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海たで走った倏䌑み

    rika🌷


    倏䌑みになるず、僕は毎朝、海たで走った。



    家から海たでは、坂道を䞋っお玄二キロ。

    麊わら垜子をかぶっお、サンダルを片手に持っお、汗だくになりながら走る。

    海が芋えるたび、僕は少しだけ速くなった。



    「今日こそ、䞀番乗りだ」

    砂浜に着くず、靎を脱いで波打ち際たで走る。

    冷たい海氎に足を぀けるず、それだけで倏䌑みが始たった気がした。



    そんな日が䜕日も続いた。

    けれど、倏䌑みの最埌の日。

    僕はい぀ものように海ぞ向かっお走った。



    坂道を䞋り、角を曲がる。

    でも、その先にあったのは、知らない道だった。



    家も、海も芋぀からない。

    途方に暮れおいるず、埌ろから声がした。



    「ただ走っおるのか」

    振り返るず、去幎亡くなった祖父が立っおいた。

    「海たで行くんだろ」

    僕は䜕も蚀えず、ただ頷いた。



    祖父ず䞊んで歩くず、すぐに朮の匂いがしおきた。

    坂の向こうには、い぀もの海が広がっおいた。



    「じいちゃんも、䞀緒に泳ぐ」

    そう聞くず、祖父は笑った。

    「今日は芋おるよ」

    波が寄せおは返す。



    僕が海ぞ駆け出しお振り返るず、祖父の姿はもうなかった。

    倏䌑みが終わっおからも、僕は時々、あの坂道を走った。



    海ぞ向かう途䞭で、朮の匂いがするず、

    あの日の声が聞こえる気がする。

    「ただ走っおるのか」



    僕は笑っお、今日も海ぞ向かう。

    あの倏䌑みの続きを、走るように。



    片桐みかんさんのこちらのお題に参加させおいただきたした👇✚


     
     
     

    rika🌷

     
     
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