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青春18きっぷが消えたとき代替になるきっぷ

どうも。メリ夫です。

2024年に青春18きっぷのルールが変更され、飛び飛びでの使用ができなくなりました。
変更直前にこのような記事を書いたのですが、これもすっかり過去の話です。

これを受けてか、変更後の青春18きっぷは売れ行きが以前ほどではありません。

この流れが続くと、いずれ青春18きっぷは無くなっていくかも知れません。
一方、JR各社では青春18きっぷと同様の、

  • 超広域(複数県域のきわめて広い範囲)

  • 普通列車のみ使用可能

というきっぷを実は発売していたりします。
今日はそれをまとめてみました。
ぜひ旅行や乗り潰しのお供にどうぞ。


JR北海道・JR東日本 北海道&東日本パス

まずは北海道&東日本パスです。
JR北海道・JR東日本に加え、青い森鉄道・いわて銀河鉄道・北越急行も乗り放題です。
JR東日本の路線は在来線だけでなくBRT線も乗り放題ですよ。

関東・東北・北海道だけで見るならむしろ青春18きっぷの上位互換まであるきっぷです。

きっぷの概要

  • フリーエリア
    JR北海道・JR東日本・青い森鉄道・いわて銀河鉄道・北越急行の全線

  • 有効期間:連続7日間

  • 価格:大人11,780円、小児5,890円
    1日あたり価格:大人1,683円、小児842円

  • 利用可能列車
    普通列車自由席
    普通列車指定席は指定券追加、急行列車は急行券追加で乗車可

  • 利用期間(2026年度)
    【春季】2026年3月1日~2026年4月22日
    【夏季】2026年7月1日~2026年9月30日
    【冬季】2026年12月11日~2027年1月11日

  • 発売期間(2026年度)
    【春季】2026年2月13日~2026年4月16日
    【夏季】2026年6月20日~2026年9月24日
    【冬季】2026年11月27日~2027年1月5日

  • 発売条件
    JR北海道・JR東日本の主な駅の指定席券売機・みどりの窓口、旅行会社などで発券が必要

このほか、特例区間(奥羽本線「青森~新青森」間、石勝線「新得~新夕張」間、室蘭本線「東室蘭~室蘭」間)の中であれば追加料金無しで乗車可能です。

北海道新幹線については、「新函館北斗~新青森」間内相互発着であれば特定特急券を追加すれば乗車できます。
東北新幹線に引き続き乗車する場合は全区間の乗車券・特急券が別で必要になります。

急行については夜行急行はまなすが存在していた頃の名残ですが、今後臨時列車で急行が設定された際には活きるかもしれません。

お得に乗るために

大人の1日分が1,683円ですので、7日間休み無く850円以上の区間を往復すれば元が取れる計算になります。
運賃表を見ると46km以上の往復となります。

https://www.jreast.co.jp/2026unchin-kaitei/assets/pdf/kansen.pdf

東京からだと、大船、西八王子、北本、久喜、藤代、四街道などが該当します。

現実にはそのような乗り方はしないでしょうが、青春18きっぷの5日間12,050円よりも安くて長く乗れるため、自由度は高いと言えます。

JR東海&17私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ

JR東海からは2種類紹介します。
まずは通年販売の乗り鉄☆たびきっぷ。
JR東海と、東海地方の中小私鉄17社の路線に乗り放題です。

きっぷの概要

  • フリーエリア(線区名が無い社局は全線)
    JR東海
    伊豆箱根鉄道駿豆線
    岳南電車
    静岡鉄道
    大井川鐵道大井川本線
    天竜浜名湖鉄道
    遠州鉄道
    豊橋鉄道
    愛知環状鉄道
    JR東海交通事業(城北線)
    名古屋臨海高速鉄道(あおなみ線)
    明知鉄道
    長良川鉄道
    養老鉄道
    樽見鉄道
    伊勢鉄道
    三岐鉄道北勢線
    近江鉄道

