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瞑想3秒で脱線 〜「無」ってどこで売ってますか?〜


    ふと思った。
    「そうだ、瞑想しよう。」
    今を生きる。
    マインドフルネス。
    心を整える。
    なんだか響きがかっこいい。
    せっかくなら私も静かに座って、無の境地とやらを体験してみたい。
    部屋を整え、姿勢を正し、ゆっくり目を閉じる。
    呼吸に意識を向ける。

    吸って。
    吐いて。
    吸って。
    吐いて。

    よし、このまま無になるぞ。
    ……と思った3秒後。

    「今日の晩ご飯どうしよう?」
    「冷蔵庫に何あったっけ?」
    「あ、そういえばあの連絡返したっけ?」
    「ていうか、今ちゃんと瞑想できてる?」
    「いや待って、瞑想できてるか考えてる時点で、もう瞑想できてなくない?」

    脳内会議、開幕。
    しかも、全員がマイクを持っている。
    静寂どころか、脳内は満員電車のラッシュアワー状態です。
    私は猛烈に思いました。

    『無』って、どこで売ってますか……?


    こんにちは、ももポチ便です。

    「正しい瞑想」を探していたのは、私だった
    最初は、「無になれない私は、瞑想にまったく向いていないんだ」と思いました。
    でも、少し時間を置いて頭を冷やしてみたら、ある大切なことに気づいたのです。
    ……あれ?
    私、また「正しいやり方」を探していない?
    「犬はみんな、お散歩とボール遊びが大好物」という思い込みを愛犬に押しつけていた過去を、手帳の記事で書いたばかりなのに。

    今度は「瞑想とは、こうあるべき」という目に見えない教科書を、自分自身に全力で押しつけていたのです。
    目を閉じて、じっと座る。
    何も考えず、完璧に「無」になる。
    そんな教科書通りの瞑想ができなければ、はい失敗。
    勝手にそんな厳しいルールを作って、自分をジャッジしていたのは、他の誰でもなく私自身でした。

    そこで、ふっと肩の力を抜いてみました。
    「別に、無になれなくたっていいじゃない。」
    そう思えた瞬間、不思議なほど瞑想のハードルが、足元までググッと下がっていったのです。

    私にとっての瞑想は「五感を開く時間」
    それからの私は、静かな部屋で必死に「無」を目指すのをやめました。
    代わりに、私にとって本当に心地よい時間を過ごすことにしたのです。
    ベランダに出て、雲がゆっくり流れていくのをぼーっと眺める。
    肌を通り抜ける、風の冷たさを感じる。
    サラサラと揺れる、木の葉の音に耳を澄ます。
    遠くで鳴いている、鳥の声に意識を向ける。

    頭で必死に「正解の答え」を探すのをやめて、ただ五感で「今、この瞬間」を受け取る。
    驚くほど、そっちの方がよほど心の中が静かになっていくのを感じました。
    私には、この「五感を開く時間」が一番しっくりくる瞑想だったのです。

    最近では、部屋の中で波の音などの自然音を流したり、シューマン共振の音楽を聴きながらぼんやり過ごすこともあります。
    科学的にどのような効果があるかは、今もいろいろな議論がある世界ですが、難しい理屈はさておき。少なくとも私にとっては、ガチガチだった肩の力が抜けて、「今、ここ」に意識がスッと戻ってくる心地いい感覚があります。
    ……といえば、もの凄く聞こえはいいですが。

    ぶっちゃけてしまうと、心地よすぎてそのまま床でガチ寝(爆睡)しています。
    ハッと目が覚めたら1時間くらい経っていて、首がバキバキになっていることもしばしばです。

    スピリチュアルな表現をするなら、「宇宙からの受信アンテナを、雲や風でピカピカに磨く時間」。
    現実的な表現をするなら、「ただの、最高に気持ちいいお昼寝の時間」。
    そんな両極端なイメージを、その日の気分で楽しんでいます。

    今日も「無」にはなれなかった。でも、それでいい。
    現実社会を生き抜くためには、思考を使うことももちろん大切です。
    予定を立てたり、仕事をしたり、誰かを思いやったり。
    だから、頭を使う時間を無理にゼロにする必要なんて、どこにもありません。
    結局、今日も私は「無」にはなれませんでした。
    でも、無になることだけが瞑想じゃなかったのです。
    脳内で雑念が大暴走している、ドタバタな自分。
    全員がマイクを持って喋り散らかしている、脳内会議。
    心地よすぎて、床で首をバキバキにして爆睡している自分。
    それでも、風を感じて「気持ちいいな」と思えた自分。
    全部ひっくるめて、今日の私は100点満点です。
    きっと私は、明日もまた3秒で脱線して、そのままスヤスヤと眠りに落ちるのでしょう。
    それでも、クスッと笑いながら、またベランダに出て空を見上げるんだと思います。

    最後まで読んでいただき、ありがとうございました🍑

     
     
    思考のデバッグと手帳や暮らしなどの記事を書いています🍑 ※一部記事はPR込みです。

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