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むナミ

    あらすじ 小のわがたた嚘の秘密ずは


    遠くで鳎っおる聎き慣れない音楜で目が芚めスマホをみたら時だった。
    今から急いでも孊校には間に合わない。遅刻だ。
    匕き出しをかきたわすず少し湿ったタバコがでおきた。
    火を぀けないで少し吞っおむせる。
    リビングに降りおいくず䞡芪が笑顔で迎えおくれた。
    寝坊したこずに぀いおは觊れない。
    朝ご飯できおるわよずママに蚀われたので
    「食べたくない」ず答えた。普段この時間にはずっくに䌚瀟に行っおるはずのパパがニコニコしお「ダむ゚ットか」ず蚀う。
    むラッずしたので無芖しおゆっくり登校の準備をする。
     
    M小孊校幎生。田䞭むナミ。それが私だ。
    授業䞭の教宀に勢いよくドアを開けお入っおいく。
    先生は「おはよう。田䞭さん」ず私に笑顔で声をかけ、同玚生たちも「おはよう」ず私をにこやかに迎える。
    どうやら囜語の時間のようだ。私が垭に぀くのを確認しお、同玚生の䞀人が教科曞を朗読し始めた。
    「では続きを田䞭さん読んでみお」先生はそういった。
    さっき起きたばかりだからかったるいんですけど、私がそういうず先生はうんうんそうだろうずいう顔で䜕床も銖を瞊に動かしお別の生埒を指名した。
    絊食を食べたあず職員宀に行き先生に早退したいず申し出た。どうした具合が悪いのかず聞かれたので「いや、授業がばかばかしくお」ず答えるずたた先生はうんうんず䜕床も銖を瞊に動かしお「気を付けお垰れよ」ず蚀った。

    駅のトむレでカバンに詰めおおいた地元の䞭孊校の制服に着替えた。
    私は倧人っぜい顔立ちなので着替えるだけで䞭孊生に芋える。いや高校生だず思う倧人もいるかもしれない。
    電車に乗っお二駅隣の倧きな町で降りた。
    駅から少し離れた飲食店が密集しおいる堎所ぞ向かった。
    殆どがお酒を提䟛する店なのでこの時間営業しおるずころはあたりない。寂れた感じすらする。小孊生が来るような堎所ではない。
    しばらく通りを歩いおいるず案の定怪しいお兄さんに声をかけられた。こういうのを適圓にあしらうのが楜しい。
    しかし今日の男はし぀こかった。ずっず぀いおくる。
    走っお逃げようか。助けおくださいず倧声を出しお呚りの人たちに健気な姿を装うか。そう考えおいたら代の女子が男を突き飛ばした。男は尻逅を぀いお䜕が起きたのか理解しおいない様子だ。
    倉態、ずか、譊察、ずかあず私が思い぀かないような眵詈雑蚀を圌女は男に济びせかけた。男は捚お台詞を残しお駅の方ぞ去っおいった。
    「ひさしぶり。むナミ」圌女は私にそういった.
     
    「い぀以来元気しおたか」圌女は嬉しそうに話しかけおくれた。
    圌女は去幎ず党然倉わっおいなかった。䞀昚幎ずも。
    圌女は私に぀いお聞かない。名前以倖は倚分䜕も知らない。
    そのかわりにこの通りのこず、ここに集たる人々のこずを教えおくれる。あず少しだけ自分のこずを語る。私には想像も぀かない䞖界のこずを。
    それどうしたのず私は圌女の顔を指差す。
    「ああ、あざだ」ず圌女は答えた。
    「なぐられるずさ、あざができるんだ」
    誰に殎られたのず尋ねるず圌女は
    「おたえの芪はおたえを殎るか」ず聞いおきた
    銖をふるず「ラッキヌだな」ずいっお笑った。
    面癜いこずしようぜず圌女が蚀った。
    ちょっずここで埅っおろ。そういっお私の元から去っおいった。
    分くらいで戻っおきおくしゃくしゃの玙を手枡された。
    芋るず地図らしきものが描かれおいた。
    「宝の地図だ」ず圌女は蚀った。
    「この暪道のどこかに宝を隠した。芋぀けたらプレれントだ」
    こんな地図じゃ無理だよ。それに暪道は怖いし。そういうず圌女は「倧䞈倫あたしが埌ろ付いおいくから。ヒントもやるしな」ず蚀った。
    圌女は私の埌ろにぎったり付いおきお「あヌそっちじゃない」ずか「もうちょっず先」ずかヒントず蚀うより私をゎヌルに導くように、道案内をしおくれた。たたに男たちが私達にちょっかいを出そうずしたが圌女がひず睚みするず去っおいった。
    「近い近い。䞋の方」ず圌女がいうので店先の円柱状の灰皿の䞋を調べるず指茪があった。
    「やったな」ず圌女は嬉しそうに蚀った。
    指茪はプラスチック補の子どものおもちゃで小さすぎお私の指には入らなかった。
    「ありがずう。いいの」
    「だっお芋぀けられちゃったからな」
    その無邪気な笑顔にあざが䌌合っおないなず思った。
     
    倕方家ぞ垰るず倧きくお蝋燭がささった䞞いケヌキがあった。
    䞡芪ず祖父母ず数人の同玚生がそこにいた。
    むナミちゃん、誕生日おめでずうずみんなが蚀った。
    ケヌキを食べ、華やかな料理を食べたあずパパが
    「誕生日プレれントだよ」ずリボンの付いた箱を枡しおくれた。
    私は「あずで自分の郚屋で開けるよ」ず蚀った。
     同玚生たちが垰ったあず自分の郚屋でプレれントを開けおみた。
    それはオルゎヌルだった。
    去幎家族でスペむンに行ったずきに店先で芋かけお、私が「可愛い」ず蚀った高䟡な骚董品だった。箱型で蓋を開けるず音楜が鳎る。
     
    今幎の誕生日終わったな。ず思った。
    明日からは普段の私に戻らなければいけない。
    優しくお成瞟優秀で誰からも奜かれる私に。
    今日䞀日は芪にも孊校でも䜕をしおも蚱される特別な日。毎幎恒䟋の埅ち望んだ日。ハッピヌ・バヌスデヌ。
    普段完璧な優等生の私だから蚱される䞀幎に䞀床だけの自由に振る舞えるみんなからのプレれント。
    その誕生日が終わる。
     
    あの堎所で圌女から貰ったおもちゃの指茪をカバンからずり出す。
    たた来幎の誕生日に圌女に䌚えたらいいなず思った。
    その時はあざがなければいいなず思った。
    そう思いながらオルゎヌルの䞭に指茪をしたった。
    聎き慣れない音楜が止たった。

    #創䜜倧賞2026 #ミステリヌ小説郚門


     
     
     

    haru kiyoshi

     
     
    ずっず家にいる人です