
戦争って
私の家には生まれたときから「兵隊さん」の遺影があります。父方の祖父母の家で一緒に暮らしていたので、当たり前の日常に、その遺影はありました。
遺影とは言ってるけど、実際には絵なんですよね。
祖父も祖母も、「兵隊さん」と呼んでいて、実際のお名前は今も知りません。
父からの聞いたのは、曽祖父の兄弟だったこと。最後に見かけられたのがビルマ辺りだったこと。戦死して、帰ってきたのは名前が書かれた紙一枚だったこと。
私には、これしかわかりません。
祖父母は私が中学生の頃、よく戦争で防空壕に逃げていたことは話してくれましたが、それ以上のことはあまり話してはいませんでした。辛い記憶を思い出させるのも悲しいと思い、私から深く話すことはありませんでした。
実際「兵隊さん」が何歳で戦争に行き、何歳でなくなったのかもわかりません。
今でこそ語り継ぐ大切さを謳いますが、これも、戦争を知らない私たちのエゴでしかないのかもしれないな、と思っています。
ただ、戦争の悲惨さを知らなければいけないのは事実です。大人になり、自分から取りにいかなければ中々知る機会もありません。自分から学ぶことの大切さを思う日々です。
先日テレビで出征のときに日の丸の旗にに寄せ書きをして送り出す、その旗がアメリカの資料館に展示されており、遺族に返還する活動が進んでいる、というニュースをみました。
どうか、一枚でも多く、遺族の元へ帰るといいなと、思わずにはいられませんでした。
お名前もわからないけれど。
お骨も何も、帰ってこれなかったけれど。
魂が安らかに過ごせますようにと、願わずにはいられません。
そんな、もうすぐお盆を迎える夜でした。
2026/08/11