
季節の手仕事は、『今の自分』と向き合う時間。
梅仕事といえば、梅シロップや梅酒づくり。
そんなイメージが個人的には根強くあって、
一時期は毎年、梅シロップを仕込んでいたこともある。
けれど、作っても飲み切れず、余らせてしまうことが多くて
いつの間にか作ることをやめてしまった。
今年は久しぶりに梅仕事がしたいなぁと思い
また安易に「じゃあ梅シロップを…」と、
一瞬思ってしまったのだけれど
毎回飲み切れなかったことを思い出して踏みとどまる。
そうなのだ。
そもそもわたしはジュースがあんまり好きではなくて
飲む習慣がない。
お酒も、味は好きだけれどかなり弱くて
たまーに一杯飲むくらいがちょうどいい。
そんなわたしが、梅仕事だ~!といって
シロップや梅酒を漬けたところで
消費が追い付かないのは明白。
季節の楽しみを、イメージだけで消費するなんてもったいない。
だったら保存が効いて、かつ自分が扱いやすいものをつくろう。
ということで、今年は梅干しを仕込むことに。

まず漬けるのは、カリカリ梅。
昔、駄菓子のカリカリ梅が好きだったことを思い出して
自分でも作ってみたくなり、初挑戦。
カリカリに仕上げるのコツは、卵の殻を一緒に漬け込むことらしい。
卵の殻から出たカルシウムが、カリカリ食感に仕上げてくれるのだそう。
はじめた知った…!
レシピには35度以上の焼酎を用意する、と書かれていたのだけれど
梅の消毒用だから大さじ1~2程度しか使わないのに、わざわざ焼酎を買うのもなぁ……と思い、飲み切れずに眠っていたウイスキーで代用しました。

Mサイズでも入るけど、
Lサイズのほうがよかったな…(笑)
梅酢が上がってきた時に漏れそうなので、
二重にしています。
袋の上に1キロの塩(未開封)を置いて
重石の代わりにしました。

梅酢もじわじわ出てきます。
1日1~2回、上下をひっくり返して、
満遍なく梅酢が染みわたるように。
毎日小梅の入ったジップロックをひっくり返すときに、芳醇な梅の香りがふわっと鼻をくすぐるものだから、すっかり梅の香りを覚えてしまっていたのですが。
ある日の朝、散歩をしていると、嗅ぎなれた梅の香りがして、あたりを見回すと、黄色く熟した梅の実が!
しょっちゅう通りががっていたその木が、梅の木だったなんて、今まで全然気づかなかった。
アスファルトの上にも草むらの中にも、梅の実がゴロゴロ。大豊作です。
傷のついてない実なら拾いたいくらいだけれど
さすがにそれはやめました。笑
どんな場所でも植物たちは自分たちのペースで
育ち、色づき、実をつけていくんだなぁと思うと、なんだか頼もしいような、うらやましいような、不思議な気持ちになりました。


ここからは冷蔵庫に保管。
あともう2~3週間寝かせたら完成です。
カリカリに仕上げるのって意外と難しいらしく、しわしわに出来上がってしまったという失敗談もよく目にする。
さて、我が家の小梅の命運はいかに……。
完熟梅が出回るようになったら
次は梅干しも仕込みます。
出来上がりが楽しみだなぁ。

昔、梅仕事をしたときは、ヘタを取るのが面倒くさくて嫌だったのに。
今回はそのヘタを取る作業が無心になれて楽しかった。
あのときはこうだったな、今年はこうだなって
変化に気づく楽しみもあるのが、季節の手仕事の魅力でもある。
自然にも、時間の流れにも、抗うよりも従いながら、生きられることが心地よい。
そんな今日この頃です。
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