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マゞカルピ゚ロン🀡の劖しいコンパクト 第話 恋するピ゚ロ

    第話 恋するピ゚ロ

     圩乃さんが  〈珟状維持砎壊コンパクト〉を䜿った。

     思わぬ行動に驚いお圩乃さんを芋぀めるこずしか出来ない。
     
     するず――

     怅子からスッず立ち䞊がった圩乃さんが元クラスメヌト達に蚀いはなった。

    「もぉどおしおぇ、アダのだいじなセンパむずの倧切な時間を邪魔しお来るですかぁあたしぃ、怒っちゃいたすよっ」

     今たで話しおいた圩乃さんはどこぞ行ったのかず思うような甲高い声ず甘えた口調。
     圌女は䞀瞬でブリっ子キャラぞず倉貌しおしたった。

    「センパむわぁ、あたしずの玄束で遊んでくれおるんですぅ今はふたりの時間なんですよぉアダ達ず遊びたいならぁ、ちゃんず自己玹介しおぇ、それで、改めおお願いしおくれたすかぁ」

     圩乃さんは頬を膚らたせお、䞡手を腰に圓おお拗ねおいる。
     感情豊かな幌児みたいだ。
     
    「は䜕この子」
    「さっちゃんの埌茩なのぞえ、なんか  意倖ず  キャラが濃いねえ  」

     元クラスメヌト達は顔をひき぀らせお2人でどうするかをアむコンタクトしおいる。
     圩乃さんは腰に手を圓おたたた2人を睚んでいた。

    「キャラが濃いっおなんですかぁぷんぷんですよっ」

     圩乃さんが無駄に倧きな声で話すため、店内のスタッフず客の目が党おこちらに向いおいる。

    「俺ら、やっぱり甚があったわ」
    「ごめんね、さっちゃんず  アダちゃんだっけ、たた今床誘うわ」
    「じゃあね元気でな、さっちゃん」

     あんなに粘着する気満々だった元クラスメヌト達はあっずいう間に䌚蚈を枈たせお店を出お行った。
     圩乃さんはそれを黙っお芋届けるず着垭し、「なんかぁ、急に行っちゃいたしたねセンパむっ」ず甘えた声で続けた。
     
    「う、うんそうだね  」
     
     コンパクトの効果でキャラ倉曎が続行しおいるのでちょっず戞惑っおしたう。
     
    「ごめんね  なんか、その、気を䜿わせちゃっお  」
    「いいんですよぉ、ちょっず倱瀌な人たちだなっお思っお、アダもちょっぎり怒っちゃいたした。センパむに迷惑かけちゃっおたらごめんなさいですぅ」
    「セ、センパむ  」
    「゚ヘヘ、なんかぁ、急にセンパむっおこずにしたくなっちゃいたしたぁダメ  ですかぁ」

     顔を少し傟けお䞊目䜿いにこちらを芋぀めおくる圩乃さんにドキドキしおしたう。
     キャラが倉わっおも――やっぱり最䞊玚に可愛い
     可愛いが過ぎる

     しかしすぐにコンパクトの効果が切れお、圩乃さんが無蚀で俯く。
    「か、圌方さん  」
    「はい  」
    「あの  めちゃくちゃ恥ずかしいです。もう、店を出たしょう」

     ――俺たちは光の早さで䌚蚈を枈たせお店を出た。
     
     圩乃さんは店から少し距離を取った堎所で䞡手で顔を芆っお、「芖線が  痛かったです恥ずかし過ぎる」ず嘆き、耳たで赀くなっおいお申し蚳なさでいっぱいになる。

    「あの、本圓に  」ず、謝眪を蚀う前に圩乃さんが振り返った。 
    「そうだ圌方さん、先にお店から出させお貰っおありがずうございたす。これ、食事代です」
    「あ、いや  さっき助けおくれたので  今回は、その  倧䞈倫です」

     圩乃さんが代金分の玙幣を枡そうずしたが、断った。
     本圓は圩乃さんずの時間だったらいくらでも出したいくらいだから、䜕も無くおも支払いたいけどコミュ障なので今回みたいな理由が無ければきっず割勘だったず思う。
     
    「え、でも助けるっお蚀っおもコンパクトを䜿っただけで私は䜕も  」
    「いや、悪いのは  党郚  俺なので  」

     そう、同玚生にすら蚀い返せないダメな俺のせい。
     本圓に情けない。
     しかも圩乃さんに恥ずかしい思いたでさせおしたった。

    「じゃあ、あの仕切り盎したせんか別のお店で」
    「あ  はい。俺は、その、党然行きたす」
    「良かった次のカフェは私の奢りにさせお䞋さいね」
    「え  あ  」

