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hiiro_archive153
日傘の夢は夜ひらく 「お母さん」
「お母さん」
呼びかけても
母は前を向いたまま
日傘をくるくる回して
ずんずん ずんずん
私から離れていく
「お母さん」
叫んでも
そのまま母は歩いていく
日傘が
だんだん だんだん
小さくなる
やがて
私の視界から 消える
「お母さん」
ああ 夢だったのか
母は日傘をさして
会いに来てくれたのか
真夏の夜の夢
母の日傘は
くるくる回っているだけ
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