メインコンテンツへスキップ
見出し画像
Photo byvoice_miwa0401

手数が多いとミスも誘発されやすく… @約数の総和+α

    例えば、
    「18の約数→1,2,3,6,9,18」
    ですから、
    「約数の総和=1+2+3+6+9+18=39」
    と求められますね。

    ところが実際には、
    「18=2×3218=2×3^2」
    と素因数分解できることから、
    「18の約数の総和
    =(1+2)×(1+3+32)(1+2)×(1+3+3^2)
    =3×13
    =39」
    と、
    「全てを列挙して足していく」
    という面倒な手法は必要なく、
    「単純な計算で機械的に求める」
    ことになります。

    初見で理解できない場合は、
    「順番に上式を展開」
    してみましょう。

    すると、
    「18の約数を全て加えていった式」
    となることが確認できるはずです。

     
    つまり、
    「Aの約数の総和→Aをまず素因数分解!」
    という段取りを覚えておきましょう。


    今回は、
    「“約数の総和”関連としては新傾向」
    の問題なので、しっかり対応できるかチェックしておきましょう。


    【問題】
    2025の正の約数のうち、3の倍数の総和をS、5の倍数の総和をTとする。S-Tの値を求めよ。

    (2025西大和学園高)


    【解説】
    まず、
    「2025=34×522025=3^4×5^2」
    と素因数分解したら、
    「2025の約数の総和=U」
    とすると、
    「S-T=(U-31)-(U-121)=90」
    と、
    「“総和の計算”自体を行う必要はなく」
    簡単に求められるところがポイントですね。
    (※参考 : U=
    (1+3+32+33+34)×(1+5+52)(1+3+3^2+3^3+3^4)×(1+5+5^2))

    なぜなら、
    「3の倍数ではない約数の和
    =1+5+52=311+5+5^2=31」、
    「5の倍数ではない約数の和
    =1+3+32+33+34=1211+3+3^2+3^3+3^4=121」
    という計算だけしておけば、答えを導き出すことができるからですね。
    (※全約数の集合で
    「“3の倍数”と“5の倍数”をベン図で描いてみる」
    と理解しやすくなると思います。)


    ところが、ある過去問集の“模範解答”では、
    「3の倍数の和と5の倍数の和を各々求める」
    という面倒な計算をした上でS-Tを求めていました。

    「慎重に物事を一つずつ進めていくこと」
    は大切な姿勢ですが、
    「簡単な方法があるにもかかわらず手数の多い方法を選択」
    してしまうと、
    「入試では“大切な時間を消費”してしまう…」
    ことになると共に、
    「手数が多い分“ミスを犯す機会も増えて”しまう…」
    という
    「負の側面」
    も考慮しなくてはなりません。


    「無駄な計算を省く」
    ことは、
    「ミスを減らすことにもつながる」
    という“鉄則”を肝に銘じておきましょう。



    [追記 2025/8/9]

    ここで、上記の問題を解いた流れで、
    「是非取り組んでもらいたい問題」
    を取り上げておきます。

    何はともあれ、まずは解いてみてください。


    【問題】
    自然数nを素数の積で表したとき、素数2と3の個数の和を<n>で表すものとする。
    (※例えば、
    60=2×2×3×5なので<60>=3、
    7は2と3を素因数に持たないので<7>=0
    である。)
    このとき、
    「<n>=0となる2025以下の自然数nの個数」
    を求めよ。

    (2025慶應義塾高・改題)


    もし、
    「悩んでしまった…」
    のであれば、
    「取り組んでみた甲斐があった」
    と前向きに捉えましょう。


    【解説】
    まず、
    「2025を素因数分解」
    して考えていこうとすると、迷路に迷い込むことになったかもしれません。

    「この設問の意味」
    を冷静に考えると、要は
    「2の倍数でも3の倍数でもない2025以下の自然数の個数」
    を問うていることに気づけると思います。

    とすると、
    「2025を素因数分解する必要はない」
    ことは明らかで、
    「2025以下の2の倍数→[2025/2]=1012個」「2025以下の3の倍数→[2025/3]=675個」
    「2025以下の6の倍数→[2025/6]=337個」
    (※ [ ]はガウス記号)
    を求めれば、後は機械的に計算できますね。

    ∴ 2025-(1012+675-337)=675個

    この記事が参加している募集

     
     
     
    首都圏で家庭教師をしながら創作活動も続けています。「初等数学の楽しさ」を感じてもらうべく、最新の入試問題等から良問を厳選して、小学生~大人の方々が気楽に取り組めるように紹介していきます。特に高校受験生の息抜き&知識吸収には役立ててもらえると思います。いずれは創作活動の発表も…

    あなたへのおすすめ