
理不尽に頭を下げるあなたへ。「その向こうのお金に頭を下げなさい」と父は言った。
理不尽に頭を下げなきゃいけないあなたへ
「指示通りに動いたのに、なぜ私のせい?」
そんな理不尽な職場で、悔しい思いをしていないでしょうか。
うまくポーカーフェイスになれず、感情がすぐ顔に出てしまって、結果的に自分が損をしてしまう。心の中で「自分は悪くないのに!」と、泣きながら叫んでいる人も少なくないはずです。
言い返せなかった、あの日の悔しさ
かつての私が、まさにそうでした。
理不尽なことを言われると、顔が真っ赤になってしまったり、声が震えてうまく話せなくなったり。周りの目が怖くなって、どんどん心がすり減る毎日でした。
その場で「自分の正当性」をうまく説明できればよかったのに、悔しさと怒りで頭が真っ白になって……。涙をこらえながら、頭を下げるのがやっとだったのです。
そんな時、
父が、私にある言葉をかけてくれました。
それは、当時の私には全く納得のいかない、でも、私の『本当の心』を守るための、少しドライで温かい大人の智慧でした。
ボロボロの夜に、父がくれた大人の智慧
心も体もボロボロになって家に帰った夜、私は父に、そのやりきれない悔しさをぶつけました。
正直、その時の父がどんな表情をしていたのか、私は覚えていません。それくらい、自分の悔しさで頭がいっぱいだったのだと思います。
そんな私に、父は静かに、こう言いました。「お前は、目の前の理不尽な人に頭を下げているんじゃない。その人の向こう側にある『お金』に頭を下げていると思いなさい」
組織の一員として、頭を下げなければならない現実
自分のせいではないのに、理不尽に怒られること。
自分が悪くないのに、謝らなければならないこと。
社会人として、組織の一員として、その場を収めるために「頭を下げなければならない瞬間」は、どうしてもあります。
本当に理不尽ですが、それが現実社会のリアルです。
でも……だからといって、そのために自分自身を傷つけてしまっては、何の意味もありません。
父は私に、「理不尽に屈しろ」と言ったのではありません。
「頭を下げるポーズは崩すな。でも、心の中でまでそいつに負けるな」と言ってくれたのです。
私は目の前の理不尽な人に負けたんじゃない。私は、私自身の生活のため、自分の人生のために、「お金」に向かって頭を下げているだけだ。
そう割り切れた瞬間、あんなに熱くなっていた顔から、すーっと血が引いていくのが分かりました。
もちろん、次の日からすぐに完璧なポーカーフェイスになれたわけではありません。
相変わらず理不尽なことに、カッと血が上る日もありました。その場を収めるために、悔し涙をのんで頭を下げる日もありました。
でも、そのたびに心の中で、父の言葉をお守りのように唱えたのです。
「今、私はこの人に頭を下げているんじゃない。お金に頭を下げているんだ」って。
そうやって、何度も何度も悔しい思いを飲み込みながら、少しずつ、少しずつ、自分の心を守る術を身につけていきました。
頭は下げても、プライドまで差し出す必要はない
理不尽なことに頭を下げなければならない瞬間は、どうしてもあります。
でも、あなたのその大切な心を、理不尽な人のためにすり減らす必要はありません。
今日も言い返せず、悔しくて、それでもその場を収めるために耐えたあなたへ。
本当にお疲れ様でした。
明日からは、目の前の理不尽な人にではなく、その向こうにある「お給料」に、心の中で頭を下げればいい。
大丈夫。
頭は下げても、あなたのプライドまで差し出す必要はないんです。
あなたの心は、そんな人には絶対に奪えません。