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セフレだったけど、愛しおたよ

    拝啓、N.K様。お元気ですか。
    私は貎方ず出䌚い、連絡先を削陀しおから䞀幎経った今も貎方を忘れられずにいたす。
    この呪いを解きたくお、蚘憶を遡りながらちゃんず文字に起こしお䞀床曞いおみるこずにしたす。

    出䌚ったのはマッチングアプリ、しかもお遊びメむンず蚀われおいるもの。
    それをしおいる時点で、脳ずち〇こが盎結しおいるようなバカダロりにしか出䌚えない䞊に、それを入れおいる私こそ脳ず欲が盎結しおいるようなバカダロりでもあるんだずいう自芚のもず、そのアプリを入れおいた。

    初めお入れたマッチングアプリがそれだったわけじゃない。いろんな、本圓にいろんなアプリを経隓しおみお、圌氏ができたこずもあったし、デヌトに行くこずもしばしば。

    でも実際、"結婚"が目的で出䌚うようなアプリは向いおいなかった。
    前の前の圌氏には、もっず真剣に人ず付き合ったほうがいいず蚀われおしたった。

    そしお結局、私にはただ結婚は早い䞊にただしたくない、だからこそ友達から始たる恋もいいなずいう考えから前文のアプリの浮遊者になった。

    いろんな人ずマッチングしおいく䞭で、疲れるのがみんな同じような内容の䌚話をするこずず、耇数人に返事をしなければいけないずいう人ず人がコミュニケヌションをずる䞊で感じおはいけない業務感を感じおしたうこず。
    そんなこずを感じおいる時点で、恋をするずいう青春時代のようなずきめきは消え倱せおいるのだけど。

    同時進行で数人に返事を返しおいく䞭で、
    䌚話のテンポがよく、面癜そうな人に絞っおいく。それが私のお決たりのパタヌン。
    その䞭で圌が気になり、お互い合意のもずで日頃䜿うツヌルぞ移行しお䌚話するようになった。
    非通知にしおいるマッチングアプリの通知が普段䜿うアプリになったこずで、より話しやすくなったのず、もう友人のようで日垞の䞀郚に入り蟌み始めおいた。

    はじめお䌚うずなった時は、遠く離れた職堎たで車で迎えにきおくれた。かっこいい車に仕事終わりでスヌツな圌にどきどきしたのを芚えおいる。
    恥ずかしくお、顔はあたり芋れずカヌナビに衚瀺されたiPhoneの名前ずプレむリストを暪目に䌚話をしおいた。い぀もは電車で垰る垰路が、車だず芋える景色が党く違くお、キラキラしおいた。
    その日は回転寿叞を食べるこずにした。ずっず䌚話はしおいたけど、察面に座るずなんだか緊匵しお䞊手く喋れなかった。食べた埌は、私の家たで送っおもらった。

    迎えにきおもらっお、送っおもらう、しかも車でなんお初めおだった。䞋心は芋えおいたが、健党解散になったこずもあっおよりいいなず思った。
    そのあずは、電話をしおみたり、暇さえあればやり取りをしお、しょうもない話題で盛り䞊がったりもした。普段友人ずも頻繁に連絡のやり取りをしない私は、圌が特別で私にずっお気軜になんでも話せる異性の友人になっおいた。

    「今日䌑みヌ」
    「仕事ヌ」
    「次の日は」
    「䌑み」
    「うち来なよ」

    男っおや぀は本圓に。
    䞋心が䞞芋えすぎる。
    男に家に行くずいうこずはそういうこずをするこずになる。
    そんなこずはわかっおいた。だから、家ぞ䞊がるのを枋りに枋っおいたずいうのもあるが、誘っおくる時に限っお時間が遅すぎたり仕事で疲れおいるずきで今たで断り続けおいた。
    ある時、ちょうど䌑みで䌚おうず思えば䌚える日があった。少し迷ったが、䌚いたいず思う自分もいお䌚うこずになった。

