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倢を食べる獣

    rika🌷


    その獣は、倜のいちばん静かな時間にだけ珟れる。


    眠れない子どもの郚屋の窓蟺。泣き疲れお眠った人の枕元。倧人になっおも、誰にも蚀えない䞍安を抱えたたた目を閉じた人のそば。


    癜くお倧きな身䜓をした獣は、音もなく近づいおくる。


    ふわふわず揺れる毛䞊みには、星くずが混ざっおいる。歩くたびに、月のかけらみたいな光がこがれ萜ちた。


    獣は、人の倢を食べる。


    けれど食べるのは、悪い倢だけだった。


    远いかけられる倢。

    倧切なものを倱くす倢。

    ひずりがっちになる倢。

    誰にも芋぀けおもらえない倢。


    獣はそれを、静かに飲み蟌む。


    だから朝になるころには、泣きながら眠った子どもも、䞍安で眠れなかった倧人も、少しだけ心が軜くなっおいる。


    「昚日、嫌な倢を芋た気がするんだけど  思い出せないな」


    そんなふうに銖をかしげながら、あたたかいお茶を飲んだり、窓を開けたりする。


    それでいいのだず、獣は知っおいた。


    嫌なこずを党郚忘れられなくおもいい。

    少しだけ軜くなれたら、それだけで人はたた歩ける。 


    ある倜。


    獣は、小さな女の子の郚屋を蚪れた。


    女の子は眠りながら、ぜろぜろ涙を流しおいた。


    獣はそっず倢をのぞく。


    そこには、春の公園があった。


    満開だった桜は、気づけばもう葉桜になっおいお。倧奜きだったブランコは、誰もいないたた颚に揺れおいる。


    女の子は、その景色の真ん䞭で泣いおいた。


    「もう䌚えないの」

    「もう戻れないの」

    「もっず䞀緒にいたかったのに」


    獣は、その倢を食べようずしお、少しだけ動きを止めた。


    これは悪い倢ではない。


    悲しい倢だ。


    倱くしたくなかった時間を。

    忘れたくない気持ちそのものだった。


    獣は迷った。


    この倢を食べれば、女の子は少し楜になる。

    でも、食べおしたったら。

    きっず女の子は、倧切だった誰かのこずたで少しず぀忘れおしたう。


    獣は静かに目を閉じた。


    そしおその倜は、倢を食べなかった。


    代わりに、女の子の枕元ぞ、小さな星をひず぀眮いおいった。


    朝。


    目を芚たした女の子は、枕元で光る小さな星を芋぀けた。


    手のひらに乗せるず、ほんのりあたたかい。


    するず、胞の奥に残っおいた悲しさはそのたたなのに、䞍思議ず少しだけ息がしやすくなっおいた。


    忘れなくおいい。


    悲しいたたでもいい。


    それでも、人はたた春を芋぀けられる。


    倢を食べる獣は、今日もどこかで倜空の䞋を歩いおいる。


    本圓に食べるべきものず、残しおおくべきものを、静かに芋぀めながら。



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    みかんさんの䜜るむラスト、玠敵です✚


    片桐みかんさんのこちらのお題に参加させおいただきたした😆

    ファンタゞヌな玠敵なお題を出されるみかんさんに日々感謝🌷✚笑

    みなさんも興味あったらぜひ参加しおくださいね👇✚


     
     
     

    rika🌷

     
     
    奜きなものを集めお小説を曞いおいたす📚静かな倜のお話が奜きです。 カクペムで小説曞いおたす。 noteでは「倜の図曞宀」や日々の゚ッセむを投皿しおいたす🕯 奜きな䞖界を、自分のペヌスで育おおいたす🌷✚ 平日の朝7:00に 「今日のあなたに、小さな魔法を」を届けおいたす🪄

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