
知らん
次男は、お調子者の3歳。
今日も「おやつ取ってくる!」と言って、お菓子の棚を開けた瞬間。
「くさーーい!」
泣き出した。
「どうしたの?」
駆け寄ると、右手を差し出しながら必死に訴える。
「お手てくさいー」
あ。
そういえば、さっき右手をズボンに入れて歩いていた。
「おしりがくさいー!」
……。
いや、知らん。
おしりを触った手で棚を開け、自分のにおいに驚いたらしい。
いや、知らん。
おしり触ってなんて言ってない。頼んでもない。
次男は今日、またひとつ覚えた。
「なんでもやってみてごらん。失敗したっていいんだよ。」
子どもたちには、いつもそう伝えている。
けれど、これは予想外だった。
子どもは今日も、失敗し、驚いて、ひとつ覚えていく。母の想像を軽々と飛び越えながら。
……だから私は、今日も思う。
知らん。