
【日日録】優しいあなたへ
発した言葉や声をかけた勇気をないがしろにして
見えない塵や埃のように扱う人が一定数いる。
気づいているのに、気づいていないふり。
見えているのに、見えていないふり。
もしかすると彼らは自分が気になって仕方がないんだろうか。
通知が届くたびに指で押さえて中身だけを確認して既読をつけないあれと一緒だ。
好きなのに、すかしてかっこつけたり、
嫌いなのに、好きでもない話題に首を振ったり、
息苦しい狭い水槽の中で出口を探して泳ぎ続けていても、扉もなければ仲間もいない。
そんな閉塞感の中であなた方熱帯魚が輝くには、
自分の内なる優美さや実直さや艶やかさや生命力に気がつかなければならない。
たとえ何者かになれなくても
社会から見下されても
冷ややかな目線を浴びても
あなたがこの薄暗くて狭い水槽の中で踊り舞う姿が一番美しい。