メインコンテンツへスキップ
見出し画像

連載小説【常闇に名を呼ぶ】第1話 転校生と名前を呼ぶ廊下


    こんにちは、猫丸にゃん仔です。
    連載小説【常闇に名を呼ぶ】を作りました。
    今回は、いつもの短編小説より
    設定をChatGPTとGeminiで構成を煮詰めて作成した作品です。
    短編では、文字数を少なめに軽く読める様にしてましたが連載では、情景描写やキャラクターの心理を深掘りして、没入感のある小説形式へ調整しました。
    よろしくお願いします。

    《第一話・転校生と名前を呼ぶ廊下》あらすじ
    春、舞影学園に通う星野 凛花は、学園に伝わる七不思議を追いかけるオカルト好きの少女。
    ある日、彼女のクラスに無口で謎めいた転校生、九条 玲司がやってくる。
    どこか普通じゃない雰囲気を持つ玲司に、凛花は強く興味を抱く。
    放課後、彼を追いかけるうちに、凛花は学園の“七不思議”の一つへ足を踏み入れてしまう。
    軽い好奇心だったはずの探索は、やがて本物の恐怖へと変わっていく。
    暗い廊下で聞こえる、自分を呼ぶ声。
    目に見えない何かが、確かに近づいてくる気配。
    その時、凛花の前に現れたのは、転校生・玲司だった。
    彼が隠していた秘密と、学園に眠る怪異の真実が少しずつ動き始める。
    これは、“名前”を巡る怪異と記憶の物語の始まり――。


    【登場人物】

    画像
    ChatGPT

    『宵闇に名を呼ぶ』
    第一話「転校生と名前を呼ぶ廊下」

    春の陽気は、時に境界を曖昧にする。
    舞影学園(まいやがくえん)の敷地には、コンクリート造りの無機質な新校舎と、大正の面影を色濃く残す木造の旧校舎が、奇妙なバランスで並び立っていた。まるで、時代と時代が交差する結界の境内のように。
    そして学園の最奥、うっそうと茂る木々に遮られた裏山には、錆びついた頑丈な柵と「立入禁止」の立て札がある。その先にあるのは、古びた赤い社(やしろ)。
    この学園には、古くから「七つの怪談」が語り継がれていた。
    一、夜の音楽室のピアノ。
    二、名前を呼ぶ廊下。
    三、開かずの旧校舎。
    四、誰もいない図書室地下。
    五、鏡の中の影。
    六、屋上の黒い鳥居。
    七、裏山の赤い社。
    誰もが一度は口にし、誰もがただの噂だと笑う。本気でその深淵を覗こうとする者など、この学園には一人もいない。
    ――ただ一人、怪談グッズを大量に身につけた少女を除いて。

    「やばっ、本気で遅刻するっ……!!」
    朝の瑞々しい空気の中、星野凛花(ほしの りんか)は心臓を激しく波打たせながら、学園へと続く心臓破りの坂道を全力で駆け上がっていた。
    健康的で明るい茶髪の外ハネボブが、春風に揺れる。少し不揃いな前髪の奥で、琥珀色の瞳が焦りに見開かれていた。
    制服のスカーフは少し緩み、肩にかけたスクールバッグからは、お守りや奇妙な怪談グッズが歩くたびにジャラジャラと騒がしい音を立てている。
    「今日こそ……っ、七不思議の新情報を見つけるって決めてるんだから!」
    咥えた食パンの隙間から気合を叫び、凛花は勢いよく正門を滑り込んだ。
    頭上から、満開の桜の花びらが雪のように舞い散る。
    差し込む朝日はあまりにも眩しく、いつもと変わらない、平和な一日の始まりのはずだった。

    「セ、セーフ……!」
    予鈴と同時に教室のドアを開け、自分の席になだれ込む。
    呼吸を整える間もなく、担任の教師が教壇に立った。
    「よし、全員揃っているな。急だが、今日は我がクラスに転校生を迎え入れる」
    春の真っ只中の転校生。退屈な日常に投げ込まれた小さな石礫に、教室が一気にざわつき始める。
    ガラリ、と前方の扉が開いた。
    一歩、教室に踏み込んできた少年を見た瞬間、凛花は思わず小さく目を細めた。
    黒髪の短髪。細フレームの黒縁眼鏡。その奥にある切れ長の瞳は、周囲の喧騒を完全に拒絶するように冷ややかだ。
    何より異様だったのは、その姿勢だった。定規で測ったかのように背筋が伸び、制服のボタンは一番上まで寸分の狂いもなく留められている。
    あまりにも完璧すぎる、非の打ち所のない佇まい。
    「九条 玲司(くじょう れいじ)です」
    黒板に白チョークで淀みない文字を書くと、少年は短く告げた。
    「よろしくお願いします」
    低く、硬い声。それ以上は何も語らないと言わんばかりの静寂が教室を支配する。
    「ねえ、かっこよくない?」「でもちょっと怖そう……」と、女子たちの間で瞬く間にひそひそ声が広がっていく。
    凛花は窓際に肘をつき、小さく息を吐いた。
    (うわ、絵に描いたような優等生タイプ。……つまんなそう)
    オカルトの「オ」の字も知らなそうなその背中に、凛花は一秒で興味を失った。

