
50年の窓 第13章
第13章 帰国
ラトビアに入ると午前0時過ぎ、適当な野原でテントを張り野営とした。
6月1日10時
キャンプをたたみ、出発。ワルシャワまで600Km。
夜20時までに着こうとひたすら運転していたら、後ろから真っ黒なSUVが超高速で追いかけてきて前に割り込み、停止を命じられた。速度違反で捕まったと思いきや、先方がIDを見せて、CIAのエージェントであることが分かった。
路肩に止めて、206日以降の行程を改めて説明し、教授の保護をして貰うよう確認した。
ラズモフ教授がターゲットであり、プロジェクトへの協力を約束してくれたこと。農夫パルチザンとは利害が完全に一致し今後協力体制に入ることは確実であることを報告。2人はこのままワルシャワに向かい、ワルシャワでキャンプして、UNに連絡してできれば明日の午前中の便で立つつもりであり往路の経験からこの後危険は予想されないので、2人の保護は不要であることを伝え、CIAチームとは別れた。
UNから連絡が入りワルシャワ発12時、ニューヨーク・ラガーディア着午後15時着の便が取れた旨連絡が入った。
6月2日8時
キャンプをたたみ、UNの事務所の車など借りた機材を返し、飛行場まで送ってもらい。無事予定の便に搭乗することができた。
機内では2人とも疲れ切っておりラガーディアでの着陸態勢に入ったフラップのノイズで目が覚め、慌てて降機準備を。シャトルでボストンに向かい、6月3日の18時にはボストンに戻り、2人はそれぞれのアパートでぐっすり休むことができた。
翌3日、
疲れは取れたが、カレンの思考は休むことはできなかった。
「ベクターウイルスによる伝搬」という想定が外れて欲しかったが、事実と確認できた以上、全ての仮説が最悪な事態で進行しており、「人類を救う」というミッションに想いを馳せていた。
「何をすべきか?」という問いに集中し休めない自分に気づく。
カレンは、テッド教授を訪問し、ロシアであったことのすべてを説明し、ベクターウイルスが使われたという事実を知らせ、またラズモフ教授の協力を得られること。
そして、メアリーにいろいろな意味で素晴らしい能力があることを報告した。
国家としてプロジェクトが始まった時、メアリーの参加をぜひお願いしたいので教授からも口添えをお願いしたいと依頼した。
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