  • 有効期間:連続2日間

  • 価格:大人9,200円、小児4,330円
    1日あたり価格:大人4,600円、小児2,165円

  • 利用可能列車
    普通列車自由席
    普通列車指定席は指定券追加で、在来線特急は特急券追加で乗車可
    大井川鐵道EL急行は急行券追加で乗車可
    新幹線はこだま・ひかりのみ特急券追加で乗車可
    特急・新幹線でフリーエリア外に直通乗車する場合は境界駅で特急券の打ち切り計算が必要

  • 利用期間(2026年度)
    土休日とその翌日

  • 発売期間(2026年度)
    土休日とその翌日

  • 発売条件
    JR東海の主な駅の全線きっぷうりば・サポートつき指定席券売機などで発券が必要
    ※e5489で予約した場合でも発券はJR東海の駅

お得に乗るために

大人の1日分が4,600円ですので、青春18きっぷ3日券10,000円の一日分である3,340円より高いです。
従って、青春18きっぷがカバーしない私鉄に乗ったり、ひかり・こだまを積極的に使って距離を稼いだりする必要があります。

使用例

今年3月に大阪から愛知環状鉄道・岳南電車に乗車するために使用しました。
この使用例のように、最初の1回で米原(または熱海)で降車して発券するという行程を挟めば、以降の行程ではきっぷさえ用意できれば一旦フリーエリア外に出ることも可能です。
米原・熱海を通過するひかりに乗車する場合も、自由席であれば問題なく乗車できます。

JR東海☆夏の乗り放題きっぷ

JR東海からもう一つ、夏の乗り放題きっぷ。
こちらは純粋にJR東海の普通列車が乗り放題です。
本当にJR東海だけが乗り放題なので、伊勢鉄道線を経由する快速みえは伊勢鉄道線の運賃が発生しますよ!

きっぷの概要

  • フリーエリア
    JR東海全線

  • 有効期間:連続2日間

  • 価格:大人3,900円、小児1,900円
    1日あたり価格:大人1,950円、小児950円

  • 利用可能列車
    普通列車自由席
    普通列車指定席は指定券追加で乗車可

  • 利用期間(2026年度)
    2026年7月18日(土)から2026年9月7日(月)まで
    利用開始日は「e5489」にて購入操作をいただく日~1ヶ月後まで選択できます。

  • 発売期間(2026年度)
    2026年7月3日(金)から2026年9月6日(日)まで
    「EXサービス」のきっぷお受け取りの翌日以降または新幹線の乗車日翌日以降は、ご購入いただけません。

  • 発売条件
    e5489での予約及び、EXサービスで熱海~米原のいずれかの駅が着駅となる新幹線の乗車が最低1回必要
    発券はJR東海の駅のみ

このきっぷの大きな特徴として、「EXサービスで熱海~米原のいずれかの駅が着駅となる新幹線の乗車が必要」というのがあります。
この新幹線の運賃・料金は乗り放題には含まれません。

発駅の指定はありませんので、新幹線の利用は東京→熱海や熱海→三島、または新大阪→米原や京都→米原で大丈夫です。
JR東海管内にお住まいの方は…最寄りの新幹線駅から一駅などで大丈夫です。
それで行くと、案外岐阜や三重に住んでいる方の方がこのきっぷは買いにくいかも知れません。

お得に乗るために

大人の1日分が1,950円ですので、1日あたり往復980円分動けば大丈夫です。

新幹線の乗車ノルマにしても、いかにも新幹線ワープが有効な京都~米原や静岡県内を新幹線でスルーすることで簡単に達成可能です。
EX早得商品でもOKなので、EX早得1を使うとよりお得ですね。

EXサービスの自由席車は払い戻し手数料が320円なので、これだけ被って新幹線の利用をせず使うこともできそうですが…

JR西日本は完全に該当するきっぷが無い

次はJR西日本なのですが…。
JR西日本管内では、各県ごとのフリーきっぷや京阪神のフリーきっぷは豊富にあるのですが、中国地方全域のフリーきっぷや北近畿+京阪神、大阪から和歌山の新宮までといったきっぷの設定がありません。

