見出し画像

写真部の終りと始まり

今回は、いささか長文になります。お時間のある方だけどうぞ。

実は、今顧問をしている写真部が来春で募集停止となることに。今日、学校から他のいくつかの部活と共に、部員たちに伝えられました。併せて、現在の部員の活動は卒業まで保証される、とも。つまり本校写真部はあと2年。

理由は、学校全体の生徒数の減少とそれに伴う教員数の減少
。今まで通りの部活数(と顧問の配置)を維持することが困難になった、と。この話自体は、約2週間前から聞かされていました。生徒に伝えるまで口外しないでください、という指示もありました。それだけに、今日までの2週間はいささか辛かった…。こんな大事なことは一刻も早く伝えて、自分が楽になりたい。そういう気持ちとの戦いでした。

まあ、こうした事態を予期していなかったわけではありません。しかし、少なくとも今年度は休部・廃部の基準である人数はクリアしていたので、すっかり油断していました。(もっとも、その基準を年度途中で変えるってどうなのよと思わないでもないですが…)あるいは「〇〇部写真班」のような形で統合されて存続できるのではないか、とも。「その日」が思ったよりも早く来てしまったかなあというのが正直なところです。

私自身は、部活動は地域に移行、つまり廃止すべきというのが持論ですから、ある意味では望ましい事態であるとも言えます。学校に写真部がなくなっても、個人の資格で高校生たちに写真を教えるのはやぶさかではありませんし。

とはいうものの、毎年の校外展や撮影会、各種コンクール入賞、自治体や各種団体との共同。学校の知名度アップにも少なからず貢献していたはず(もちろん結果論ですが)。それがこの仕打ちかよという気持ちがないと言えば嘘になります。どんな実績を残そうと人数が少ないというだけで切り捨てるのかよと。いささかガックリ来ます。

もちろん、上記のような学校運営上の問題はそんな感情論で解決できる問題ではないことも重々承知しています。エラい先生方を責める気持ちなど毛頭ありません。だからこそ私は、職員会議で上記のような心情を努めて冷静に、大人の言葉で「ただただ残念です」と述べたうえで、最後にこう申し上げました。

「『写真部をなくしたのは失敗だったね』と言っていただけるように頑張ります」。意訳すれば「後悔させてやる」。

で、放課後。本来はテスト前で部活はないのですが、事情が事情なので臨時に部員たちを集めました。あらためて経緯を説明。そのうえで、顧問から2つのお願いをしました。

1つは、ただ一人の1年生部員に「絶対にやめないでほしい」。お世辞抜きに、あなたには才能がある。あと2年やればもっといい写真が撮れるようになる。来春に先輩たちが「引退」したら寂しくなるだろうけど、先輩たちも、ときどき励ましに来てほしい。隣の学校との合同部活で少しでも活動の機会も確保するし。

もう1つは、「来年の写真甲子園に応募してほしい」。今年、いい所まで来ていたのに応募直前で諦めてしまったリベンジをしようじゃないか。いや、そんなことより、最高に楽しいあの大会に挑戦してほしい。たとえ本戦に出られなくても、絶対にその経験は君たちの財産になる。ウチはどこかの「強豪校」みたいに出れて当然の学校じゃない。だからこそ、目指すことに価値があるんだよ。

最後に一花咲かせようじゃないか。学校に、写真部をなくすことを後悔させてやろうじゃないか。どう?やってくれる?

しばし考えた部長は「やります」。他の部員も「部長についていきます!」

この間、実は自分の感情を押さえるのに必死でした。我ながら、よく持ちこたえられたと感心しています。そして、部員たちも同じ気持ちでいてくれたことが何よりも嬉しいことでした。

とにかく、何事にも終わりはあります。まさに諸行無常。
でも、何かが終われば、また新しいことが始まります。

たとえ写真部が終わっても、写真が終わるわけじゃない。

私も、部員たちも、まだまだ終わりませんよ。

いいなと思ったら応援しよう!