
【メルカリ徘徊日記 #328】オールデン 「一生もの」って、本当にあるのか。
メルカリ徘徊日記#328
靴の話をするとき、誰かが必ず口にする言葉がある。「オールデンのコードバンは一生もの」。
聞き飽きた、と思う人もいるだろう。でも、この言葉が何十年も生き残っているのには理由がある。
コードバンは、馬の臀部からわずかしか取れない希少な革だ。牛革のようにしなやかに曲がらない代わりに、独特の光沢と密度を持つ。履き込むほどに育ち、傷がついても水に濡れても、正しく手入れすれば元に戻る。そういう素材だ。
そのコードバンをD0515C、バリーラストで仕上げたキャップトゥ。バリーラストは丸みを帯びたシルエットが特徴で、オールデンの中でも骨太な存在感を持つ。コマンドソールとの組み合わせは、ドレスとワークのちょうど中間に立っている。スーツにも、デニムにも、妙に馴染む。
オールデンはよく「アメリカらしい靴」と言われる。精緻ではなく、おおらか。完璧ではないが、本物だ。
「一生もの」とは、完璧な靴のことではない。時間をかけて自分のものになっていく靴のことを、たぶんそう呼ぶ。
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