新幹線・特急まで利用可のフリーきっぷであれば、WESTERポイント利用が前提ではあるものの定期的にWESTERポイント全線フリーきっぷが発売されるのですが、在来線の普通列車限定で全線乗り放題というのはここ数年は発売されていません。

強いて言えば、ということで次に挙げるQR2dayパスと山陰のんびりパスを紹介させて頂きます。

JR西日本QR2dayパス

まずは関西の主要都市が乗り放題になるQR2dayパス。
大阪・京都・神戸・奈良・大津・和歌山と各県県庁所在地をカバーしており、新快速・関空快速とのシナジーは最高です。

きっぷの概要

  • フリーエリアは下図参照

JR西日本QR2dayパスフリーエリア
  • 有効期間:連続2日間

  • 価格:大人4,000円、小児2,000円
    1日あたり価格:大人2,000円、小児1,000円

  • 利用可能列車
    普通列車自由席
    普通列車指定席は指定券追加で乗車可
    特急列車は特急券追加で乗車可
    エリア外との直通乗車は不可(発着駅までのきっぷが必要)

  • 利用期間(2026年度)
    通年販売

  • 発売期間(2026年度)
    通年販売

  • 発売条件
    KANSAI MaaSアプリからQRコード利用で乗車

お得に乗るために

大人の1日分が2,000円ですので、1日あたり往復1,000円分動けば大丈夫です。

大阪駅を基準にした場合、京都神戸琵琶湖線だと西は土山、東は南草津以遠への往復を2回行えれば元は取れます。
阪和線でならりんくうタウン・関西空港・紀伊以遠でも1000円を超える区間になるため、こちらに行ってもいいでしょう。

ところがこのフリーエリア、東西は長浜~姫路とそこそこ広いのですが、南北が北は宝塚・亀岡、南は和歌山・高田と結構狭いです。
湖西線・和歌山線も乗車不可なので注意してください。

また、JR西日本のフリーきっぷ全てに言えることですが、エリア外との直通乗車をしてしまうとエリア内の発着駅までのきっぷが必要になります。
境界駅で打ち切り計算をしてくれるわけではなく、精算もしてくれないので必ず境界駅で一度改札を出る必要があります。

山陰のんびりパス

続いては鳥取県・島根県全域が乗り放題になる山陰のんびりパス。
このように県域のフリーきっぷは多いのはJR西日本の強みです。
これ以上の範囲になると途端にレパートリーが無くなるのですが…。

きっぷの概要

  • フリーエリアは下図参照

山陰のんびりパスフリーエリア
  • 有効期間:連続2日間

  • 価格:大人5,000円、小児2,500円
    1日あたり価格:大人2,500円、小児1,250円

  • 利用可能列車
    普通列車自由席
    普通列車指定席は指定券追加で乗車可
    特急列車は特急券追加で乗車可
    エリア外との直通乗車は不可(発着駅までのきっぷが必要)

  • 利用期間(2026年度)
    通年販売

  • 発売期間(2026年度)
    通年販売

  • 発売条件
    tabiwaアプリからQRコード利用で乗車

お得に乗るために

大人の1日分が2,500円ですので、1日あたり往復1,250円分動けば元が取れることになります。
米子駅を基準にした場合、
青谷駅(倉吉駅から鳥取方面に2駅)
日登駅(木次駅から備後落合方面に1駅)
江南駅(出雲市駅から益田方面に3駅)
などがちょうど1250円を超える駅になります。

さて、山陰に航空機や高速バスで来る場合は関係ないのですが、JRで来る場合でも道中の特急を境界駅で一度降車しないと境界駅から目的地までの運賃が必要になります。
「エリア外との直通乗車は不可」というルールがここで牙をむいてきます。

