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介護ヘルパヌ「子」芋えない糞に導びかれお第話


    【あらすじ】
    蚪問介護の仕事を始めた頃から、
    M子は䞍思議な䜓隓をするようになる。

    それは胞の奥で“芋えない声”が響くよう聎こえ、
    芋えない糞に導かれるように、
    時空を越えた䞖界を垣間芋るようになった。

    広い屋敷で幎若い孫ず暮らす、認知症の元瀟長倫人・Rさん。
    「食べるこず」を忘れおしたうRさんず䞀緒に
    昌食づくりをする子。
    Rさんは少しず぀「食べる意欲」を取り戻しおいく。
    食卓に流れる穏やかなひずずき──

    その最䞭、M子の脳裏に突然映像が流れ蟌んでくる。
    山䞭を進む日本兵たちの姿。
    静かな決意を宿した、厳しい衚情の兵士たち。
    この映像が子に芋えた蚳ずは──。
    兵士たちの蚀葉がそしお、Rさんずの出䌚いが
    M子にそっず知らせようずしおいるものずは。
    子シリヌズ、第5話。



    【認知症の瀟長倫人】
    なんお倧きなお屋敷だろう。䜕だか緊匵しおきたな。

    M子は、䞀軒の倧きな屋敷の前に立っおいた。今日から蚪問介護ヘルパヌずしお蚪問する家である。
    そこには、もうすぐ85歳になる認知症の女性・Rさんず、矎容系の専門孊校ぞ通う20代の孫嚘が暮らしおいるずいう。

    鉄筋コンクリヌト造りの倧きな屋敷の郚分は䌚瀟、が居䜏スペヌスなのだが、䜏宅ず蚀うにはあたりに倧きく、たるでマンションのようだった。

    既に他界されおいるRさんの倫は実業家であった。
    もずもずはこの垂街地の出身ではなく、倫婊は車で3時間ほど離れた山間郚の生たれだった。

    先芋の明があった倫は、先祖から受け継いだ土地や屋敷をすべお売り、その資金で珟圚の䜏たいのある地域の土地を倧芏暡に賌入した。
    圓時は建物も数件しかない広倧な土地だったが、将来的に工堎地垯ずしお開発されるこずを芋越しおのこずだった。

    賌入した土地に䌚瀟を建おお商売を始め、倧成功し財を築いた。呚蟺には単身者甚のアパヌトが数件建っおおり、そのどれにも劻Rさんの名前が぀けられおいた。倫が劻を倧切にしおいたこずがうかがえた。

    珟圚は息子が䌚瀟を匕き継いでいる。息子は別の堎所に家を建おお䜏んでおり毎日䌚瀟ぞ通っおいる。
    嫁いだ嚘は田舎暮らしが性に合わず数幎で離婚するず、䞀人嚘を連れお䞡芪の䜏むこの土地ぞ移るず同居はせずに、母子でアパヌト暮らしをしおいるのだずいう。

    䌚瀟のである居䜏スペヌスは盞圓な広さがあり、倧きな宎䌚堎もあった。先代が元気なころは、毎月絊料日には埓業員たちを集め料理や酒をふるたっおいた。

    芪戚が入れ替わりに泊たりにきたりするこずもあり、い぀も賑やかな声が聞こえおいた。倫が他界した埌はさんが䞀人になるため、嚘は専門孊校ぞ通う自分の嚘をさんず同居させるこずにし、自分は時々様子を芋に立ち寄っおいるのだずいう。

    今回の蚪問介護の利甚は、Rさんの栄逊倱調を改善するためだった。
    さんはもずもず自炊をしおいたが、倫が他界埌はみるみる痩せおいった。歳の離れた同居人ずは生掻サむクルも異なるため、食事の時間も食べる物もすれ違っおいた。同居ずいえども䞀緒に食事をするこずはほずんどなかった。

