
イワナの不思議
なんて大それたタイトルを書いたけど、もしかしたら知識のある方々からみたら不思議でも何でもない事なのかもしれない。
自分にとって分からないから不思議で興味深いと思うことを書いてみます。
イワナの分類について
そもそも「分類」なんて表現が正しいのかどうかすら知らないが自分の知る限りイワナって、エゾイワナ、ニッコウイワナ、ヤマトイワナ、ゴギそして亜種としてオショロコマとされている。という認識で、外観的特徴と生息地域で判断されてると読んだ記憶がある。
そして後に読んだ自分も思いきり影響受けた名著「瀬戸際の渓魚たち」でムハンイワナやナガレモンイワナ、キリクチなどの存在を知った。これらが先の4種+1亜種と別の種なのかどうかは知らない。
また2000年代のはじめのころ、日本海側へ流れるとある川の支流でヤマトイワナのような外観的特徴をしたイワナが釣れたこともあり、外観的特徴が種の判断の基準である事は本当に正解なのかなと思った事もあったけど、それを提起すると碌なことにならなそうだし、まぁイワナはイワナとして深く考えない方が幸せでいれるかなと考えて追究しなかった。
馴染みの水域へ目を向けると…






人間と同じように魚も肌の状態が年齢に表れる事もあるかもしれず各世代を比べることに意味があるかどうかも分からないけど、写真は全て日本海側へ流れる、いわゆるニッコウイワナの生息域とされる地域の同一水系の各支流やその枝沢で釣れたイワナなんだけど、種の判断基準となる白点や朱点はそれぞれだ。
一番下のイワナを除いて、頭頂部の白点が不明瞭か皆無なのが同一的な特徴といえば特徴なのだけど白点の数や濃さ、同様に朱点の色も橙から黄色などそれぞれに違うのは何故なのかと数年前から気になるようになった。
私的に気になる沢のイワナ





「イワナの不思議」なんてタイトルで能書を書いてるくせに自分は基本的にひとつの水系しか釣りをしなくなった。というか今はもう他の河川がどんなに釣れてようと基本的に興味がない、またイワナにおいてもヤマトイワナ信者でもないし、各地の特徴的なイワナを生で見てみたいという思いもない。
個人的には若い頃から歩いたなんなら自宅のような安心感というか愛着がある水系のうちの、森の中を流れるいくつかの小渓流が一番好きだったりする。
その中のひとつに、他の沢や支流とは一線を画した特徴の濃いイワナがいる。
知る限り30年ほどこの沢は成魚はもちろん稚魚放流もない。
尾鰭の赤が特徴的で、この濃さ、朱色や黄色よりも赤みの強さにドキッとする美しさを感じる。


加えて特筆すべきは脂鰭に至っても赤が濃いイワナがいること。
何故この沢のイワナだけが同一水系の他の沢や支流と比べると明らかに特徴が違うのか…
とても興味深い
不思議を不思議のままにしておくこと
有識者に尋ねてみれば、もしかしたらこの特徴の根拠を簡単に解明できるのかもしれないし
各沢や支流ごとの異なる外観的特徴がDNAの差異上まったく別なのか同じだけど生息環境ごとに特徴が変わるのか、その原因はなんなのか…など知れるかもしれない。
しかし自分はその筋の人間ではなく、ただのサンデーアングラーだし、知れたところでどうだ?とも思うからあえて知る必要もないのだろう。
むしろ不思議だな、なんでだろう?なんて余白を残して釣りしてる方が楽しみを持続できるはずだ。
とはいえ、これらの興味深いイワナ達が暮らす各沢で大規模な伐採がされてしまったところや計画段階のところもありそうだ。
もともとの林道ゲートよりさらに下流にガッチリゲートが追加されたその奥で何が起きてるのか、まだ確認できてないところもある。
未来を思うからこその皮肉
自分のフライフィッシングのキャリアとして、「これまで」より「これから」の方が圧倒的に短くなってしまった。










伐採やインフラの整備、他ジャンルの釣種人口の増加や若年齢化によるエチケットやマナーの荒廃、金儲けに帰結した業界などが脅やかす環境への圧は大きい。
自分が川に立たなくなってからも、愛着のある水域のイワナ達が生き繋いでいけるよう願うばかりだが、何もできない事ももう分かっている。なのでこれからも自分はこの水域の森を歩きながら、その変遷を見届けたいななどと思っている。

沢だったがこの森は昨年消滅した