    画像
    ChatGPT

    「九条くん、なんかすごいよね」
    昼休み。机を向かい合わせにして弁当箱を開けながら、親友の白石由奈(しらいし ゆな)がぽつりと言った。
    由奈は黒髪のセミロングに、いつも穏やかな光を湛えた瞳を持つ、清楚で真面目な少女だ。小学生の頃からの付き合いで、突飛な行動ばかり選ぶ凛花の、唯一無二の「ブレーキ役」でもある。
    「何が?」
    卵焼きを口に放り込みながら、凛花が聞き返す。
    「何が、っていうか……全部だよ。顔立ちも整ってるし、姿勢もいいし、制服もシワひとつないし」
    由奈の視線を追って、凛花も教室の隅に座る九条玲司を見た。
    確かに、彼の机の上には教科書も筆箱も整然と並べられ、箸の進め方にすら無駄な動きが一切ない。一人きりで静かに弁当を食べる彼の周りだけ、世界の解像度が違っているかのような錯覚さえ覚える。
    「なんかさ、纏っている空気が違うんだよね」
    「うーん……確かに、普通すぎるのかも」
    凛花の言葉に、由奈がクスリと笑った。
    「それ、褒めてるの?」
    「褒めてるっていうか……」
    誰とも話さず、孤高の壁を築いている九条。その冷徹なまでの「普通さ」を見つめながら、凛花のオカルトセンサーが微かに振れた。
    「ねえ由奈。あのさ、ちょっとだけ『怪談っぽい』って思わない?」
    由奈は大きなため息をつき、呆れた顔で凛花の額を指先で小突いた。
    「出た。お願いだから、何でもかんでも怪談フィルターで人を見るの、やめなさいって」
    「あはは、そうだよね!」
    凛花は笑ってごまかしたが、胸の奥に引っかかった奇妙な違和感は、どうしても消えなかった。
    その違和感が確信に変わったのは、放課後のことだった。
    掃除当番を終え、ゴミ箱を空にするために裏庭へ向かっていた凛花は、ある人影を見つけて足を止めた。

    画像
    ChatGPT

    裏庭の先、鬱蒼とした木々が立ち並ぶ「裏山」の入口。
    そこに、九条玲司が一人で立っていた。
    (……怪しい)
    直感が働き、凛花はとっさに太い木陰に身を隠した。
    息を潜めて覗き見ると、玲司はポケットから漆黒の数珠を取り出し、胸の前で構えた。唇が素早く動き、何か呪文のようなものを唱える。
    その瞬間、彼の周囲の空気が、まるで陽炎のようにぐにゃりと歪んだ。
    (えっ……!?)
    玲司はそのまま、躊躇うことなく立入禁止の柵を越え、薄暗い山の中へと消えていった。
    木陰から飛び出した凛花の琥珀色の瞳が、爆発したように輝き出す。
    「絶対、何かある……!!」
    次の日から、凛花の本格的な尾行作戦が始まった。
    授業中、教科書の隙間から観察する。――ノートの字は印刷されたように綺麗。
    購買でのパン争奪戦。――流されることなく、お目当てのメロンパンを普通に購入。
    図書室、帰り道。――どこをどう切り取っても、非の打ち所のない「普通の優等生」だ。
    (おかしい。普通すぎる……。でも)
    気づいてしまった。
    玲司は授業中や移動の合間、ほんの一瞬だけ、窓の外に広がる裏山を見つめている。その瞳に、冷酷なまでの「意志」を宿して。
    (やっぱり、ただの優等生じゃない)

    画像
    ChatGPT

    放課後の旧校舎一角、部員が凛花一人の「オカルト探偵部」。
    夕暮れの赤い光が差し込む部室には、怪談本や古い新聞の切り抜き、録音機、そして凛花が書き溜めた膨大なメモが散乱していた。