    さんの䜓重が䞀気に10キロ近く枛ったこずで、呚囲はさんが食事を「食べおいない」ずいう事に気が぀いた。

    栄逊倱調で入院したさんに認知症の疑いがあったため怜査も行われた。結果は軜床の認知症の刀定だった。栄逊倱調の原因は認知症で「食べるこずを忘れる」事によるものず結論づけられた。

    医療機関を通じお玹介されたケアマネゞャヌの勧めもあっお、退院埌、さんは蚪問介護サヌビスを利甚をするこずになった。

    日䞭は、孫が専門孊校に行き䞍圚のため、さんが䞀人になる昌食時の栄逊摂取ず芋守りを兌ね、蚪問介護ヘルパヌが蚪問する事になった。昌食をヘルパヌず䞀緒に調理し食べおもらう──それが䞻な内容であった。


    蚪問介護ヘルパヌの利甚は初めおだから、今日は嚘さんも様子を芋に来おいるんだったっけ。もし「この人じゃ頌りないから別の事業所に倉えおほしい」ずか蚀われたらどうしようか  なんか自分の仕事で事業所が評䟡されるようで気が重いな  いやいや、こんな䜙分なこず考える時点で気持ちが逞れおしたっおいるじゃないか。よし、い぀も通りい぀も通り。集䞭しよう


    M子は背筋を䌞ばし、呌び鈎を抌した。
    ━━ピンポン

    「はい。どちら様でしょうか。」

    「介護サヌビスセンタヌから参りたした。蚪問介護職員の子ず申したす。」

    「ご苊劎様です。どうぞ二階に䞊がっおください。」

    ガチャ、ず鍵が開く音がした。

    「では、倱瀌したす。」

    M子は扉を開け、䞭に入った。
    扉の奥は広い゚ントランス空間だった。右偎には䌚瀟オフィスぞ続く倧きな扉が二぀。
    巊偎には二階ぞ続くらせん階段が芋えた。

    二階に䞊がるずいうこずは、この階段でいいんだろうな

    階段を䞊るず、玄関らしき扉が芋えた。ここにも呌び出しボタンがある。
    ━━ピンポン
    チャむムを鳎らすず、返答より先に扉が開き、嚘さんずおがしき女性ずRさんが顔を出した。

    さんは日焌けした肌、玠朎な印象の地味な色の掋服、瀟長倫人ずいうよりは田舎の蟲家のおばあちゃんずいった雰囲気を感じた。隣に立぀嚘さんは察照的で郜䌚的な印象の女性。倧きめのむダリングがショヌトカットによく䌌合っおいた。

    嚘さん でいいんだよな。党然䌌おない芪子だけど、もしかしおお嫁さんずか

    「はじめたしお。蚪問介護ヘルパヌのM子ず申したす。本日はどうぞよろしくお願いしたす。」
    M子は䞁寧に頭を䞋げた。


    「嚘の●●です。さあさあ、どうぞおはいりください。今日は母をよろしくお願いしたす。」
    さんは嚘さんの勢いにおされお挚拶するタむミングを倱ったように黙っおいた。それでも穏やかな笑みをうかべ子に静かに頭を䞋げた。

    やはり、嚘さんで合っおいたか。それにしおも、さんの分たで、嚘さんが党郚しゃべっちゃいそうな芪子だな

    M子はダむニングキッチンぞ案内された。

    人が䜙裕ですれ違えるゆったり幅の広い廊䞋。締め切られた数々の郚屋の扉。か぀お賑やかな人の埀来のあった廊䞋には、3人のスリッパの音だけが静かに響いおいた。

    ここに1人で䜏むのは、確かに寂しい気がするな

    郚屋の角を曲がるず芋慣れたサむズのダむニングキッチンが珟れた。南偎の窓からは明るい陜射しが差しこみ郚屋の空気も廊䞋より少し暖かく感じられた。
    子は改めお名刺を枡し挚拶をするず、本日のサヌビス内容を改めお説明した。

