家の居心地が悪いと、生活よりコンテンツが上に来る
ふと、美味しんぼの原作者、雁屋哲の作家性を、バキバキ童貞と絡めて分析してみた。
一番象徴的なのは、山岡が栗田と結婚を決めたとき
山岡が「別居したい」と言い出すシーン。
自分は昔から、どんなに仲の良い友人でも、一緒にいすぎると
相手を嫌いになってしまう。
だから、栗田とも別居したい…
この発言は他のキャラからふるぼっこにされるのだが、おそらく雁屋哲の
最も素直な告白だろうと思う。
なぜ私がここに着目したか?
それは、バキバキ童貞と繋げるとわかりやすい。
バキ童はYoutubeで自分の家庭環境を語っている。
父が支配的で、母は言いなり。
父が、小学生の自分に金属バットで殴るなどの暴力を振るっても、母は「木の棒でコツンとやったぐらいですよ」と見ぬふり。
父は学歴コンプレックスがあり、バキ童にめちゃくちゃ勉強を強いた。
弟は勉強ができず、父は弟を家庭内的な「敵」と見なすことで支配を強める。
敵にされたくなければ、俺の言うことを聞けということだ。
(これは念能力論、操作系あるある)
祖父が家業を営んでいたが、早逝。
祖母は父に家業を丸投げする。
このことを父は恨んでいて、祖母と非常に仲が悪い。
自然と、弟は祖母と仲が良くなる。
このような背景があり、家庭内に派閥ができる。
父、母、バキ童のライン。
弟、祖母のライン。
全く安心できない環境。
バキ童は語る。
「家の居心地が悪いと、生活よりコンテンツが上に来る」
生きるために、心の秩序を人間関係ではなく
コンテンツから学ぶということ。
であれば、そういった人間が目指すのは
誰かと結婚し、幸せな家庭を築くこと…にはならないのではないか。
自分の手でコンテンツを作るのだ。
あの日の自分を、救った光を。
雁屋哲の凄まじい仕事量、成果もそうやって築かれたものではないか。
…とはいえ雁屋哲自身は結婚している。
「人による」で終わってしまう話かもしれない。
ふと、そんな勝手な想像をしてみた。