    画像
    ChatGPT

    凛花はその中心で、古びたノートを開く。表紙には『七不思議ノート』と書かれている。
    ――第三怪談:名前を呼ぶ廊下。
    「夕方以降、旧校舎側の廊下を歩くと、耳元で名前を呼ばれる。振り返るたびに、何かが近づいてくる。三度呼ばれ、それに返事をしてしまうと……名前を奪われる。名前を失った者は、存在を少しずつ忘れられ、最後には消えてしまう」
    凛花はページをめくりながら、頬杖をついた。
    「名前を奪うって、どういうことなんだろう……」
    背筋にゾクりと冷たいものが走る。怖い。けれど、それ以上に好奇心が胸を突き動かす。
    「よし、ちょっと見に行ってみよう」
    ノートを閉じ、凛花は立ち上がった。
    オレンジ色からドス黒い紫へと移り変わる夕暮れ時。
    旧校舎の廊下は、驚くほど静まり返っていた。窓から差し込む長い夕日が、凛花の影を異常に長く床に引き伸ばしている。
    床板が軋む音が、やけに大きく響く。
    (本当に出たら、大発見なんだけどな……)
    自分を鼓舞するように一歩、また一歩と進む。
    その時だった。
    「……なまえ」
    (えっ)
    ゾクリ、と鼓膜を直接撫でられたような感覚に、凛花の足が止まる。
    心臓が跳ねる。恐る恐る振り返るが、夕闇が広がる廊下には誰もいない。
    気のせい、そう思おうとした瞬間。
    「……なまえ」

    画像
    ChatGPT

    今度はさっきよりも確実に、耳元のすぐ近くで声がした。
    凛花の顔から、一気に血の気が引いていく。
    (近づいてる……っ!)
    逃げ出そうとしたが、足が鉛のように重くて動かない。
    三度目の声が、脳髄に直接響いた。
    「なまえ」
    直後、床に伸びていた凛花の影に、異変が起きた。影が生き物のようにドクドクと脈打ち、そこから伸びた真っ黒な「手」が、凛花の足首をがっちりと掴んだのだ。
    「ひっ……!?」
    氷水を直接流し込まれたような冷気が、骨の奥まで凍りつかせる。
    影の中心が膨れ上がり、人の形を成していく。服の輪郭はあるが、顔のパーツが一切ない。そこにはただ、すべてを吸い込むような真っ黒な「穴」だけがぽっかりと開いていた。
    「なまえ……を、よこせ……」
    怪異の顔の穴から、おびただしい数の掠れた声が漏れ出す。黒い手が、凛花の顔へとじわじわと伸びてくる。
    恐怖のあまり呼吸が止まり、凛花が目を瞑った、その瞬間。

    画像
    ChatGPT

    「そこまでだ。止まれ」
    鋭い声と共に、誰かの背中が視界に飛び込んできた。
    黒髪、綺麗な制服、そして。
    「九条……くん……っ!?」
    玲司は凛花の前に毅然と立ち塞がり、背後へ手をかざした。
    「下がれ、星野」
    その鋭い眼光は、目の前の怪異を冷徹に見据えている。
    「人の名に執着する、ただの『名喰い(なぐい)』か。浅ましいな」
    怪異が怒りに狂ったように、黒い腕を一気に激しく伸ばした。
    玲司はポケットからあの漆黒の数珠を弾くように取り出し、胸の前で一閃させる。
    「出よ」
    玲司が短く呟いた瞬間、床一面に鮮烈な青白い光の術式が展開された。光の文字が幾重にも重なり、幾何学模様の陣を描き出す。
    その光の渦の中から、一人の影が立ち上がった。