     こうなるず䞊手く亀枉出来ないので埓うしかなかった。
     でも嬉しい。
     ただ圩乃さんずの時間が続くなんお

    「ふふ  ははは  」
    「」

     次の店に向かおうずしたら圩乃さんが声を出しお笑い始めた。

    「なんか、倉身コンパクト、面癜いですよねたさか私がブリっ子キャラになるなんおあはは  予想倖でした前ず違うんだもん」
    「前ず」
    「前は、ダンキヌキャラでした。ドラマで芋た䞍良怖いスケバンみたいな。オラ぀いた女子になったんです。あの時も蚀いたいこず蚀っおスッキリしたなあ」
    「そ、そうだったんですね  」

     圩乃さんのスケバンも  芋たかった

    「セヌンパむっお、甘えた声でキュルヌンっおなっおたしたね、私。自分のこずも『アダ』っお蚀っおたし、幌児化しおお、可笑しいですよね」
    「う、うん、なんかコンパクトの効果っお予想出来ないずいうか  びっくりする  よね  䜜った俺が蚀うのもなんだけど  」

     結果的に「珟状維持の砎壊」を成し遂げたずは蚀え、これで良かったのか、もっずいい方法があったのか  悩んでしたう。
      
    「圌方さんは、魔道具で倉身しおみたこずはあるんですか」
    「あ、うん、勿論圩乃さんに枡したコンパクトは  テストはしお  たす」
    「どんな颚に倉わりたした」
    「うん  ええず、制䜜䜜業で郚屋が散らかっおたせいか、俺自身に文句を蚀いながらひたすら3分片付けをする、ずか勝手に矎容宀を予玄しおむメチェンを図ったり  っおいう珟状維持の砎壊だった  」
    「なんですかそれ面癜すぎたすよ」
    「そう  かな  」
    「凄いなあ、魔法䜿いなんお、いいなあ」
    「はは  魔法を道具に蟌めるこずしか出来ないけどね  」

    ――その埌、圩乃さんず別のカフェでお茶しながらしばらく話した。

     魔道具の胜力ず䜜り手である俺の疲劎の解消法ずか  たあ、䞻に寝るだけだけど。
     こんなに自分の䞍思議な力を他人に話したのは圩乃さんが初めおだ。
     䜕より党面的に俺の話を信じお、目を茝かせお聞いおくれおいた。

     それから、圩乃さんず同じ幌皚園だった事がわかっお、䞀応本圓に俺が先茩だった事ずか。
    「〈おおぞら幌皚園〉おブレザヌの制服が可愛いんですよね3歳差で同じ時期に通えなかったけど、圌方さんもきっずすごヌく可愛かったんだろうなあ」
     なんお蚀っおくれお  制服に釣られお入園させたであろう母芪に感謝だ。

     気が぀けば、以前よりは緊匵せずに、時々芖線を合わせお話せおいる気がする。

    「じゃあ、たた」
    「はい、たた  」

     オレンゞ色に染たる駅前で、今日は解散した。

     自宅たで歩きながら、さっきたでの圩乃さんずの時間を思い出す。

     くるくるず倉わる色んな衚情。あの居心地の悪い空間を打開するために、コンパクトを䜿っおくれたこず。
     
     同玚生に蚀い返せなかった俺の代わりに、圌女は勇気を出しお、自らピ゚ロになっおくれたんだ。
    ​ それはたぶん、きっず、俺のため。
     
     今になっお、圌女の優しさがじわじわず胞に染みおくる。

     ――家に戻るず、無造䜜に机に眮いたたたのピ゚ロの仮面が、西日に圓たっお茝いお芋えた。
     
    ​ 俺の分身みたいな仮面に、䞀瞬で空気を倉えたブリっ子キャラの姿が重なる。
    ​「俺も、もっず倉わらないずな  」
    ​ か぀お圩乃さんを怖がらせおしたった仮面を手に取る。
     うっすらず付いた埃を優しく払いながら、己の情けなさを静かに反省した。
     だけど、それ以䞊に――勝手に湧き䞊がっおくる熱い感情があった。

    「圩乃さん  」
     
     圩乃さんを思うず胞が高鳎る。
     䜓枩が急䞊昇する。
     たた䌚いたい。
     声が聞きたい。
     偎にいたい。

     この気持ちが、い぀か報われたりするだろうか。

     わからない。だけど――
     
     自分を錓舞すべく、そっずあの呪文を呟いおみる。
     

    『ゲンゞョりむゞヲハカむセペ』


     おわり

     
     
    マむペヌスに投皿したいず思いたす🐞

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