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ガソリンスタンドにて

     給油のために立ち寄ったガソリン・スタンドで、給油口を開けた店員さんが、作業を中断して運転席の僕の方へやってきた。

     「キャップ、元々無いんですか?」
     「え? キャップが無い?」
     「はい」

     キャップが無い・・・

     いつ消えたんだろう??

     「キャップしないで走ってたんだ!」

     「どこかで忘れたんですか? セルフのスタンドとか…」

     「あぁ・・・、

        そうかも・・・。

       いつも使ってるセルフ・スタンドだ」

     「場所は分かるんですね。じゃあ、よかったです」

     「このまま走ってって危なくない?」

     「満タンに近いとこぼれる心配がありますけど、5リッターだったんで、   
      まあ大丈夫かと思います」

     セルフ・スタンドを利用するようになって2年ぐらいは経つと思うが、こんな失態は初めてである。

     「キャップ忘れる奴なんかいないだろうなぁ」

     「けっこう多いみたいですよ、セルフだと」

     「え? そうなの? 
      一瞬、俺だけがマヌケなんかと思ったよ(笑)」


      その後、心当たりのスタンドへと向かった。

      到着後、店員さんにその旨伝えると、
     店の奥のほうから救急箱サイズの箱を持って戻って来た。

      蓋を開けてみると、

     なんと、その中には2~30個ほどのキャップが山積みしてあった。

     あちこちにセルフ・スタンドがあるけど、各店舗ごとに、こんなにキャップの置忘れがあるのだろうか?

     それが原因で大事故に繋がる・・・なんてことがなければいいけど。



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