絵本テキスト「すてきなおともだち」
「すてきなおともだち」
(テキストのみ)
さっきまでふっていた
あめがあがった。
ぼくはすぐにいえをでて
ワクワクしながらこうえんへいそいだ。
でも、だれもいなくてぼくひとり。
「ねぇねぇ、どうしたの?ひとり?」
とつぜんだれかのこえがうしろからした。
ぼくはびっくりしてふりむいた。
するとちいさなひまわりがぼくをみている。
ぼくのひざぐらいまでのたかさの
ちいさなそのひまわりは、
ニコニコ笑っている。
「ねぇねぇ、ぼくのこともみて?
ぼくのかたちかっこいい?」
こんどはしたからちがうこえがきこえた。
みずたまりがぼくをみつめている。
そのみずたまりは、
おおきくてキラキラしている。
「おやおや、あたらしいおともだちかい?
なにをはなしてるんだい?」
またまたちがうこえがきこえた。
どこからだろうとさがしていると、
めのまえのすべりだいとめがあった。
そのすべりだいは、、
カラフルでとてもやさしいこえをしている。
ひまわりがこういった。
「わたし、なかまにあったことがなくて。
どんなすがたかじぶんでも分からないけれど、
みずたまりがね、あかるくてきれいだよって
おしえてくれたの。
こんなふうにねって、
たまにみずたまりにうつるわたしを
みせてくれるのよ!」
みずたまりはこういった。
「ぼくはじぶんのすがたやかたちを
かえられないし、
いつもここにいられるわけじゃないんだ。
じぶんではなにもできないんだ。
でも、ひまわりによろこんでもらえるのが
嬉しい!
おおきいみずたまりになれたときは、
このこうえんのみんなに
おおきなそらをみせてあげられるんだよ。
それがとってもうれしいんだ!」
すべり台がこういった。
「いま77さいになるんだが、
たくさんのかわいいこどもたちが
ぼくをしんらいしてたのしんでくれるおかげで、
ずっとたのしくわらっていられるんですよ。
そして、
さくらのはなびらとあえる はる
はなびのおとがきこえる なつ、
きのいろがかわる あき、
ゆきでおしゃれできる ふゆが
ぼくはとてもしあわせなんですよ。
ほら、あそこをみてごらん!
にじがでてくれましたよ!
きれいですね」
「わたしはここにいるから、
またあいにきてよね!」
「またきみにあいたいからぼくをみつけて!」
「いつでもきなさい。
いつでもここにいますよ」
「バイバイ、またくるね」
ぼくはみんなにてをふった。
こうえんのめのまえのおうちへ
スキップしてかえった。
もうさみしくなかった。
おおきさもかたちもいろもちがうけど、
すてきなおともだちができた。
あしたからあたらしいがっこうだ。
どんなおともだちにあえるだろう。
ぼくはいまからとてもワクワクしている。