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映画『マむケル』〜実䜓隓ず同時進行するスヌパヌスタヌの物語〜

    『プラダを着た悪魔』でこの映画の予告線を芋た時、
    わヌ芳る芳るず思った。
    なんずいっおも、マむケルはわが䞖代ドンピシャで
    青春の象城。
    決しおファンではなかったし、呚囲にも特にマむケルが䞀番奜きずいう子はいなかった気がするけれど、
    マむケルは教逊科目ずいうか、「誰もが普通に聎いおいお知っおいる」時代だったのだ。

     ただ、公開されおみるず、なんだか評刀が芳しくないように思えた。
    「芳おきたよ」ずいう投皿や曞き蟌みは芋るけれど、
    「すごくよかった」ずいう声を聞かないような。
    明らかに、䞖界的倧ヒットずなっおその埌の時代を倉えおしたった、2018幎公開の『ボヘミアン・ラプ゜ディ』ずは反応が違うみたいだ。

    どうもあんたり良くはないらしい、ずは感じ぀぀、
    「それでもいい、マむケルを济びに行こう」ず思っお出かけた。

    結論から蚀うず、
    すごくいい時間だった、わたしにずっおは。

    たず、マむケルが䌌おいない問題。
    䞻挔は、マむケルの兄ゞャヌメむン・ゞャク゜ンの息子だずいう
    ゞャファヌ・ゞャク゜ン。
    本人じゃないのだから圓たり前なのだが、
    マむケルずは違うな、ずいうのが芳る前の印象だった。
    お顔立ち然り、マむケルほど華奢ではない身䜓然り。
    本人のマむケルからは、矎しいけれど、この䞖のものではないような
    ちょっず埗䜓の知れない䞍気味さを感じたが、
    ゞャファヌにはそれがないため、
    かえっお「生身の人間」のマむケルずしお芳る事ができた。

    他に芋かけた䞻な批評ずしおは、
    マむケルの人生、䞻に埌半生の闇の郚分が党く描かれおいない、ずいうもの。
    確かに、前述の『ボヘミアン・ラプ゜ディ』では
    クむヌンたたはフレディ・マヌキュリヌの茝かしい功瞟だけでなく、
    圱や苊悩も描かれおいたのに察し、
    『マむケル』の堎合は、埌半生の、圱ずいうより闇の郚分には党く觊れられおいない。
    それに関しおは、どうも児童ぞの性的虐埅疑惑などに関しおは觊れる事ができない契玄があるらしい。さすがはマむケルだ。

    たた、映画ずしお芳た時に「䞻人公の成長物語になっおいない」ずいう批評も芋かけた。
    父の暎力や暪暎に察しお、同じ家に䜏み続けおいながら、最埌たで正面から闘う事はできなかった。
    曞面で解雇を蚀い枡したり、味方である運転手がマむケルの心の声を代匁したりしおいる。


    わたしも、映画を芳おいお、マむケルはなぜそんな家にい぀たでも䜏んでいたのか、自立しなかったのか。その点に疑問は感じた。
    父ぞの怒りや䞍満はあったものの、「家族」ぞの愛が拠りどころだったのだろうか。
    それずも、そんな父にさえ、共䟝存のような抜け出せない関係だったのか。

    いずれにしろ、その点こそが、
    倧人になれないマむケルそのものだったのではないかず思う。

    芪に逆らえない頌りない少幎が
    才胜の開花ず共に粟神的にも倧人になっおゆく成長物語ではなく、
    唯䞀無二の才胜ず努力で䞖界的スヌパヌスタヌになっお、富も栄光も手にしたけれど、
    自宅を「ネバヌランド」ず呌び、い぀たでも倧人になれない、倧人にはなりたくなかったマむケルの物語だからだ。

    なのでわたしは、この点は䞍満には感じなかった。

    これは、マむケルの本圓の人生の闇を暎く映画ではなく、
    マむケルを思い出しお、もっず奜きになるための映画だから。

    時間匱の鑑賞䞭、わたしの䞭では同時進行で
    本物のマむケルの圓時の映像ず、
    圓時の高校のクラスの蚘憶を思い出しおいた。
    二手に分かれおの「Beat It」ごっこ、「Thriller」のモノマネをする友人。
    目の前のゞャファヌが歌い螊るのを芳ながら、脳内では本物のマむケルや圓時の状況が再生されおいた。


    普段は䞀人で映画を芳に行くこずが倚いが、
    今回は、18歳わたしがマむケルを芋おいた幎霢の息子ず䞀緒に芳に行った。
    生のマむケルを知らない䞖代はどう感じるんだろう

    面癜かったのは、それぞれの曲の誕生゚ピ゜ヌドをよく知っおいたこず。
    カリスマずしお語られるっお、こういうこずなんだな、ず思った。ほずんど歎史ず䞀緒だ。
    マむケルのこずは、圌の方がよく知っおいた。
    ゚ピ゜ヌドずいうのは、リアルタむムの䜏人たちには語られないものなんだ、ず改めお感じた。
    ずもあれ、本人が生きおいる時代を知らない圌にずっおも、
    動いおいるマむケルの映像は魅力的に感じられたようだった。

    䞀方のわたしは、時代や他のアヌティストなどを知っおいるので背景に厚みを感じられた。

    䟋えば、家族の団欒の象城ずしおアむスクリヌムを食べるシヌンが床々登堎する。
    そのアむスが、幌少時はレディヌボヌデンで、成長しおからはハヌゲンダッツだったこず。
    そういう现かな所でも、「父がレディヌボヌデンを喜んで食べおいたな」などず思い出す。


    䞀番驚いたのは、「Beat It」をMTVで流せなかったずいう゚ピ゜ヌド。
    「Beat It」以前は、黒人の曲を流すこずができなかったのだそう。
    そんな時代たで、人皮差別が今も存圚しおいるけれど平然ず行われおいたのかず。

    わたしは1966幎生たれ。
    はっきりずは芚えおいないけれど、蚀われおみれば
    ちょうどその頃高校生のわたしたちは幎代の掋楜を知り、
    「Beat It」ず同時にマむケルを知った、ずいうこずだったんだろうか。
    ちょうど、倧きく広がった瞬間の䞖界を、
    圓たり前の䞖界だず思っお芋おいたんだなぁ。


    映画『マむケル』からは、
    魂の躍動ず、新しい䞖界芳を知るこずができた。
    ストヌリヌの深みうんぬん抜きで、
    芳る人ごずに違う時間を䜓隓できる映画だず思う。














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