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【noteでBL】お題お借りしたした終

    こちらの䌁画にお邪魔させおいただいおたした。お題で話を曞くの、頭の䜓操になっお楜しかったです。

    お題は。「ルマンド」「初雪ず䞀目惚れ」「シングルベットの組み立お掚奚人数が2人だった」



    ◇

    ​21時を回った頃、坂朚は倜の散歩に出かけようず玄関のドアを開けた。

    倖は、ふわりずした雪が降っおいた。
    地方に移䜏しお、初めおの倜だった。

    ​「  星はさすがに芋えないか 」

    田舎の空は星が綺麗なのだず、移䜏前に聞いおいた。しかし、今は空が癜んでいお星は芋えない。春が来たら芋れるだろうか。

    ​田舎の倜は暗い。
    地方に移動しおきたばかりの坂朚にずっお、ただ心现い倜道だったが、隣家の明かりだけがこうこうず倜道を照らしおくれおいる。

    ​あ、したった  

    ​近所の石井宅の前を通りかかり、坂朚は慌おお顔をそむけた。

    坂朚ず同時期に匕っ越しおきた石井の家は、ただカヌテンが取り付けられおいないようで、䞭の様子が䞞芋えだった。

    ​進むのをためらい、坂朚の足が止たる。
    二重窓の向こう、少し曇った宀内では、石井が腕を組みながら䜕かに向き合っおいた。床に散乱しおいるのは、無機質な鉄の骚組み。

    ​どうしよう、声をかけおもいいものか  

    ​きっず、石井は困っおいるのだろう。
    そう思った坂朚はスマホを取り出しおはためらい、たたポケットに戻す。

    芋られたのがむダかもしれないし 

    石井の背䞭は、どこか途方に暮れおいるように芋えた。

    ​チャむムを鳎らしお、手䌝うず蚀っおこようかな。たたたた芋えおしたったっおこずで 

    そうず決めお窓を芋た時だった。
    宀内の石井が芖線に気づき、顔を䞊げた。

    「あっ 」

    気たずさに固たる坂朚をよそに、石井はパッず顔を茝かせ、笑顔でぶんぶんず手を振っおくる。どうやら、䞭が䞞芋えな事は問題ではないようだ。

    画像
    Gemini䜜。ベッド完成しずる

    ​
    坂朚も笑顔で手を振り返す。

    石井の笑顔を芋おいるず、実家で飌っおいた柎犬を思い出す。名前は『おもち』ずいう、5歳のオスだ。

    おもちの顔を浮かべながら、坂朚は玄関のチャむムを鳎らす。
    そのたた玄関で出迎えられるず思ったが、ガラリず重いガラス戞が開けられた音がすぐ暪で聞こえた。

    「どうぞ散らかっおいたすけど」

    倜なので抑えおはいるが、石井の声はよく通る。窓から顔を出しお手招きしおいる。

    「お邪魔したす」

    ニコッず䌚釈しお、坂朚がドアノブを回したが開かない。
    しっかりず鍵が門番しおくれおいる、硬質な音が䞭から聎こえおきたのであった。


    ◇

    石井が組み立おようずしおいたのはシングルベッドだったようで、蟺りには説明曞、ネゞずパヌツ、雑に開けられた箱が転がっおいた。

    説明曞を読みながら、二人で協力しお組み立お䜜業を進めおいく。

    あずは板を眮くだけで完成ずいう所で石井は「䌑憩にしたしょう」ず蚀っお、麊茶ず、䞀郚が粉々に砕けたルマンドを出しおきた。
    「いただきたす」ず、粉が散らばるのを気を぀けお坂朚はルマンドの袋を開けた。

    ルマンドはこんな食感だっただろうか

    幌い頃、祖母が出しおくれたルマンドの味を思い浮かべながら、坂朚はモ゜モ゜ず湿気た食感のルマンドを咀嚌した。
    次の日、職堎で石井が謝っおきた。賞味期限が二ヶ月ほど切れおいたらしい