これを気にし始めてしまうとこのきっぷを使うのは途端に難しくなります…。

四国再発見早トクきっぷ

続いてはJR四国から、四国再発見早トクきっぷ。
JR四国発足当初から「四国再発見きっぷ」という名前で販売されていた伝統あるきっぷです。

きっぷの概要

  • フリーエリア
    JR四国全線、土佐くろしお鉄道窪川~若井間、一部JR四国バス

  • 有効期間:1日間

  • 価格:大人2,400円、小児1,200円

  • 利用可能列車
    普通列車自由席
    普通列車指定席は指定券追加で乗車可

  • 利用期間(2026年度)
    土休日

  • 発売期間(2026年度)
    利用日の前日までに購入

  • 発売条件
    JR四国の駅で発券するか、しこくスマートえきちゃんアプリで購入後乗降時に提示

お得に乗るために

大人の1日分が2,400円ですので、1日あたり往復1,200円分動けば元が取れることになります。
高松~観音寺、高松~板野、松山~壬生川などが該当します。

特急は一切利用できないので、特急に乗るなら四国フリーきっぷなどをどうぞ。

旅名人の九州満喫きっぷ

最後は九州。
旅名人の九州満喫きっぷです。
九州中の鉄道線が3日分飛び飛びで乗り放題!
「飛び飛びで」乗り放題という、古き良き青春18きっぷの精神を受け継ぐお得なきっぷです。

きっぷの概要

  • フリーエリア
    JR九州(日田彦山線 BRT含む)
    北九州高速鉄道(北九州モノレール)
    平成筑豊鉄道(門司港レトロ観光列車含む)
    筑豊電気鉄道
    福岡市地下鉄
    西日本鉄道(西鉄電車 大牟田線系統・貝塚線)
    甘木鉄道
    松浦鉄道
    島原鉄道
    熊本電気鉄道
    熊本市電
    南阿蘇鉄道
    くま川鉄道
    肥薩おれんじ鉄道
    鹿児島市電

  • 有効期間:1日間×3回

  • 価格:大人13,000円、小児用無し
    1日あたり価格:大人4,334円、小児用無し

  • 利用可能列車
    普通列車自由席(西鉄線の急行・特急を含む)
    普通列車指定席(JR快速、西鉄Nライナー・サイクルトレイン)は指定券追加で乗車可

  • 利用期間(2026年度)
    通年販売

  • 発売期間(2026年度)
    通年販売

  • 発売条件
    my routeアプリで購入し、乗降時にQRコードを使用
    窓口販売では14,000円

お得に乗るために

大人の1日分が4,334円ですので、青春18きっぷ3日券10,000円の一日分である3,340円より高いです。
従って、青春18きっぷがカバーしない私鉄に積極的に乗る必要があります。

ちなみに九州には、3日間連続普通列車乗り放題・特急・新幹線は特急券追加で乗車可のぐるっと九州きっぷ(大人14,300円)や2日間連続新幹線・特急乗り放題のJQ CARDおでかけネットパス(全九州版大人22,800円)などもあります。

正直旅名人の九州満喫きっぷより高くて使い勝手が良くないぐるっと九州きっぷを選ぶシチュエーションは多くないと思いますが、JQ CARDおでかけネットパスは新幹線・特急に乗り放題なので行程上必要な方はこちらもどうぞ。

まとめ

以上、超広域エリアが乗り放題になるきっぷを紹介しました。
JR西日本エリアやエリアの境界付近を除いては、青春18きっぷが無くても観光や乗車に困らないようになっていることも分かったのではないでしょうか。

青春18きっぷはそもそも都市間(特に東京~名古屋~大阪~福岡)を安く移動するためのものではないです。
しかしJR各社においても自社の路線の端の方、フリーきっぷでもなければ行きたいと思わないような場所まで観光に来て欲しいという思いはあるものです。
なので、たとえ青春18きっぷが無くなっても各社のフリーきっぷは消えないと思いたいです。

皆さんも電車で遠くに行ってみましょう!


私の普段の記事(鉄道旅行関係)はこちらからどうぞ。

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