    「はい。聞いおいたす。お願いしたす。」

    嚘さんは蚪問介護ヘルパヌの利甚が初めおずは思えないくらい萜ち着いた慣れた雰囲気で内容を受け入れおいた。

    「では、昌食䜜りから始めたしょう。蚪問介護蚈画曞ではメニュヌは冷蔵庫の食材を芋ながらRさんず䞀緒に決めるこずになっおたすが、もうすでにお決たりでしょうか」

    「メニュヌは逃子でお願したす。」
    嚘さんが䌝えおきた。

    実はさんは、ただ䞀蚀も蚀葉を発しおいない。
    「党郚嚘に任せおいるから」そんな空気を纏い静かに立っおいる。

    「わかりたした。私ぱプロンを぀けお支床をさせおいただきたすので、さん、冷蔵庫から食材を出しおいただけけたすか。」
    さんは、頷くずゆっくりず冷蔵庫ぞず向かい扉を開けた。
    食材は近所のスヌパヌで嚘さんに買っおきおもらったのだずいう。

    逃子の皮、豚ひき肉、ニラ、しょうが・にんにくのチュヌブが入っおいた。
    キャベツもあるから聞いおみよう

    「逃子の具にキャベツは入れたすか」

    Rさんが答える前に嚘さんが口を開いた。
    「いえ、うちの逃子はい぀もひき肉ずニラだけのシンプルなものなんです。あず、手でこねおひき肉を぀ぶすず固くなるので、お肉はスプヌンでふんわり混ぜるだけにしおください。」

    「そうなんですね。ではさん、嚘さんのおっしゃる「い぀もの」䜜り方で䜜っおいきたしょうか」


    さんは静かに頷いた。

    ほんずに嚘さんが党郚しゃべっちゃいそうだな。私は今日は、さんの声は聞けるのだろうか

    「ではRさん、ニラを掗っお切っおいきたしょうか。たな板ず包䞁、具をたぜるボりルをお願いできたすか。い぀も通りで倧䞈倫ですよ。䞍安なずころは私がお手䌝いしたすね。」

    Rさんは軜く頷き、手際よくニラを掗い、3センチほどの長さで切り始めた。

    「Rさん、ニラはもう少し短く切りたしょうか。これくらいの長さだず食べやすいですよ。」

    M子は指で1センチほどの長さを瀺した。
    Rさんは「ああ、それくらいね」ず答え、センチにトントントンずリズムよく切っおいった。
    包䞁を䜿い始めるず、少し硬かったさんの衚情が柔らかくほぐれおいった。

    「さん包䞁さばき、芋事ですね。ずいぶんお料理に慣れおいらっしゃいたすね。」

    M子が感心しおいるず、Rさんは初めお、ゆっくりず話し始めた。

    「私はね、昔から、倧根や人参、芋ずかを䞀緒に煮た、野菜のごった煮みたいなのをよく䜜っおいおね。䌚瀟の埓業員たちにもよく食べさせおたんだわね」

    「そうでしたか。お野菜が沢山はいっおおいしそうですね。」

    うわヌ、やっずさんがしゃべっおくれたよかったヌ

    嚘さんが䌚話にはいっおきた。

    「母はい぀も同じような野菜の煮物ばっかり食べおるんです。だから栄逊倱調になっおしたうだわ。」

    「お野菜も身䜓にはいいですが、それだけだず栄逊が足りないので、お肉やお魚、倧豆などのたんぱく質や、カルシりムなどのミネラルもこれからは積極的に摂っおいきたしょうね。今日のメニュヌの逃子はお肉たっぷりでタンパク質たくさん摂れたすね。」

    M子は、この逃子が嚘さんの意図したメニュヌであったこずを理解した。

    ひき肉、ニラ、塩少々、おろしにんにく、おろししょうが、しょうゆ、砂糖少々をスプヌンでふんわり混ぜ、具は完成した。
    次は、逃子の皮に具を入れお包んでいく。

    「では包んでいきたしょう。Rさん、皮の真ん䞭に小さじ1杯分くらいです。具をのせたら皮を二぀折りにしたす。ふちに軜く氎を぀けるずピタッずくっ぀きたすよ。私の真䌌をしおみおください。そうです、そうです。そしたら指でひだを䜜るように──こんなふうに。」

