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『フェアレディZ』

    夕暮れのガレージでエンジンに火を入れる
    6気筒が低く唸る音に胸が高鳴る

    助手席は君の指定席で
    いつも風に髪をなびかせて
    笑っていた

    峠の手前でギアを落とし
    ハンドルに呼吸を合わせる

    Zは狙ったラインを正確にトレースして抜けていく


    遠い 昔の思い出

    今は車庫の奥に埃まみれで眠っている
    我がフェアレディZ

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    サビついたボンネットに悲恋を感じるけど
    磨けば きっと蘇る

    あの日に
    あの時に
    あの夜の色に

    ふっと 初夏の風が吹いたとき
    どこかで
    お前の咆哮が聞こえた気がした

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    名機・L型6気筒エンジン

     
     

    龍.

     
     
    人の光と影、言葉にならない情景を200字程の詩と水彩画で綴っています。        ★ 『Quiet poems and watercolor landscapes』

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