なぜ私にはヒラメが釣れないのか : 2025年サーフフィッシングを振り返る
トラウトアングラーの私だが、2025年からサーフフィッシングを始めた。砂浜からルアーを遠投してヒラメを狙うあれだ。
始めた理由はトラウトの禁漁期間の徒然にちょうどいいと思ったから。自宅からググってみると意外と近い外房や鹿島灘、タックルもリールは4000番のスピニングはあるし、ロッドも以前ショアジギをやろうと思って(やらなかった)買った10ftが使えそうだ。ルアーと、あとウェーダーだけはナイロン製の安いのを買った。透湿防水?そんなのは不要、トラウトオフシーズンの寒い時期しか釣りしないんだから。

訪れた千葉県の某サーフは、家から一番近い(1時間半で行ける)し、駐車場もある。日の出15分ほど前に到着して、どれどれ、波の様子は、と駐車場から砂浜を見下ろして驚いたのが、数十m感覚で並ぶサーフアングラーの多さ。こんなにサーフって流行っているのか。
よくみると、釣り人だけではなく、サーファーもいるし、日の出を眺めにきた方々もいてなかなかの混雑&カオス。トラウトフィッシングの感覚では間隔狭すぎだが、郷に行っては郷に従え、とりあえず始めてみよう。
キャストして巻く、キャストして巻く。。
釣れない、全然釣れない。結局シーズン前とシーズン後、10回は行ってみたが、釣れたのはちっさいシタビラメとドチザメ(っていうんだと思うけど)が二匹。シーバスが一匹偶然っぽく釣れてくれたが、この一匹がなかったら、もうこのサーフを訪れることはなかっただろう。

なぜこんなに釣れないのか、もちろん私としてもただ漫然と釣りをしていたのではなく、常に自分の釣りの問題点を発見してはカイゼンに取り組んでいたのだ。その思考の軌跡を以下に詳述してみたい。
1ルアーが飛ばない
私は、湖のトラウトフィッシングもやるのでペンデュラムキャスト(たらしを長くして振り子のように竿を振って投げるやつ)は知っているしできなくはない。ただ、それだと思ったように飛距離が出なかった。竿も長いし、ルアーも重い。うまく振り切れないのだ。色々試行錯誤するにつれ、従来の脇を締めた投げ方ではなく、少し脇を開いて腕を上にあげ、振りかぶるようにして投げてみた。小さいことだが、これで飛距離を伸ばすことができた。と言っても、4000番のハイギアのリールで、メタルジグやシンペンをキャストし、巻き取り回数100回前後が私の限界。まあ、一応沖の白波の立つあたりに届くようにはなった。
2ルアーを飛ばす事しか考えない
ところが、ヒラメ釣り名人の方々の動画を見てみると思ったほど遠投していないことに気づく。でも彼らは釣っているのだ。目を皿のようにして動画をチェックすると彼らは沖ではなく手前で波が崩れているそのかけ上がりや沖の白波との間のやや水深のあるところを狙っていることに気づいた。それから無闇にロングキャストばかりせず、手前を丁寧に釣ることを心がけるようになった。ちなみに、「横ヨブ」という言葉はこのころ知ったし、沖の白波は沖に「瀬」があるから発生するという概念も学んだ。
3ゆっくり巻きすぎない
キャストし、ルアーを巻き始めると、やたらとゴツゴツ感じる抵抗感。ルアーがボトムを擦っているのだ。このとき私は、支笏湖でシンペンを巻くイメージでハンドルを回していたのだが、これではサーフでは遅すぎるようだ。あるYoutube動画で名人の方がおっしゃっていたのは、1秒間にハンドル2回転が普通らしい。確かにそれくらいで巻くとシンキングルアーが浮き上がり、ボトムを擦らないようになった。逆にいうと潮位に合わせて、巻いてもボトムを擦らないルアーを選択するべきなのだろう。ヒラメは砂の中に身を潜めて、優れた視力で自分の上方を通る餌を探しているらしいから、ボトムずる引きはよくないらしい。
4同じ場所でずっと釣りしない
サーフアングラーが最も興奮する言葉は「離岸流」だろう。それらしい払い出しを見たり、足元の砂が急に固くなったり砂利混じりになったりすると、胸の鼓動が速くなり、もう釣ったも同然という気にもなるのだが、だからといって投げ続けても結果は出なかった。まあ当たり前だ。考えてみろ、今ここで自分が気づくレベルのスポットは、ほかの誰かも簡単に気づいて釣りをしているだろうし、もうすでにいいサイズのヒラメを抜いた後かもしれない。だって、左右を見渡してもこんなに釣り人が釣りしているんだぜ!
そう気づいてからいいポイントでも無闇に粘ることをやめるようにした。もちろんいつかはヒラメが入ってくるのかもしれないけれど、それよりも人があまり通していない場所でフレッシュな魚を探した方がいいはずだ。それこそ「横ヨブ」とか沖の「瀬」とか。
5波が高いときに無理に釣りに行かない
これは釣り以前の話をいえばそうだが、例えば波高1.5mの予測で、(沖ではなく)サーフでどれくらいの波が立っているか、想像できる人がどれくらいいるのだろう。私は想像できなかった、そして一回行って釣りをしてみた。それから、波高1.0m以上ある日は、釣りを諦めることにした。

以上のような、サーフアングラーにとってはアホかそんなの当たり前だろと言われそうなことを学んでいったのだが、それでも私にヒラメは全く釣れなかった。釣れなかったので、2026年に入って気分一新、千葉ではなく、利根川を越えて茨城のサーフに行ってみたら1時間くらいであっさり40cmくらいのヒラメが釣れた。気分を良くして翌週も行ったらまた釣れた。その次の週もまた。その次も。


トラウトのシーズンオフに楽しんだサーフフィッシング、こんなに夢中になるとは思わなかった。そして釣れる場所に行けば釣れる、という真理を改めて噛み締めた数ヶ月でもあった。まもなくシーズンインするトラウトにおいても意識していきたいものだ。でも、釣れない釣りって好きなんだよね。
