
2番目に辛いカレー
現実は案外幸せだ
なのに、私は自分で不安を振りかける
日常生活と向き合いながら、頭の裏番組は架空の最悪描写だけを永遠に垂れ流す
他所の誰かに盗られること
安心感に飽きられること
繁忙を理由に自然消滅すること
そんな身勝手な不安をたちまち彼にぶちまけてしまう
女々しく情けない自己認知を隠すこともできない愚かさに、毎回絶望する
そういえば、初めて入ったカレー屋では、必ず2番目の辛口にする
もともと辛いものが好きとはいえ、食べ切れるか不安だからだ
それと、店内で1番辛いものを選んで、致命的な世界には足を踏み入れられない小心者だからだ
ちなみに彼は、カレーは必ず甘口だ
辛いものを食べれないわけではないが、確実に食べ切れる、安定した味が好きだ
安牌な辛さを選ぶ彼といる
だから私の恋は、ならしたら普通の辛さになるそれだけは自分を褒めたい