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Photo byshimomayu

ラーメン食べたい

    みならい

    器の底に潜む「ラーメン武道会」の文字を、満足感を感じながら一度は拝みたい。


    オリジナルラーメンの一位を競う大会、ラーメン武道会が今年も開催された。例年より参加者が増え、今年は300人越えとなったそうだ。

    私は、ラーメン武道会の主催者であり、決勝に残った珠玉の一品を決めるため、観客席より前方の審査員席でステージを見守っている。

    決勝者は、指定されたキッチンで各々のオリジナルラーメンを作っている。数秒間隔で、各キッチンに目を配って、審査員らしくアピールしていた。正直、楽屋で寝そべっていたいところだ。

    真剣に審査したいのは、食のラーメンのみ。調理法なんてはなから見ていない。食べたときの感動を器だけで表現してほしいのだ。

    ただ、この大会を開いてから、良い意味で記憶に残るラーメンに出会っていない。

    基本のトッピングは、チャーシュー、メンマ、海苔、ねぎ。これらは品質が担保されていれば、どうだって良い。私が採点するのは、麺とスープだけ。極論、トッピングなんていらない。

    器を覗いて、初対面するのはトッピングの盛り合わせ。麺やスープが見えていないラーメンが多い。

    ラーメンのプレゼンを聞く限り、トッピングの産地や凝り方に重きを置きすぎている。

    スープとの調和が取れないどころか、最悪、本来の味と相殺されることがある。

    お前らは酒のつまみを作りにきたのかと。ご飯を掻きこむように、ラーメンをすすり尽くすおかずを提供しにきたのかと。怒鳴り散らかして帰ろうとも思ったが、責任の重さを感じてやめた。

    ラーメンはもっとシンプルでいい。

    例えるなら、お茶碗によそった白米をそのまま出してほしい。器の広さに甘えて、無理に丼物にする必要性がない。

    カツ丼、天丼、ロコモコ丼?重い。
    たまご、納豆、お漬け物?いらない。

    君たちの愚直なラーメンを食べてみたい。

    麺とスープに心血注いだ、トッピングなんていらないと言わせるようなラーメンが食べたい。

    だからこそ、ラーメン武道会は輝き続ける。

    私欲を纏った理念を貫いて、ラーメン武道会の器を空けてみたい。


    参加させていただきました。

    朝にラーメンを食べ、夜にラーメンを食べたい。

     
     
     
    最近は、ショートショート 異常!…以上です。

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