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主役は袋だった。


    某、蔵の街に行って来た。

    そこは観光地としても、とても有名な場所だ。

    オープンして数ヶ月のサシェ作りの体験スポットに行こうと、姉妹で予定を合わせて来てみたのだ。

    まず、複数種類ある香りを3つ選ぶ。

    私は柑橘系の香りが好きで、オレンジ系2つにバジルライム系1つの組み合わせにした。

    香りは案外さっと決まったものの、次はサシェ袋の選定。

    ぱっと種類だけ見ても好みは複数ある。

    袋の生地は、着物をアップサイクルして制作されたもの。
    だから同じものは一つとしてないんですよ。

    スタッフさんの説明でどう選ぼうか決めた。

    着物らしいものを、そして個体差を楽しめるものを選ぼう。

    とは言え好みはまだ複数ある。

    柄もなかなか決められない。

    ・これを持つ自分をどう見せたいかという欲

    ・単純に好みだなと思うもの

    ・渋いけどなんか引っ掛かりを感じるもの

    最終的にこの3種類で悩み出す。

    連れはとっくに決まっている。

    ・・・私は、なんか引っ掛かりを感じる生地を選んだ。

    しかし、今度はその生地の中でもどの個体が良いか。

    気になるもの3〜4枚並べて裏表見比べて、これは表がいいけれど、こちらの裏側素敵だな、なんて。

    なかなか決まらない。

    結局表を優先して1枚決めた。

    散々悩ませてきたのだから、

    圧倒的に私の中ではこの袋が主役だ。

    次に提げる紐の色を決める。

    またしても連れは瞬時に決めていた。

    そして相変わらず私は2〜3種類で悩むのだ。

    ・差し色になるもの

    ・袋の邪魔をせずに目を引くもの

    ・綺麗に馴染むもの

    少し悩み、主役は袋なのを思い出して綺麗に馴染むものを選んだ。

    やっとラストスパート、

    飾りとなるチャーム選びだ。

    ここは比較的早くまず一つ、刺繍のチャームを選んだ。

    ただ私がそうすんなり行くはずがない。

    最後に、刺繍のチャームに添えるストーン選び。

    種類と色は決めているのに、ほんの少しの濃い薄い・透明度・形の違いで2粒で悩み出す。

    スタッフさんが在庫から同じ種類の似た色を出してくれようとしたのを、慌てて感謝を述べてお断りした。

    今の私は、判断材料が増える程決められなくなるからだ。

    やっとストーンも決めて、完成。

    お会計を済ませて、ペーパーボックスに入れてもらったサシェを持って蔵の街を巡った。


    楽しい日だった。


     
     
    エッセイ、答えを提示しない文章ばかりです。 綺麗に整えず、頭の中をそのまま綴っています。 真鍮造形作家:Mawata-bi(マワタビ)中の人です。

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