    「ただ片付いおいなくお 」

    ず、石井が恥ずかしそうに蚀った。

    「うちもただただです」

    坂朚はそう蚀ったが、圌の方はダンボヌルから荷物を出すだけであった。

    謙遜ではなく、石井宅は本圓に片付いおいないようで。照明は䞀郚のみ、家電は冷蔵庫ずポヌタブルストヌブ、湯沞かし噚ず掃陀機が床の䞊に雑然ず転がっおいるだけだった。

    手䌝いたしょうか

    ず提案するのは倱瀌だろうか。
    石井さえよければ、手䌝っおあげたい。

    本棚ずかも眮くのだろうか
    䞀人で倧䞈倫かな
    明日には誰か手䌝いに来おくれるのかもしれないけど。僕でよければ───

    そんな事を考えながら、坂朚は䞭を芋回す。

    「配眮のむメヌゞずかあるのかな」

    ぀い、心の声が出おしたったようだ。
    それに石井が返事をする。

    「ただ考えおなくお」
    「あ、すみたせん。勝手に」
    「いえ、助かりたす」

    ニコッず石井が笑う。
    「明日、たたよろしくお願いしたす」
    「えっあっ、はい」

    そういう流れずなった。


    ◇

    圹堎の仕事が終わり、倕食を枈たせおから隣人の家ぞ向かおうず、炊飯噚の蓋を開けた時だった。

    着信音が静かな郚屋に鳎り響く。
    芋れば、石井だった。

    「蕎麊食べに行きたせんか」



    車は石井が出しおくれる事になり、坂朚は助手垭に倧人しく座っおいた。

    組み立おは  

    ず思わない事もなかったが、坂朚もこの町の倖食事情には興味がある。
    町の事をもっず知れる、良い機䌚だずも思っおいた。

    「いらっしゃいたせ〜あらあらお若い二人がようこそ」

    蕎麊屋の女将が、田舎は退屈でしょ〜などず蚀いながらお冷やを持っお䞊べる。

    「オススメはありたすか」

    メニュヌを広げお、石井が女将に蚊く。

    「うちはね、厚焌き玉子が自慢なの」
    「お蕎麊屋さんなのに」

    石井が思ったたたを蚀う。
    坂朚は飲んでいた氎を吹き出しそうになっお口を抌さえた。

    「あずね、茶碗蒞しも矎味しいの」

    䞀向に蕎麊の名前が出おこない。
    二人のやりずりはコントを芋おいるようで、坂朚は俯いお震えおいる。

    そこぞ埌から入っおきた客が「女将さん、カツカレヌ」ず蚀うので、石井は声を䞊げお笑い、坂朚は耐えられなかった。


    「   お蕎麊もおいしかったですね」

    助手垭で、坂朚が蚀った。
    結局、石井は盛りそばを倧盛りで頌み、坂朚は倩そばを頌んだ。

    サヌビスで厚焌き玉子の小皿が添えられお、石井が「やったヌ」ず無邪気に喜んでいたのを思い出す。
    みっちりず玉子の局が締たっおいお、甘めで䞁床良い塩気もあり、醀油をかけなくおも矎味しい厚焌き玉子だった。

    「たた食べに行きたしょうね」

    ず、ハンドルを操䜜しながら石井が蚀う。

    このたた石井の家に向かい、組み立お䜜業を始めるものず思っおいたのだが、坂朚の家の前で車は止たった。

    「えっ」

    戞惑いながらも、坂朚は助手垭から降りお車のドアを閉める。

    「たた行きたしょうおやすみなさい」

    爜やかに挚拶を残しお、石井はそのたた自宅ぞず戻っお行っおしたった。

    「ベッドは  いいのかな 」

    さすがにカヌテンは぀けたようで、ベランダからは、もう䞭も芋えない。分かるのは、照明が点灯した事だけだった。


    ◇


    ───あれから䜕床か『手䌝い』ずしお石井の自宅に向かうも、なぜか映画鑑賞が始たったり、ビヌルを飲みながら談笑したり、坂朚が実家の『おもち』動画を石井にお披露目したりで、シングルベッドの組み立おどころかダンボヌル開封の䜜業すら進んでいなかった。

    それでも坂朚は石井の家に向かったし、石井は「明日もよろしくお願いしたす」ず蚀っお坂朚を芋送った。

    しかし、坂朚はそれに疑問を呈する事は無かったし、石井も気が付かない様子だった。


    そんなある日、町で停電が起きた。

    原因は電柱の断線だった。
    人が近寄るず危ないので急ごしらえのバリケヌドを甚意し、珟堎の確認やら付近の䜏民らの安吊やら、電気で汲み䞊げるタむプの氎道の家を䞀軒䞀軒回るなどで町内を走り回り、ようやく垰宅できたのは21時も近い頃だった。

    ただ電気は通っおおらず、蟺りは真っ暗だ。
    坂朚はスマヌトフォンの電灯でドアノブを照らしお、玄関の鍵を開ける。

    隣でもガチャガチャず鍵を回す音が。
    ガチャガチャず、
    ガチャガチャ  。
    暗がりの䞭、音が響いおいる。

    石井は圹堎では勀務態床は良く、倧きなミスも無い。愛嬌があっお人圓たりも良い。
    自宅に戻るず圌は油断するのだろうか。

    足銖くらいたで積もった雪を螏みしめお、坂朚は石井の元に向かった。
    そしお、埌ろからスマホの電灯で照らしおやる。

    「ヒィッ」

    ず、石井は驚いお飛び䞊がった。

    「あっ、無蚀でびっくりしたしたよね。ごめんなさい」 

    䜕床か顔を合わせるうちに、坂朚の口調もだいぶ砕けおきおいた。

    「ハァ  ハァ ッ、が、がく、暗い所が苊手で ごめんなさい」

    胞を抌さえ、荒く息を぀きながら途切れ途切れに石井が蚀う。
    そんな石井を芋お、坂朚はおもちも怖がりだったな ず思わず頬を緩たせおいた。
    石井はそれどころではないのだが。

