
こんぶ姫、竹林を売る(連載・8)
8.「売渡承諾書」にサインする
この記事では、こんぶ姫こと私が、フルタイムの仕事と家事をしながら、長年所有していた竹林を売却するまでの過程を書いています。
同じように「負動産」を抱える方が、何から始めればよいか、また注意すべき点を考えるヒントになれば嬉しいです。
前回は、不動産業者Bさんに会ったこと について書きました。
今回は、「売渡承諾書」にサインしたこと について書きます。
■「リスクはゼロではありません」
Bさんに、契約までの流れや注意点について説明してもらいました。
合意が整ったら、契約内容を文書で事前確認する。
契約日には重要事項説明を受けて、署名捺印し、手付金を受領する。
その後、測量を行い、伐採伐根工事を行い、その後に残代金の受け取りと
所有権移転へ進む――。
こうして順番に説明してもらうと、難しいながらも「ちゃんと進んでいる」という手ごたえがあります。
一方で、Bさんはこうも言いました。
「取引の大きな要素としては、測量が確定できるかと、地中から障害物が出てこないか、の2点です」
「ノーリスクの売却というわけではありません」
不動産の取引では、境界確定や地中埋設物など、実際に進めてみないと
わからないことがある。特に土地は「見えない部分」が多い世界との指摘。
ただ、私はそこまで深刻に受け止めていませんでした。
「不動産だから、掘ってみないと分からないことは、理解できます。
でも、A社との話で、こういうことも確認しましたよね。
『測量の難易度は低めです』
『土壌汚染や地中障害物の可能性は低めです』
『大きな懸念は少ない状況です』
可能性が低いなら、あまり気にすることはないと思います」
思い返すと、かなり慎重に言葉を選んでくれていたとわかりますが、
当時の私は
「プロが見て大丈夫そうなら、大丈夫だろう」。
そんな気持ちが強かったと思います。
■「売渡承諾書」へサインする
この時期、会社は繁忙期に入りつつありました。
会社で仕事をこなすように、この契約もまとめなければ。
知らず知らずのうち、私の中ではこれも業務のひとつになり、
「効率よく処理する」モードにスイッチが入っていたようです。
いとこにも「この条件で問題ないと思う」と話し、お互いが「売渡承諾書」へサインして、A社に返送したのでした。
次回に続きます。
■ 注意事項
あくまで個人の体験談です。土地ごとに事情は異なるため、ご自身のケースは必ず専門家にご相談ください。
私は不動産業者や、法律の専門家ではありません。
プライバシー保護のため、具体的な土地の情報・金額・関係者については記載いたしません。