    画像
    ChatGPT

    「御命(ぎょめい)に従い、現界した」
    現れたのは、青い炎のような霊気を纏い、抜き身の日本刀を手にした黒髪の武者――玲司の式神、蒼牙(そうが)だった。
    怪異の腕が迫る。蒼牙は目にも留まらぬ速さで刀を振るい、その腕を一瞬で両断した。しかし、切り落とされた影の腕は、生き物のようにのたうち回り、瞬時に再生していく。
    怪異は旧校舎の天井へと這い上がり、巨大な影の塊となって凛花たちの頭上から降り注いできた。
    「九条くん、上!!」
    凛花が悲鳴のような声を上げる。
    「蒼牙」
    玲司の冷静な声。蒼牙は床を強く蹴り、重力を無視して上方へと跳躍した。
    空中での容赦のない一閃。怪異の身体が十文字に引き裂かれる。だが、その断面から、今度は無数の人間の「顔」が浮かび上がり、一斉に耳を潰さんばかりの絶叫を上げた。
    『なまえを――!! 名前をくれぇぇ!!』
    「九条結界、展開」
    玲司が数珠を掲げると、凛花を包み込むように強固な青い光の防壁が立ち上がる。怪異の暴走による衝撃波で、旧校舎の窓ガラスがバリバリと派手な音を立てて割れ、壁がみしみしと軋んだ。
    玲司の切れ長の目が、蠢く影の奥深く、怪異の心臓部に当たる「結晶」を捉える。
    「核を断て。蒼牙」
    「御意」
    蒼牙が刀を低く構え、地を這うような踏み込みを見せた。
    刹那、閃光。
    青い光の軌跡が闇を切り裂き、怪異の核を真っ二つに叩き割る。
    『――ア、ガ、アァァァッ!!』
    怪異の巨体に無数の亀裂が走り、そこから眩い青い光が漏れ出す。

    画像
    ChatGPT

    激しい悲鳴と共に、影の身体は煤となって空気中に霧散していった。
    割れた硝子の破片が床に落ちる音だけが、静まり返った廊下に響く。
    玲司は小さく息を吐き、数珠をポケットに収めた。
    「……終わったな」
    凛花はその場にへたり込んだまま、激しく小刻みに震えていた。
    怖かった。本当に、存在が消えてしまうかもしれない恐怖に、今も心臓がうるさいほど脈打っている。
    でも――。
    それ以上に、目の前で繰り広げられた非日常の光景が、あまりにも凄まじすぎた。
    「すごーーーーいっっっ!!!✨」
    ガタッと立ち上がった凛花は、恐怖をどこかへ置き忘れたように、琥珀色の瞳をこれ以上ないほど輝かせて玲司に詰め寄った。
    「……は?」
    玲司が、見たこともないほど不審そうな顔で一歩引く。
    「今の何!? 式神!? 陰陽術!? 九条くんってそっち系の人だったの!? あと、その刀持った人誰!? めちゃくちゃかっこいいんだけど!!」
    一息にまくしたてる凛花の熱量に、玲司は完全に圧倒されていた。
    普通なら泣き叫ぶか、腰を抜かして逃げ出すはずだ。なのに、この目の前の少女は、信じられないことに目を輝かせて興奮している。
    「もっと見せて! ね、お願い!」
    「……嫌だ。関わるな」

    画像
    ChatGPT

    玲司は即座に吐き捨てると、踵を返して早足で逃げ出した。
    「あ、待ってよー! 九条くん!!」
    諦めずに廊下を追いかけてくる凛花の足音を聞きながら、玲司の隣を歩く蒼牙が、やれやれと肩をすくめて呟いた。
    「……なんとも、騒がしいお嬢さんですな、主」

    二人の喧騒が遠ざかっていく。
    その様子を、薄暗い階段の踊り場の陰から、じっと見つめている「別の影」があった。
    身に纏っているのは、学園の制服。
    しかし、その瞳はドス黒い赤色に染まり、底知れない狂気を孕んでいる。
    少年の細い指先には、不気味な紫色のオーラを放つ「黒いお札」が数枚握られていた。

    画像
    ChatGPT

    影は、遠ざかる凛花のスクールバッグの揺れを見つめる。正確には、そこに紛れた、古びた狐の形をしたお守りを。
    「……見つけた」
    低く、掠れた声。だが、そこには明確な「歓喜」の響きがあった。
    赤黒い瞳が、歪んだ三日月のように細められる。
    「やっぱり、お前が持っていたんだな、星野凛花」
    そう呟くと、影は夕闇に溶けるように、音もなくその場から消え去った。
    主を失った踊り場には、ぽつんと一枚の黒いお札だけが残されている。
    風に揺れるその札の表面には、血のような赤文字で、こう刻まれていた。
    ――『黄昏』と。

    (第一話「転校生と名前を呼ぶ廊下」 完)


    画像
    ChatGPT
     
     
    はじめまして、ゲームとイラストをこよなく愛す野良猫です。 最近ハマってるのはChatGPT.AI画像生成と恋愛小説を書く事です。 まだまだ初心者未熟者ですがよろしくお願いします。 好きなゲームはff14です。 最近サボり気味ですが、そろそろ動き出したいなって思ってます。

    あなたへのおすすめ