
世界を平和にしたいと思った話
怒りに任せてこの文章を書いている。
今日、仕事帰りに車でスーパーへ寄った。
疲れていたのでできるだけ近くに停めようと駐車場を探す。
運よく入口付近のスペースが空いていたため
そこに停めてスーパーへ。
あらかじめ買うものは決めていたので
さっと買い物を済ませた。
ああ、やっと帰れる……。
そんな安堵の気持ちで車へ向かうと
驚くべき光景が広がっていた。
――私の車が挟み撃ちにされている!?

これでは動かせない。
早く帰りたいのに! ふざけるな、ルールを守れ! いつ戻るんだ? 店に言うべきか?
一瞬でさまざまな考えが頭をよぎる。
とりあえず荷物を積みいつ戻るかわからない相手を車内で待つことにした。
店に車のナンバーを伝えて放送してもらうことも考えたが
この場所は複数の店舗があるショッピングモール。
どの店にいるのか見当もつかない。
待っているうちにだんだん腹が立ってきた。
なぜルールを守らない人が得をするのか。
なぜ正しく生きている側が時間を奪われるのか。
こういうことが、争いの原因になるのではないか――。
しばらくして買い物袋をぶら下げた年配の男性が後ろの車に近づいてきた。
どうやら隣のドラッグストアに行っていたらしい。
私は運転席から振り返りその男性をじっと見つめた。
男性は一瞬こちらを見て
「まずい!」とでも言いたげな表情を浮かべた。
なにか謝罪の仕草かひと言くらいあるかと思ったが――
何もせず、言わずに車へ乗り込みエンジンをかけそのままそそくさと走り去っていった。
私は深く落胆した。
自分より長く生きている者がルールを守らないこと。
過ちを認めて謝らないこと。
そして、もしかしたら体調不良で仕方なかったのかもしれない…。
などと考えて注意をためらった自分のこと。
……いや、めちゃくちゃ買い物してたな。
…あのおじさんの買い物待ち時間は何だったんだ?
そんな思いが募り気分はどんどん憂鬱になっていった。
帰宅後も、あの出来事が頭から離れない。
やはり注意すべきだったのか。
でも逆ギレされたら面倒だし……。
そもそも自分は、舐められやすいタイプだと自覚している。下手に関われば、もっと時間を奪われたかもしれない。
そして思った。
ルールを守らない人が増えれば社会の秩序は崩れる。
…いやもしかしたら駐車場がよく分からなかっただけかもしれない。認知症の可能性だって…。
……いや、それなら運転自体が危ないか。
結局こういう「ちょっとくらい大丈夫」という軽い気持ちの積み重ねが小さな被害を生む。
その小さな被害が、やがて争いにつながり、少しずつ秩序を壊していくのだろう。
そして――いつかは大きな争い戦争へ。
やっぱり、世界平和に必要なのは
「ルールを守ること」だと思う。
そこに思いやりが加われば
もっと良い社会になるはずなのに。
なぜ守らない。
一緒に世界を平和にしようよ!頼むから!
……そんな、どうしようもない出来事から世界を平和にしたいと思った話でした。