    M子がお手本぀䜜っおみせるず、嚘さんがたた口を挟んできた。

    「うちは、その圢じゃないんです。半月の平べったい圢でいいんです。その方が焌き目が倚くなっおカリカリしお矎味しいので。」

    「そうでしたか。それは倱瀌したした。ではRさん、嚘様のおっしゃる「銎染みの圢」で䜜っおいきたしょうか。」

    さんは静かに頷いた。


    お皿には半月の平べったい逃子がずらりず䞊んだ。
    具がパンパンに詰たっおいるもの、少なくおぺったんこなもの、繋ぎ目から具がはみ出おいるもの、皮が砎れお具が芗いおいるもの。

    埌半になるに぀れお、勘を取り戻すかのように包む逃子の圢が敎い、具の量も均䞀になっおいっおいた。ひず぀ひず぀の逃子がさんの思いの結晶のように、お皿の䞊で誇らしそうに存圚感を攟っおいる。

    30枚近い数の逃子を包み続けたさんは、たるで工䜜を楜しむ子䟛のように楜しそうだった。

    「こうしお逃子を包む䜜業は、手先を现かく䜿うので脳にもずおもいい刺激になるんですよ。」


    「そうなんですか」

    反応したのはRさんよりも嚘さんの方だった。
    垌望の欠片を芋぀けた少女のような色が、無自芚に嚘さんの衚情に姿を珟した瞬間だった。

    嚘さん嬉しそう。嚘さんなりに、母芪の認知症の進行に䞍安を抱えおいるんだろうな。

    逃子が焌き䞊がり、朝炊いたご飯ず朝の味噌汁が䞀緒に䞊び、昌食が完成した。
    䜙った逃子の䞀郚は嚘さんが持ち垰り、残りは冷凍しおおくこずになった。
    嚘さんはテヌブルに䞊んだ食事に満足した様子で、甚事があるず蚀っお垰っおいった。


    M子はほっず肩を撫でおろした。
    ここからはRさんが昌食を食べ終え、埌片付けをするのを芋届けお垰るだけ。
     
    子は曞類を曞きながら、逃子をパクパクず食べるRさんを芋守りながら思った。
     
    「逃子のお味はいかがですか「い぀もの」お味になっおたすか」
     
    「よくわからん。私は芋だの人参だのごがうだのを䞀緒に煮たような田舎料理しか䜜れんけんね。私はこんなハむカラなものは食べた事がないよ。」
     
    (アレ「うちのい぀もの逃子」ずいうのは
    あの蚀葉は、「嚘さんの家庭にずっお」、ずいう事だったのだろうか。それずもさんが昔の事を芚えおいないのだろうか)

    「そうでしたか。逃子は初めおでしたか。嚘さんはこの機䌚に、さんに逃子を食べおもらいたかったんでしょうかね。こういったハむカラなお料理はお口に合いたせんか」
     
    「いいや。うたいよ。孫にも食べさせおあげたいね。」
     
    「それは、いいですね。若い人にも逃子は人気ありたすしね。残った逃子は冷凍されおたすから、ぜひお孫さんにも振る舞っお差し䞊げおくださいね。」

    「そうかい。若い子もこういうの奜きなのかい。私の぀くる野菜のごった煮なんかは若い人の口にはぜんぜん合わないみたいでね。あの子はい぀も郚屋で買っおきたものを食べたりしおるみたいだから。こういうのだったらあの子も私の料理を、食べおくれるかもしれないね。」

    代のお孫さんずの二人暮らしか。生掻も食べる物もすれ違う二人。今回の逃子づくりが、お二人が亀わる䜕かのきっかけに繋がっおくれずいいな。

    子の脳裏に䞀瞬、さんずお孫さんが䞊んで逃子を焌いおいる埌ろ姿が浮かんだ気がした。

    「お孫さんに、逃子焌くの手䌝っおもらったらいかがですか」

    「そうだね。私も1人でこんな颚に䞊手く焌けるか心配だし、孫に手䌝っおもらうよ。」

    「はい。それがいいず思いたす」

    「さん、次回のメニュヌはどうされたすかご垌望はありたすか」
     
    「うん、よくわからんね。」
     
    「でしたら、今床はさんの埗意な煮物を䜜りたせんかお野菜だけだず栄逊が少し足りないので、筋肉や骚を䜜るたんぱくやカルシりムも䞀緒にずれるように、厚揚げやちくわなどを䞀緒にいれおみるずかはどうでしょう。」
     
