
第54話:地味だけど破壊力抜群。現役IT技術者が本気で挑む「自治会DX」のリアルな可能性。
今週末、引っ越しの準備のために息子が帰省した。
一緒にご飯を食べながら、私が最近プライベートの時間で実装している、あるボランティア団体や住んでいる地域の自治会のホームページについて、立ち上げやインフラの自動化設定について何気なく話をしてみた。
すると、息子から意外な一言が飛んできた。
「それ、うまくやればお金になるね。noteの有料記事にできるレベルだよ」と。
身近な若者からそう言われて、ハッとさせられた。
自分が「これくらい、やって当然の効率化」だと思っていた仕様は、もしかすると日本中の自治会が喉から手が出るほど欲しがっている「DX(デジタルトランスフォーメーション)の設計図」なのかもしれない。
今回は、私が現場で感じている「自治会DX」のリアルな可能性と、その持続可能性(サステナビリティ)について書いてみたい。
なぜ、今「自治会DX」が進まないのか?
世間では「DX」と大騒ぎしているが、自治会の現場は今もなお「回覧板」「紙の資料」「紙による公民館予約の実施」「対面での集金」が主流だ。進まない理由は明確である。
予算(インフラ資金)の圧倒的不足
会社のDXのように、何百万円もかけてシステムを導入する予算は自治会にはない。ITリテラシーの壁
令和7年度版の情報通信白書によれば、高齢者層でもスマートフォンの利用率は年々上昇しており、ホームページを通じた情報発信の下地は整いつつあります。しかし、一方で「運用する側」である役員に高度なITスキルを求めることは依然として難しく、このギャップが最大の壁となっています。
つまり、一般的な「IT企業のDX提案」は、自治会の現場の仕様に全く噛み合っていないのだ。
私が実践する「目的を絞ったDX化」と「スマートな自動化」
そこで私が取った戦略は、目的を絞り無理をしないこと、そして、運用は限界まで自動化するというアプローチである。
目的を絞る
自衛隊でも話題になったが、「USBメモリによるウイルス感染によるデータ漏えい」は、企業では対策を講じていることは当たり前となっている。
まずは、USBメモリを無くしデータの管理を適切に行うなど、目的を絞るべきである。お金をかけない
正しくクラウドサービスを活用することで、コストパフォーマンスの高い有益な活用方法がある。特に、Googleの基本機能や無料のCMS(WordPressなど)の仕様を徹底的にしゃぶり尽くす。属人化させない
私がいなくなったら動かないシステムはエラーと同じ。誰でもボタン一つ、あるいは「いつの間にか裏で同期されている」という、ユーザーに負担をかけない自動化を裏で仕込む。
息子に言われた「有料級」の本質
息子が「お金になる」と言ったのは、システムそのものの価値ではない。
「アナログな高齢化組織」と「最新のITインフラ」の間に立って、通訳(ブリッジ)となり、現場が本当に使える形に落とし込む「実装力」に価値があるという意味だったのだと思う。
もし、全国の自治会が「月額数千円」でこの「かんたん自動化パッケージ」を導入でき、仕掛け人がちょっとしたサポート報酬を得られる仕組みができたら……。それは確かに、少子高齢化社会における新しいビジネス(あるいは持続可能な地域貢献)の形になるかもしれない。
今後に向けて
ビジネスにするかどうかは別として、私が夜な夜なコードを叩き、現場で調整している経験は、間違いなく誰かの役に立つ。
これからも、私の「自治会サバイバルログ」をこのnoteで発信していこうと思う。
まずは、私が実践している自治会DXについて、公開できるよう、まとめてみたいと思う。