
「先生よりエンタメがいい」──高校時代の気づき
高校は保育科に進学し、演劇部にも所属しました。
舞台に立つよりも、代役として誰かの役を試すのが好きで、「正解」をなぞりながら自分なりに工夫する楽しさを感じていました。
一方で、ずっと担当していた照明の仕事も大好きでした。舞台の上で輝く仲間を照らし、その姿を遠くから眺めることに、大きな喜びを感じていたんです。
保育実習も経験しましたが、そこで気づいたのは「自分は先生よりエンタメに関わっていたい」という気持ちでした。
子どもと過ごす時間は楽しかったけれど、計画通りに成長を促さないといけないというプレッシャーがあり、うまくいかないと「なぜ?」と責められる場面もありました。子どもに合わせて柔軟に向き合うより、枠にはめられる感覚の方が強く、少し苦しく感じてしまったんです。
親には「役者の道に進みたい」と話したこともありますが、多くは心の中で温めていました。
今振り返ると、高校時代の経験は今の自分にもしっかりつながっています。例えば、団体ツアーで子どもに声をかけられた時、先生の保育を邪魔しないように会話を工夫したり、答えをそのまま言わずに子どもが考えられるように誘導する──そんな対応は、高校での学びが自然と生きている気がします。