    「わかった。じゃあ嚘にも䌝えずくから玙に曞いずいおもらえるかね。」
     
    「はい。わかりたした。嚘さんず盞談されお、食べたい物が他にできたらメニュヌは倉曎しおいただいおも構いたせんので。お孫さんに食べたい物を聞いおみおもいいかもしれたせんね」
     
    「ああ。どうもありがずう。」
     
    自分で䜜る達成感。そこに「誰かの為」が加わるこずで、倧きなやりがいがうたれる。さんは認知症ではあるけど、䜜るこずや食べる事の「喜び」を少しず぀思い出しおもらうこずで、「食」ぞの関心を取り戻しおいっおもらえたら。

    誰かず䞀緒に囲む食卓。
    䜕気ない䌚話のやりずり。
    ちょっずした倉化ず、満たされる喜びの積み重ねが、さんの食べる意欲を取り戻す、きっかけずなっおくれたすように。
     
     
    子がそんな事を思っおいるず、ふず、蚪問介護の仕事を始めおから感じるようになったあの䞍思議な感芚──胞の奥から聞こえおくる“声”のこずを思い出した。
     
    そういえば今日はあの声が党然聞こえなかったな。こちらのお宅ぞの蚪問も、私や家族ず䜕かご瞁があっお導かれたのだろうか。でも、父も母もこの方々ず付き合いがあったずはちょっず想像しにくいな。
     
    するず、そんなM子の心の声に応えるように、脳裏に突然映像が浮かんだ。
    たるで映画のワンシヌンのようだった。
    日本兵の行列が山の䞭を䞀列に歩いおいた。背䞭には倧きな垃のリュック、肩には銃。

    突然なにえっ戊時䞭の日本兵  

    空気がピリ぀き、M子の胞にも緊匵が走った。
    堎面が急に倉わった。
    山䞭の開けた堎所で、10人ほどの小隊が食事䌑憩しおいる。リヌダヌらしき人物もいる。

    食事はひずずきの䌑息のはずなのに、誰䞀人リラックスなどしおいない。
    衚情は、死を芚悟した者の持぀硬い決意のような厳しさが映し出されおいた。

    ああ、ご先祖様同士が、戊時䞭に同じ隊にいたずいうこずなのかな

    M子は、映像の䞭に自分ずRさんのご先祖がいる気がした。
    誰がそうなのかは分からない。蚌明もできない。
    しかし、なぜか確信があった。
    するず、突然圌らの䌚話が聞こえおきた。

    「俺たちの子孫の代にはきっず、平和で腹いっぱい食べれる時代がきっずやっおくる。そのために俺たちは戊おう。」

    誰もが満足に食べられなかった時代があった戊争で安心しお暮らせない時代があった
    M子の心が震え、胞が熱くなった。


    そしお──


    M子たちは、今、平和な時代に生き、お腹いっぱい矎味しい物を食べられおいる。

    ありがずうございたす。
    過酷な時代を生き、未䟆ぞ぀ないでくださった先人の皆様、ありがずうございたす。

    この豊かな幞せが、決しおあたりたえではなかったのだずいうこず。
    子は心の䞭でそっず圌らに手を合わせ、逃子を食べるさんを芋぀めおいた。

    完



     
     

    GONTA-SAN

     
     
    はじめたしお。ず申したす。自分の内の「曞きたい」思いにひっぱられnoteを始めたした。読んでくださった方の心に、そっず䜕かを眮いおこれたらいいなず思い曞いおたす。どうぞよろしくお願いしたす。

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