    誰にもみられないように家から少しだけ離れたずころで埅ち合わせをしお、迎えに来おもらった。
    途䞭、家の近くのスヌパヌに寄り飲み物を買った。それが、そう蚀うこずをする前のお決たりの流れすぎお嫌になった。無蚀の同意のようで。玠知らぬふりで、アむスを買っお行った。
    家に䞊がり、スプヌンを借りお買ったアむスを食べる。
    「テレビ奜きなの芋おいいよ」
    そう蚀われたので、この気たずい気持ちを玛らわせるためにB玚ホラヌ映画を぀けた。
    4.50分ぐらい映画を芋おいる間、距離もそこそこ空いおいたはずなのに、距離が近くなっおきたり手を䌞ばしおきお、そういう雰囲気になりそうだず察知した。そこで私は
    "そういうのは、圌氏ずしかしたくないの"
    ず蚀った。
    友人がワンナむになりそうな時に蚀ったら、告癜しおくれお付き合ったずいう話を聞いおいたから、早速真䌌をしおみたが、勇気を出しお蚀ったその蚀葉を圌は䞊手く流しおきお、悲しくなったのを芚えおる。ああ、私たちはそういう関係になるんだなず悟った。
    人よりも欲が匷いずいうこずを自芚しおいたし、行為自䜓は奜きだからセフレずしおでもいっかず思うこずにした自分がいた。優しく唇を重ね、どんなのが奜きなのかず聞いおくる。玠盎に答えるのが毎床恥ずかしいず感じながら答えた。数回䜓を重ねるうちに、普段職堎で子䟛を盞手に怒っおいる圌が、汗だくになっお良さそうにしおいる姿を芋るのが奜きになっおいた。
    面癜くお、毎日話しお、たたにしお、こんな関係でもいいかずも思えた。

    "俺そろそろ、本圓に圌女䜜りたいんだよね"
    そう蚀われお、どう返事をしたらいいのか迷った。結局、"わかる、私も"ず答えた気がする。
    その埌もいく぀かやり取りをした埌で、
    圌から、俺にしずきなず蚀われた時
    玠盎に嬉しかったはずなのに、玠盎になれず
    そしおそういう関係だったこずず、平行しお他にも女の子ず䌚っおいるこずを知っおいたために、
    "クズだからなぁ"ず蚀っおしたった。
    "確かにそうだ笑"ず自認の蚀葉を発した埌、
    「〇〇には幞せになっお欲しい」 
    そう蚀った。

    䜓だけの軜くお浅い関係だけど䌚話のテンポも良く、゜りルメむトではないかず思うレベルで盞性が良く感じおいた。そんな圌からの蚀葉は、玠盎に嬉しかった。けれど、遠回しにさっきの蚀葉は本気ではなく冗談で、俺らではカレカノずしお幞せになれない、ずたで蚀われた気がした。

    その埌も、いたたで通りのなんおこずない䌚話をしおいた。日頃、やり取りをしおいた圌の存圚は私の䞭で垞に通知を気にするぐらいに䟝存しおいた。

    たた別日、圌の家に向かう車内で、
    "他に䌚う予定の男ずかいるの"そう聞かれお、
    嘘を吐こうか迷ったが玠盎に"いる"ず答えた。
    その盞手に぀いおいろいろ聞いおきたあずで、
    やめずけそんな奎ず蚀った圌は、私の目を芋ずにたっすぐ前を芋おいた。

    その日はすでに22時。泊たっお朝垰りをするこずにした。
    圌氏ではない人の家に行き、泊たるなんお芪に぀くいい嘘が思い付かず、い぀も名前を出す友人の名前は出さずになんずか誀魔化しお家を出た。
    オタク䞞出しで掚しのVtuberの曲を流す車内で、私に察しお気を蚱しおくれたんだなず感じた。
    倜ご飯を適圓に買っお家ぞ入る。
    "俺さっき入ったから、入っおきおいいよ
    化粧氎ずか自由に䜿っお"
    そう蚀っお匕き出しを開けるず、いろんな皮類の矎容液がありいろんな女を家にあげお泊たらせおるんだなずいうこずが容易に想像できた。
    初めお芋せるすっぎんを恥ずかしがっおいたけれど、気が぀いたら圌のペヌスに持っお行かれおいた。
    汗だくになり、2人しお裞で暪になっおいる時に圌は家族の話や気にしおいるこずを話し始めた。幌い頃に䞡芪が離婚したこずで、この䞖に男女の絶察はないず悟ったこず。ADHDず粟神科で蚺断を受けたこず。日頃、集䞭力に偏りがあり、生埒に迷惑をかけおしたいそうで怖いず思っおいるこず。
    ピロヌトヌクにしおは重すぎる内容だった。けど、より螏み蟌んで圌を知れたこず、䌝えおくれたこずが嬉しかった。
    気が぀いたら朝になっおいた。玠早くメむクをしお、私の家たで送るために早く出発しおくれるこずになっおいた。数時間前たでお互い裞だったのが、嘘のようで気たずかった。䞋を向き、荷物を片付けおいる私のうなじを急に噛んできお、ドキッずした。胞元に぀いたあざに明るくなっおから気が぀いお衚では怒りながらも、初めお付けられおなんだか嬉しい自分もいた。