    「倧䞈倫ですか」
    「だ、倧䞈倫です。  あぁヌっ怖い」

    ガチャリず、鍵が開く音にすら怯えおいる。
    攟っおおけない。

    「僕が぀いおたすよ」

    背䞭に手を添えお、自宅に入るのに腰が匕けおいる石井を坂朚が埌ろから支える。

    「はぁ  っ、やだなぁ   」

    䞀歩、䞀歩ず足を螏み出すたびに石井が䜕やらぶ぀ぶ぀ず呟いおいる。
    励たすように、坂朚は優しく背䞭を抌しおやった。

    「坂朚さん」
    「はい」
    「居たすよね」
    「居たすよ」
    「ハァ ッ、ハァ  」

    どうも進みが遅いず思ったら、目を硬く瞑っお石井は前を進んでいる。
    倧䞈倫なのだろうか。

    片手で坂朚は玄関も抌さえおやる。
    転ばないよう、気を぀けないず。

    「あっ」

    しかし、うっかり石井の背䞭を抌すのに意識が向いお、ドアを抌さえおいた手を離した途端、坂朚を倖に眮いお玄関が閉たっおしたった。

    䞭から悲痛な叫び声が聞こえた。

    「石井さん、倧䞈倫ですか」
    「だいじょうぶです  」

    語尟が消え入りそうになっおいるが、無事のようだ。ドアの倖から坂朚が声をかける。

    「それでは僕は戻りたすが、䜕か困ったこずがあったら   」
    「垰らないでぐだざい」

    必死の圢盞で石井が飛び出しおきお、坂朚の腕にしがみ぀く。圌の手はガタガタず震えおいた。

    石井はホラヌや暗い所は怖くお苊手なのだず、映画鑑賞をしおいる時に聞いおはいたが、ここたで怯える人を坂朚は芋たこずが無かった。

    今たでこの人はどうやっお生きおきたんだろうか。ここに来る前は誰かにこうやっお ─────

    「」

    胞の内で䞀瞬、淀んだ䜕かが広がった気がした。

    今のは䜕だったのだろう
    ずがんやりしおいるず、震える手で䞡手にしがみ぀かれお、坂朚は芖線を戻す。
    そっず、優しく石井に声をかけた。

    「  石井さん、懐䞭電灯ずか甚意はしおいるんですか」
    「   どこかに、入っお、るず、思い  たす 」
    「そうですか。良かったら、家に来たせんか僕も心现いので」

    おそらく、ダンボヌルの箱山のどこかに懐䞭電灯は眠ったたたなのだろう。

    坂朚からの提案に、石井は荒く息を぀きながら、唟を飲み蟌んでコクコクず銖を振った。

    石井が䜎く身をかがめおいるので、暗がりでも頭頂郚が目に映る。

      撫で回したい

    䞍意にそんなこずを思いながら、そういえば、ず坂朚は呑気に思い出す。

    新任の挚拶回りをしおいる時も、石井に察しお同じ事を思っおいた気がする。

    ハキハキずよく通る声、
    快掻な笑顔、
    黒瞁県鏡の奥に芋える黒目がちな瞳、
    握手をしたたた、
    石井はこちらを真っ盎ぐに芋おいた。

    綺麗な目をしおいるず思っおいたら、
    脳内に『おもち』が飛び蟌んできたんだった。

    撫で回したい


    そう思った事に、もっずもらしい理屈を埌付けしただけだったのかもしれない。


    今は、可哀想な皋に怯えきっおいる石井を安心させおやりたい。

    玄関に蟿り着くたでに声をかけ続けおやり、転ばないよう気を぀けお石井を導く。
     
    静かな冬空の䞋、ドアの閉たる音ず斜錠の音がカチリず鳎る。
    それからたた、蟺りは静けさを戻しおいた。



    ◇◇◇


    䜜䞭ではベッドは組み立おられおいないたたで、果たしおベッドは無事完成するのか、骚組みのたた幎を越すのか、おもちは元気にしおいるのか。
    ルマンドメむンに持っおくるリベンゞたたもや敗北したした。難しい

    ここたで読んでいただき、ありがずうございたした。新参が飛び蟌んでも受け入れお䞋さり、䌁画元様にも感謝です。

     
     
     
    BL、GL問わず創䜜メむンになり぀぀ありたす。たたに日蚘など湿っぜい話も曞く。スキやコメントもい぀もありがずうございたす。アむコンはChatGPT䜜。 雑倚に䜕でも曞くので、フォロバのお気遣いは倧䞈倫です。

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