
無料配布の思い出
ブランクありつつコミティアには2022年から毎回参加してます。
また描こうと思った動機はコロナ禍の鬱屈からだったけど、同人誌即売会に出続けるのはよくわかんない病気になっちゃったからです。
病気の詳細にはここでは触れないけど、嗅覚異常などが出て世界が一変したように感じて、参ってもいたけど、なんかもう何か描いて消化したり人と話したりしたいなって思ったと思う(よく覚えてない)。
とはいえ、よくわからない病気(化学物質過敏症という)、人の衣服に使う洗剤や柔軟剤により気管支が腫れたり中毒症状になるので、混雑した室内に長くいられなかった。(今はだいぶマシになったけど状況は変わっていない)
大混雑、
狭いサークルスペース、
ビックサイトという空間は広いが換気の悪い箱
ダメである
そして洗剤、柔軟剤の使ってる量と種類によって症状の大小が変わるので、隣のスペースの人が例えばアタックゼロとかアリエールとかホールドとかを盛り盛りに使ってると私は苦しんで死ぬ。死にはしない。苦しむ。
隣の席の人が盛り盛りの人だった場合、私は自分のスペースにいられない。売り子を頼む気もない。
無料配布しよう。全部。
という感じに2022年の秋と冬のコミティアでは頒布物を全部無料配布にした。
無料配布って、無料にしても頒布数そんなに変わらないってどこかで見かけたんですよ。まあ確かにいらないものは無料でもいらないし、欲しいものはお金払うし、そうだなって思ってた。あのね、全然貰われていった。無料にしたら。

無料配布にしても貰われる数はそんなに変わらないっていうのはウソです。少なくとも私の場合は。
ただ、「これは本当に無料で…?」「お金払いたいんですが」「お金」とわりと言われた。
なお、スペースにいる時間は半分くらい、撤収は13時頃という感じだったと思う。話しかけられてるのはスペースにいる時。
有り難いことだし、欲しいと思うものにお金を払いたい気持ちは自然なことだと思う。
そこで、

画像残ってなかったので今撮りました
これは星のカービィさんの貯金箱です。
ボーリングの小さい球くらいある。
これを置くことにしました。
募金制です。
私がいる時もカービィさんの口に入れてもらいました。募金制なので強制しないし値段も決めてません。
「あの…おいくらですか」「値段無いんですか?」「頑張ればカービィの口に千円札入れられそうです。入れます」「あの…おいくらですか…」
…
このあたりで物は金銭でやり取りした方がいいこと、値段はつけた方がいいことがわかってきました。人が、戸惑うので。これでも人を戸惑わせるのは本意ではないです。
結果として、募金制は2回試してみてやめました。あと私が苦しさに慣れてきてどうにかスペースにいられるようになったので…
2回目で思ったのは、1回目でだいたいの人がお金を入れるんだなあ…えらいな…でもまあそうか…って思って、そうすると次の2回目のときに「お金入れない人やだなあ」って思っちゃったんですよね。あと1円玉入れられてて、それもなんかやだなあって思っちゃった。値段をつけるって大事というのもあるし、お金を払う、つまり何らかの価値を見出してくれる人に本を渡したいなってわりとハッキリ思ったんですよね。なので、以降は基本的に無料配布をしないようになりました。
その次の回は普通に値札つけて金銭のやり取りをしたのですが、「今回は普通に売ってるんですね。自由ですね」って来た人に言われたのが印象的でした。オアア〜〜ン??まあそう見えるんだろが…それなりに理由があってやってるんだぞ、と。でもそう、人には理由、事情がある。
「他者が『こうすればいいのに』と思う時、そこにはできない理由がある」と、
「追放されたチート付与魔術師は気ままなセカンドライフを謳歌する。 ~俺は武器だけじゃなく、あらゆるものに『強化ポイント』を付与できるし、俺の意思でいつでも効果を解除できるけど、残った人たち大丈夫?~」38話も言っていました。
でもまさか人の洗剤柔軟剤がダメだから色々考えた結果そうなったとは誰も思わないよな…私だったら絶対思わない。人には人の想像も及ばない事情があることがある。この件があってから特にそう思うようになった。
というわけで全部無料配布〜募金制は合わせて1年くらいで終わりました。やむを得ずやったけど色々学びがあって良かったなと今は思います。おしまい