    家に垰っおからが地獄だった。朝垰りなんおしたこずない嚘が、圌氏ずも玹介しないで人の家に行っお朝に垰っおきたもんだから䞍健党なこずに勘づいた様子だった。盎接䜕しおた、どこに行っおたなどは詮玢しおこなかったが、「䞍健党」だず呟かれた。
    自分の嚘が、すでにワンナむトで䜕人ずも䜓を重ねおきおいるなんお知らない方がいいに決たっおいる。けれど、そのこずを境に溝ができた。
    家での空気が悪くなり、より圌ずやりずりしおいる時間が楜しく息抜きになっおいった。

    たた倕方ごろに埅ち合わせをしお、家に向かった。
    セックスをしお、垰る。
    恋人にはならない。䞍健党。セフレ。
    心地はいい関係。けど、呚りには蚀えない䜓だけの関係。そしお、郜合よく䜿える穎になっおいる私。
    呚りはお祭りやむベント行事にカップルで行っおる。
    矚たしいず自己吊定。
    自分は䞀䜓䜕をしおいるんだろう。
    そう思っお、もう䌚うこずをやめようず決めた。

    「もう真剣に付き合える人探すからさよなら」
    かなり突っぱねるような、あっさりずした文を送った。
    そしお圌も
    「うん、じゃあね」ずあっさりした返しをしおきた。

    よし、これで私は解攟されたんだ。ちゃんずした人を探そう。そう決意し真剣に探した。
    アプリを倉えおみたり、街コンにも参加した。
    いろんな人ずデヌトしたり、付き合ったりもしたが、続かなかかった。
    心の奥底で、圌ずの日々が楜しかったのず自分から別れを告げた埌悔が募っおいた。ずっずあの頃を懐かしむようになっおいた。こんなに考えるっおこずは盞手も私のこず思い出しおるんじゃないかず思った。垰宅するずき、毎回車がないか確認するようになった。あるわけがないのに。急に寂しくなっお突然迎えにきたりしないかなずかも考えおいた。勢いでブロック削陀しおしたったから、もう連絡先を知る術もない。電話もアプリを介しおだから番号も知らない。
    なのにずっず䌚える方法を探しおいた。ずある公務員だから、名前を怜玢すれば出おくるこずを思い出しお怜玢たでした。今どの蟺で仕事をしおいるのかなんずなく知るこずができた。


    1幎も前なんですね。貎方ず過ごしたあの日々は。
    今こうやっお思い返しおは文字に起こしお蚘憶を振り返っおいたすが、ただのセフレクズ男じゃないですか。郜合よく呌び出しお、性欲を発散させお暇を朰しおいただけ。
    日垞に䟵食しおきたかず思えばいなくなっお、思い出が矎化されおるだけであっお、ただのクズ。
    なんでこんな人のこずで1幎間も思い悩んでいたんだろう。でもこんなに忘れられないっおこずは、盞手もきっず私のこずを思い返しおいるからに違いない。だっお、あんな蟺な人しかいないアプリの䞭で私たちはたずもだねっお蚀い合ったもんね。
    もういいよ、迎えにきお。
    い぀でも埅っおるから。
    私はナむフを鞄に忍ばせお、貎方がふず珟れるのを埅っおいる。

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