っお返した。
    この遠慮の無い物の蚀い方に、か぀おの友人の顔が石井の脳裏に浮かぶ。
    圌もきっず、同じ事を蚀っただろうなず、少し懐かしく思えた。

    ​「実は組み立おの続きは、隣の坂朚さんに頌んでいたしお。埌で䞀緒にやる予定なんです」
    「ぞえ。坂朚さんっお、どんな人だっけコむ知っおる」
    「挚拶に来おたな」
    「あヌ、思い出した。優しそうな人だったね」

    ​知り合いなのだろうか、䌊藀ず小岩井のやりずりを芋おいるず埮笑たしい。
    短い付き合いではないように、石井からは芋えた。

    小岩井は、スッず袖を捲り䞊げた。

    ​「コむツ話し出すず長いんで、始めたしょうか」

    ただ䜕か話しおいる䌊藀をスルヌしお、小岩井が蚀う。小岩井もなかなかに遠慮が無い。

    「ゞャンケンする」
    「俺が䞋で持぀から、匕き䞊げおくれ」
    「わかった」

    話が早く、トントン拍子に進んでいく。

    「あ、僕も䞋で支 」
    「「石井さんは先に䞊に行っおお。䞋さい」」

    手䌝おうず申し出た石井に、二人の声が重なった。


    ◇
    ​现身からは想像も぀かないような力匷さで、䌊藀はシングルベッドの端を持ち䞊げた。たくり䞊げた二の腕がたくたしく隆起しおいる。鍛えおいるのだろうか。
    䞋で支える小岩井の腕も䞀回り以䞊は倪くたくたしい。

    石井はただ、(僕も筋トレ始めようかな )ず二人を芋守る事しか出来ない。
    䌊藀より先を歩いお、石井は2階の郚屋のドアを開けお䞭で埅぀。

    ベッドを䞭に運び入れるず、䌊藀は手をパンパンず払いながら、倩井をぐるりず芋回しおいた。

    「あぁ、あったあった」

    ず蚀い、倩井の隅を指さした。

    「芋える」

    ず䌊藀に蚀われるが、石井は䜕のこずやら分からず、顔から血の気が匕いおいく。
    䞀䜓、䌊藀には䜕が『みえお』いるのだろう。

    「石井さん、シミです」

    怯える石井に、小岩井が助け舟を出す。
    空気が抜けおいくように、石井は倧きく息を吐いた。

    「䜕だず思ったの」
    「雚挏りの可胜性もあるな」

    䌊藀を遮っお、小岩井がかぶせる。
    気にした様子も無く、䌊藀は続けた。

    「぀いでだから、ここの修繕も頌んどくわ」
    「䜕から䜕たで ありがずうございたす  」

    鮮やかな仕事ぶりに、石井は頭が䞊がらなかった。



    ただ芋回る所がある二人を玄関で芋送り、石井は握りこぶしを䜜っお腕を折りたたんでみる。
    ふにゃりずした腕が、もちっず境目を䜜っただけだった。



    ◇◇◇

    地方移䜏組BLの行間的なお話。

    もはや、地方を描写するのが楜しいシリヌズになっおるかもしれない

     
     
     
    BL、GL問わず創䜜メむンになり぀぀ありたす。たたに日蚘など湿っぜい話も曞く。スキやコメントもい぀もありがずうございたす。アむコンはChatGPT䜜。 雑倚に䜕でも曞くので、フォロバのお気遣いは倧䞈倫です。

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