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Photo byvoice_miwa0401

“中の人”をシャッフルしなければ…/完全順列

    とある地方都市のご当地キャラである、
    “□□□レンジャー”。

    □□□市長の肝煎りで生まれ、市民の間にもかなり浸透している。

    一時期注目された“すぐやる課”的な部署の職員達が、市民から寄せられた要望に少しでも対応すべく、“5人のレンジャー”が様々な場所やイベントに出動し市民サービスに努めている。

    しかし最近、やや中だるみ的な状況になっていることと、東京で子育てしながらスタートアップ企業で奮闘している“市長の娘さん”から忠告を受けたこともあって、フレッシュアップを図ろうとしている。

    「今時ね、青だから男、赤だから女、ピンクだからちょっと色っぽく…とか、おかしいのよ」
    と“意識高め”の娘さんの忠告を、市長が深刻に受け止め、 
    「まず、“各色の中の人”をシャッフルしよう!」
    と。

    その際、
    「今の色とは必ず違う色に変え、“各人の固有のキャラ”と“各色がこれまでに形成してきたキャラ”を融合させて新しいキャラをつくること!」
    と注文をつけてきた。

    そこで、数学に詳しい職員が、
    「普通にくじで選び直しても大体( a )%の確率で違う色になりますから、理論的には( b )回くじを引かせれば“色替え”はまず決められますね」
    と言ってきた。


    【問題】
    「5人全員が今までとは違う“色”になる」
    のは全部で何通り考えられるか?
    それを元にして「くじを引いて違う色になる確率」を求め、整数値に四捨五入して(a),(b)の数値を答えよ。

    ※くじのスタイルとしては
    「袋の中に5色の玉を入れ戻さずに5人に引かせる」
    等のように、
    「同様に確からしい」
    状況になっていることとする。


    【解説】
    今回の問題は、
    「プレゼント交換問題」
    として見聞きしたことがあるかもしれませんが、いわゆる
    「完全順列」
    に関する問題ですね。

    初見の場合、アプローチの仕方としては、
    「少ない数の場合でまず考えてみる」
    ことで、その先の見当がつけられるようになります。

    ①2人の場合
    お互いに色を入れ替えればいいので「1通り」

    ②3人の場合
    これも順番に考えていけば「2通り」

    ③4人の場合
    これも順番に考えていけばわかると思いますが、整理しておきましょう。
    A,B,C,Dの4人が、元々
    「Aがa色,Bがb色,Cがc色,Dがd色」
    であり、それを
    (a,b,c,d)
    と表すとすると、異なる色になるのは
    (b,a,d,c),(b,d,a,c),(b,c,d,a)
    (c,d,a,b),(c,a,d,b),(c,d,b,a)
    (d,c,b,a),(d,c,a,b),(d,a,b,c)
    となり「9通り」あることがわかりますね。
    (※この段階で規則性に気づけるようになりましょう!)

    ④5人の場合
    上記のように順番に考えていっても数えあげられますが、規則性に気づけると、
    ∴「4×(2+9)=44通り」
    と計算のみで求められますね。
    (※わからない場合は“完全順列”で調べてみてください。)

    ここで、全ての場合の数は「5!=5×4×3×2×1=120通り」
    なので、確率としては
    「44/120≒0.366...」(*)
    となります。

    この人数が∞となると、確率は
    「1/e≒0.367...(←高校課程でのお楽しみ!)」
    となるのですが、(*)の結果からでも
    「∴a=37,b=3」
    と導けますね。

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    首都圏で家庭教師をしながら創作活動も続けています。「初等数学の楽しさ」を感じてもらうべく、最新の入試問題等から良問を厳選して、小学生~大人の方々が気楽に取り組めるように紹介していきます。特に高校受験生の息抜き&知識吸収には役立ててもらえると思います。いずれは創作活動の発表も…

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