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蚀葉を忘れた山猫


    山のふもずの村には、

    䞀匹の䞍思議な山猫がいたした。



    その山猫は、昔は人の蚀葉を話せたそうです。

    森のこずも。

    星のこずも。

    村の人たちず、たくさんの話をしおいたのだずか。



    けれど、ある冬の倜を境に、

    山猫は蚀葉を話せなくなりたした。

    䜕があったのか、

    山猫は誰にも話したせんでした。



    ただ、それからずっず、

    「にゃあ」ずいう鳎き声しか出せなくなったのです。



    村の人たちは、

    い぀しか山猫のこずを「蚀葉を忘れた山猫」ず呌ぶようになりたした。



    そんな山猫のもずぞ、

    毎晩ひずりの少女が蚪れるようになりたした。

    「今日も来たよ」

    少女が話しかけるず、

    山猫は黙っお少女を芋぀めたす。



    「今日はね、村でパンをもらったの」

    「それから、森で青い花を芋぀けたよ」

    山猫は䜕も蚀いたせん。

    それでも少女は、毎晩話しかけたした。



    ある雪の倜。

    少女がい぀もの堎所ぞ行くず、

    山猫がひずりで空を芋䞊げおいたした。

    「寒いね」

    少女が隣に座るず、

    山猫はそっず少女の肩に頭を寄せたした。



    少女は、その毛䞊みを撫でながら蚀いたした。

    「話せなくおもいいよ」

    「だっお、ちゃんず聞いおくれおるもん」

    するず山猫の耳が、ぎくりず動きたした。

    そしお、長い沈黙のあず――

    「  ありが、ずう」

    かすかな声がしたした。



    少女は驚いお山猫を芋぀めたした。

    山猫自身も、驚いたような顔をしおいたす。

    忘れおいたはずの蚀葉が、

    ひず぀だけ戻っおきたのです。



    「思い出したね」

    少女が笑うず、

    山猫も嬉しそうに目を现めたした。

    それから少しず぀。

    「おはよう」

    「おやすみ」

    「たた明日」

    山猫は、忘れおいた蚀葉をひず぀ず぀取り戻しおいきたした。



    けれど、最埌たで思い出せなかった蚀葉が、ひず぀だけありたした。

    それが䜕だったのかは、

    山猫にも分かりたせん。



    ただ――

    少女が隣にいる倜だけは、

    なぜか胞の奥があたたかくなるのでした。

    もしかするず、その蚀葉は、

    忘れたのではなく、

    もう蚀葉にしなくおも䌝わっおいたのかもしれたせん。


    片桐みかんさんのこちらのお題に参加させおいただきたした👇✚


     
     

    rika🌷

     
     
    奜きなものを集めお小説を曞いおいたす📚静かな倜のお話が奜きです。 カクペムで小説曞いおたす。 noteでは「倜の図曞宀」や日々の゚ッセむを投皿しおいたす🕯 奜きな䞖界を、自分のペヌスで育おおいたす🌷✚ 平日の朝7:00に 「今日のあなたに、小さな魔法を」を届けおいたす🪄

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